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アニメで聴いたんですけど、どうもニュアンスが違うようですね。
例:
あの頃の俺は人が親しく接することを理解できないでいた
あの頃の私は人が一人でいることが理解できなかった

この場合の「~を理解できないでいた」と「~が理解できなかった」何処かニュアンスが違うでしょうか。教材では、可能動詞の場合、普通助詞「が」を使うんですけど。どうか異なるところを教えてください。m(_ _)m

A 回答 (4件)

こんにちは。

10/25のご質問ではお返事を有難うございました。

ご質問1:
<この場合の「~を理解できないでいた」と「~が理解できなかった」何処かニュアンスが違うでしょうか。>

「理解できない」という述部ならば、後者の「~が」が正しい用法になります。


ご質問2:
<教材では、可能動詞の場合、普通助詞「が」を使うんですけど>

その通りです。この例文では「を」は使えません。理由は「理解できない」が動作を表す動詞ではなく、「状態」を表す述部として働いているからです。


ご質問3:
<どうか異なるところを教えてください。>

1.「が」の用法:

(1)「が」のついた語は、「述語のさす属性を持つもの」を表します。
例:
「空が青い」
ここでは「青い」という属性を持つもの=「空」という名詞に、格助詞「が」が接続しています。

(2)また「が」のついた語は、「述語のさす関係に立つもの」を表します。
例:
「その問題が理解できない」
ここでは、「理解できない」という述語に関係するもの=「問題」という名詞に、格助詞「が」が接続しています。

(3)また「が」のついた体言は、動作主・作用主だけでなく、対象を示す場合もあります。
例:
「君が好きだ」
ここでは「君が」は動作主だはなく、「好き」という述語の対象として用いられています。

(4)ご質問文にある「ひとりでいることが理解できない」は、上記の2の例に当たり、「理解できない」という「状態」を表す述語の、主語的な関係に立つ体言が「ひとりでいること」という名詞句になります。

2.「を」の用法:

(1)他動詞的意味の動詞がさす動作・作用が向けられる対象をさします。この時、動作・作用の対象となるものを「動的」に見て示すところが、「が」と異なる点です。
例:
「その問題を理解する」
ここでは「問題」という対象を、「理解する」という動的な働きかけが生じています。

3.「が」と「を」の違い:

(1)「その問題が理解できない」では、「理解できない」は「その問題」の属性・性質を表す「状態」を表す形容詞的な述部として働いています。

英語にすると
The question is incomprehensible.
「その問題が、理解できない」

このSVCの第2文型の構文では、S=Cの関係が成り立ちます。つまり「理解不能な」という形容詞が、「問題」という主語の性質を補う補語の働きをしているのです。

(2)「その問題を理解することができない」では、「その問題を」は「理解する」という「能動的な動作」を示唆する述部の対象として働いています。

英語にすると
I can't understand the question.
「その問題を、理解することができない」

このSVOの第3文型の構文では、S≠Oの関係が成り立ちます。つまり「問題」はあくまで「理解する」という動詞の対象となるのです。

(3)従って、ご質問文にある2つの例文では、上記の例文「あの頃の俺は人が親しく接することを理解できないでいた」は、正しくは「理解することができないでいた」と訂正する必要があるわけです。


以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

これはこれはあり難い!あり難い!こんなにも細かく説明してくれてどうも有難うございます!

お礼日時:2007/11/01 14:20

「~が理解できない」が本来の正しい日本語です。


「~を理解できない」は「~を理解することができない」と言うべきです。
「英語が話せる」と「英語を話せる」の関係と同じです。
さらに言うなら、
「リンゴが食べたい」と「リンゴを食べたい」
なども同じことです。
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目的語には、通常、「を」がつきます。


「が」は主語や目的語を強調する時に「は」や「を」に代わって使われます。
私はパンが食べたい・・・ ご飯やうどんではなくてパンなのだ、という気持ち。

ただし、質問例の2文については、いずれも「が」と「を」を入れ替えてもほとんどニュアンスは変わらない様に感じます。
その理由は、おそらく「人が親しく接すること」という目的語が既に十分に重い意味を持っているからだと思います。
目的語が「それ」の場合は、「それが」の方が「それ」を強調することになります。
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文法的に説明したいのですが、文法的にいうと格助詞の「が」は、いろいろな説があって、難しいんですよね。



とりあえず、「を」よりも「が」の方が、対象や動作を強調するニュアンスが強いという感じだというように考えてください。

可能動詞の場合、「が」を使うとは限りません。連用修飾語を形成するので[可能動詞]などの強調された表現と親和性が強いだけです。
例えば、「私は~が好きだ」という表現があります。「私は~を好きだ」という表現より、「好きだ」という内容を強めているようなニュアンスがありますよね。「を」と「が」の違いは、このようなビミョウなニュアンスの違いです。
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