人生最悪の忘れ物

生化学の教科書で、ブドウ糖の分解のところをみると、「ほとんどの生物が解糖系を持っている」と書かれていますが、
「すべての生物が」と書いていないところをみると、何か例外的に解糖系を持っていない生物がいるようです。
具体的にはどんな生物なのでしょうか?

A 回答 (4件)

こんにちは。


ウィルスやプラスミドを除いてしまうと現在確認されてる生物で解糖系を持たない物はいないと思います。

理由は、現在確認されている生物は全て糖代謝を仲立ちとしているからです。
メタン細菌、硫黄細菌、シアノバクテリア・・・と言った類の物でも、元のエネルギーを得る方法が違うだけで、糖代謝というシステム自体は変わらない為です。

現在、もっとも原始的なものとしてシアノバクテリアがあげられる事が多いですが、ここで既に解糖系が存在し糖代謝が行われている所から、この系統で分化した全ての生物には解糖系はあると考えられます。

現在、深海掘削船ちきゅうによるマントル掘削計画が進んでいますが、この中にもしかしたら未知の生物がいるかもしれない、という期待があるようです。
そういう中に、もしかしたら糖代謝を行わない、別な物質で代謝する物がいるかもしれない、というレベルではないでしょうか。

この回答への補足

myeyesonlyさん。またご回答いただきありがとうございます。
原核生物の中になら、もともと解糖系をもたない原始的な特徴のある生物がいるかもしれないが、
まだそういう生物は知られていないということですね。
この可能性以外に、他の生物に寄生して、エネルギーは宿主からもらっている生物の中に、
2次的に解糖系の機能を失ったような生物はいないでしょうか。
寄生生物のなかには、ミトコンドリアを失った真核生物や、ATPを合成できない
クラミジアのような生物がいるので、解糖系を持っていないものもあるのではと思います。

補足日時:2007/10/02 06:28
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質問の解糖じゃなかった、解答にはなっていないかもしれませんが、


古細菌や酢酸菌は、Pfkの活性はほとんどなく、フラックスはPP経路に流れております

EM経路ではなく、EDやPP経路を主に使うわけです
ぜひご参考に
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
エムデン-マイヤーホフ経路(EM経路)だけでなく、
エントナー-ドウドロフ経路(ED経路)やペントースリン酸経路(PP経路)も解糖系の一種ですよね。

お礼日時:2007/10/09 08:30

遅くなりました。

m(__)m。
少し調べてみましたが、解糖系酵素群は細胞質基質に存在し、ミトコンドリアの専売特許ではないようです。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A7%A3%E7%B3%96% …

ミトコンドリアはTCAによるエネルギー生産工場ですので、ミトコンドリアがない事は嫌気的解糖経路がない、という事にはなりません。

従って、細胞質が少しでもあれば解糖経路はある、と考えられます。

この回答への補足

ご返事が遅れてすみません。myeyesonlyさん、またの回答ありがとうございます。
私の言葉が足りませんでした。
myeyesonlyさんのいうとおり、細胞質基質で行われる解糖系とミトコンドリア内の反応は別物です。
解糖系は糖を分解してエネルギーを作るのが目的ですですから、寄生性を身に着けて、エネルギーを宿主に依存する程度が強くなった生物の中には、ミトコンドリアも失うし、さらに解糖系もなくした生物がいるのではないかと思った次第です。
リケッチア,クラミジア,マイコプラズマとか・・・

補足日時:2007/10/09 08:22
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こんにちは。


ウィルスやプラスミドといった物を生物と考えたとき、これらにはありません。
物質代謝は宿主細胞にやらせますので。

この回答への補足

すばやい回答ありがとうございます。
生物の範囲を、そこまで広げなくてはいけないでしょうか。
「ほとんどの生物が解糖系を持っている」というのを素直に読んで、ウイルスやプラスミドを考える人はいないと思います。
もう少し狭い意味の生物の中に解糖系ができないものはいませんでしょうか。

補足日時:2007/10/01 17:48
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