一回も披露したことのない豆知識

Cos 7細胞を免疫染色して乾いた後に蛍光顕微鏡で検鏡しました。
その時はきちんと細胞が見え(もちろん蛍光も観察され)たのですが、封入剤で封入して翌日検鏡したらゴミみたいなものしか見えなくなってしまいました。
封入剤はcrystal mountというコスモバイオから出ている水系封入剤で、カバーガラスなしで乾かして固化します。
説明書を読むとfor immnohistchemistry、どうも切片標本用の封入剤みたいです。
この感じだと、その封入剤が適していないことは明らかな気もしますが、このような場合、どういう封入剤が適しているのか。そして「こういう場合にはこういう封入剤を使え」というルールがあれば教えて頂きたいです。

初心者な質問で申し訳ありません。
宜しくお願いします。

A 回答 (1件)

>どうも切片標本用の封入剤みたいです。


そこが問題なのではないです。カバーガラスをかけて封入出来る程度の厚みものなら、基本的に使えるはずです。問題は、crystal mountが(非水溶性の)色素系染色(DAB, NBT/BCIPなど)に使われるもので、蛍光染色用ではないことです。説明書にどのような染色に適するかは明記してありますよね。

蛍光観察をする場合の封入剤は、
・励起光、蛍光を吸収しないこと(弱めないこと)
・自身が蛍光を発しないこと
が不可欠です。

もっともよく使われるのはグリセロールです。このての目的のために「非蛍光」品質を保証している製品もあります。
他にも各社からいろいろな製品が出ているとは思いますが、よく使われるのは、Vector社のVectashieldでしょうか。
どちらにしても、カバーグラスをかける必要があり、固化しませんので保存する場合は、マニキュアなどで周りを封じて水平に保つ必要があります(固化するタイプで蛍光観察に耐える封入剤は、私の知る限りないです)。

>どういう封入剤が適しているのか。そして「こういう場合にはこういう封入剤を使え」というルールがあれば教えて頂きたいです。

説明書を読めば、どんな染色に適しているかは書いてあるはずで、あとは
用途に応じたものを選べばいいだけです。蛍光観察向きと明記していないものは蛍光染色に使うべきではありません。

おおざっぱに言うと、
蛍光観察する場合の封入剤は上に書いたとおり。
色素型では、色素が水溶性なら有機溶剤系の封入剤を使う必要があり、有機溶媒に溶ける色素の場合は、水系の封入剤を選ぶ必要があります(色素が溶けてにじむので)。
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この回答へのお礼

参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/27 17:01

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