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いつもお世話になっています。

ふとした疑問なんですが、植物ってどうやって気温の寒暖を感知しているのでしょうか。

葉っぱの部分でしょうか。それとも根っこの部分でしょうか。水分を吸収する時の水温でしょうか。

植物と言っても色々あるでしょうから、ここは季節によって成長する一年草ということでお願いします。

A 回答 (3件)

 ●植物は葉っぱで時を刻む●


 植物は葉っぱで温度を感じます。植物生理学専攻の農学博士・田中修著『ふしぎの植物学』(2003.7.25 中公新書 128P)から、「葉っぱは時を刻む」と題されたページから引用しましょう。

 植物たちは、毎晩、時を刻んで、夜の長さをはかっている。「何のために、夜の長さをはかるのか」と不思議がられるかも知れない。植物が夏の暑さや冬の寒さに耐えて生きるには、葉っぱが夜の長さをはからねばならないのだ。葉っぱの大切な仕事の1つが、「夜の長さをじゃかって、季節の訪れを前もって知る」ことである。
 多くの植物は、春か秋に、花を咲かせる。「なぜ、春と秋に、花を咲かせる植物が多いのか」と考えてほしい。この疑問に対し、「春と秋は、暑くもなく寒くもなく、過ごしやすい気温だから、植物が花を咲かすのにいい季節なのだろう」と、思う人がいるかも知れない。しかし、植物たちが花を咲かせるのは、そんな気楽なものではない。
 動物は、夏の暑さ、冬の寒さを逃れて移動する。魚の回遊や鳥の渡りなどは、その代表例である。しかし、植物は、夏の暑さ、冬の寒さを逃れて移動しない。暑さに弱い植物は、種子となって夏を過ごす。寒さに弱い植物は、種子となって冬を過ごす。種子は、植物の姿では耐えられないような暑さ、寒さをしのいで、生きられるからである。
 しかし、種子をつくるためには、月日がかかる、だから、夏の暑さ、冬の寒さがくる前の季節、春と秋に、花を咲かせる植物が多いのだ。春か秋に花を咲かせば、夏の暑さ、冬の寒さがくるまでに種子をつくることができる。
 ということは、植物は、夏の暑さ、冬の寒さの訪れを、春や秋に、前もって知らねばならない。そのために、葉っぱが時を刻んで、夜の長さをはかるのだ。夜の長さをはかれば、暑さ、寒さの訪れが前もってわかるのだ。(以下略)

 この『ふしぎの植物学』は面白い本で、これを読んで植物学に興味を持った人も多いと思います。
 桜は春に咲くのですが、秋に咲くことを「狂い咲き」と言います。これは、桜の葉が落ちて気温の変化を感じられなくなったため、と考えられます。
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1年草の話ではないので参考までに。


球根類も温度を感知して、変化します。
たとえば、ユリなどは球根を冷蔵庫で低温に遭遇させることにより
本来春に咲くものを12月に咲かすことが可能です。

あと、最初の方の説明は日長反応の記述が多い気がします。
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季節を感じ取るのは、主に葉でしょうが、温度はいろいろな遺伝子が関与しているので、どの器官とは特定出来ないと思います。


温度感受性の変異株がたくさん創られて研究がなされています。
もし、単一の遺伝子が温度感受性に極めて重大な影響を与えていることが分かったなら、耐冷性や耐暑性の作物が簡単に出来るかも知れませんね。
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