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大腸菌の世代時間がゲノム複製時間より短い場合があるのはなぜでしょうか。
複製を長めに取っておいたほうが何らかの原因で途中で複製が終わったとしても複製終結点
を過ぎていれば問題ないのでは、などと自分なりに考えてみましたが果たしてこの考え方が
あっているのか、またうまく言葉に出来ません。考え方を教えてください。

A 回答 (2件)

大腸菌が活発に増殖している状態では、1回の複製が終了する前につぎの複製が開始されます。



先行した娘ゲノムの複製が終了すると、親ゲノムに複製途中の娘ゲノムがぶら下がった状態で分裂します。次の世代の複製が途中まで進んだ状態で娘細胞になるので、世代時間がゲノム複製時間より短くなります。

たしか、1回のゲノム複製にたしか1時間程度だけれども、一個の親ゲノムに対して、平均3~4個の娘ゲノムが複製途中にあるため、増殖期の世代時間はその1/3~1/4程度(15~20分につき1回分裂)になるのだったと思います。
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この回答へのお礼

詳しい回答ありがとうございました。
とても参考になりました。

お礼日時:2007/11/14 21:17

>大腸菌の世代時間がゲノム複製時間より短い場合があるのはなぜでしょうか。



ご質問の真意がわかりにくいですが、この質問に限って言えば、「生存競争に勝ち残るため」これに尽きます。
確かに、ゲノムの複製が完了してから分裂したほうが確実なのは間違いないのですが、それは周囲に栄養が乏しいときに重要になります。細胞分裂のチャンスが少ないときに不確実なことをやっていたらそのうち全滅してしまいますよね。
逆に、周囲に栄養源が大量にある場合は、こと自然界においては他の細菌との栄養源の取り合い、すなわち熾烈な生存競争が起こることになります。生存競争が起こった場合勝つためには数を増やすことが一番。
栄養源が多量にありますから細胞分裂のチャンスはいくらでもあるわけです。それなら、多少不確実であってもどんどん分裂した方がいいんです。

おそらくこういった理由で、大腸菌はゲノム複製時間よりはるかに短い世代時間で増殖する機構を備えていると考えられています。
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この回答へのお礼

なるほど、いかに仲間を増やすかが生き延びるのには重要なのですね。
大腸菌も自然界の生物となんら変わらないんですね。
分かりやすい回答をありがとうございました。

お礼日時:2007/11/14 15:48

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