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トルイジンブルーは、メチレンブルー、ヘマトキシリンなどと同様に、「塩基性色素」に分類される一般染色剤です。
染色の特異性は低く、どちらかというと酸性基によくくっつくためこう呼ばれます。細胞内の多くのものが染色されますが、特に核酸(とその結合蛋白)が多いところが強く染色されます。具体的には、核と粗面小胞体、リボゾームなどです。これらはどの細胞も持っているものですが、それぞれ神経細胞だと普通の細胞とちょっと違ったふうに染色されるので特徴的です。「ニッスル小体」なども参照してください。トルイジンブルーでは、ムチン(粘液多糖類)もよく染まります。ただ、脂肪細胞がどのように染まるかよく覚えていないのですが… 脂肪細胞でなくて、肥満細胞(マスト細胞)の細胞内顆粒ならよく染まります。これに関しては通常のトルイジンブルーの色ではなく、ちょっと色調が違った色に染まります。「異調染色」、「異染色性」、「metachromatic staining」などと呼ばれます。調べてみてください。
「組織の細胞を全体的に見る」という染色の目的が、ちょっと曖昧でイメージがつかめません。染色する組織の状態、標本作製法によって変わるかと思います。
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