
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
>>よく人がたかって、煙を頭にかけていますが、どういう習慣なのでしょうか?仏教の習慣ですか?
仏教で言えば「塗香(ずこう)」の流れかとおもいます。塗香とは、体に香を塗って煩悩のような心の汚れを清める意味があります。
香木を粉末にしたものを乾燥させて、水と練り合わせて使うようです。一般的に使われる抹香よりも細かく木屑のように見えますね。
そもそも、古代インドでは香木を体に塗ることで体に付けて体臭などを消すのに使っっていたそうで。日本においても平安時代などは体臭を消すために衣に香を焚き染めていました。中世ヨーロッパの香水のような役目を果たしていたと考えていただければよいと思います。こういったところから発展して、内的な煩悩を清める、外的な邪を寄せ付けないという意味づけによって仏教に取り入れられていったと考えられます。こういった流れから、質問者の言うような香をかぶると病気が治るとか、頭がよくなる、邪が払える等の風習が生まれたのではないでしょうか。
余談ですが、現在では香や線香は仏様(故人・ご先祖様)に差し上げるものと考えるのが一般的ですが、仏教においてもともとは自分自身の煩悩という汚れを清めるためのものでした。葬儀や法事などで、お焼香するときおデコのところまで持ち上げたり、お線香を立てたりするのは、仏様に差し上げるためのものです。ただ浄土真宗においては、お焼香のときにおデコのところまで持ち上げないのが正しい作法ですし、お線香も立てません。それは仏様に差し上げるためではなく、お香を焚くことで自分たちの煩悩臭さを消して部屋をきれいにし、お招きする仏様(ご先祖様)に気持ちよくいていただきたいという立場からなされます。
このようにお香に意味自体も宗派によってそれぞれ違います。今は浄土真宗を例に出しましたが、真言宗さんにおいても祭壇にお水と塗香がおいてあって、お坊さんは自分の身を清めるために使うそうです。私も全ての宗派について知っているわけではありません。どうぞご自身の菩提寺のお坊さんにも質問してみてはいかがでしょう。私より明快な答えがもらえるかもしれませんよ。
長々駄文を連ねました、文意を読み取っていただきたくおもいます。
合掌 南無阿弥陀佛
No.2
- 回答日時:
お礼有難う御座います。
香は、気分を落ち着け、精神を集中させる働きがあるとも、言われますね。
いろいろなことから、頭が良くなるというような説も生まれたのかも。
頭が良くなるということを御利益とするお寺もありますが、痛いところに香の煙を当てると、治るというお寺もあります。
いずれにしても、「邪鬼を払う」=虫除け、ということでしょうか。
一応、大学では印度哲学を専攻しましたが、このあたりは良くは分かりません。あまり、勉強しなかったもので (^^ゞ 専門家の回答を私も期待します。
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