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最近は温暖化問題に配慮した車のCMが増えています。実際のところ排気ガスだけでなく、製品を生産するときにも必ず二酸化炭素が発生します。
生産する時点で排出量が多いようならば生産自体を中止したほうが環境に優しいと思えますが、どうなのでしょうか?
例えばプリウスのような車を生産するなら、どのくらいの二酸化炭素が排出されるのでしょうか?

A 回答 (4件)

私は「科学技術」を生業としているものですが、「現代科学」と言うものは、正しく判断できる情報を入れて、客観的に見ることが大変重要です。


現代の科学技術と言うものは、少なくとも現時点では大きな間違いはないだろうと言う「推測」や「仮定」の基で、かろうじて成り立っているに過ぎません。
それをメディアを通して我々に情報として流されると、話題性を持たせるために誇張されたりすることもあるでしょう、そういった情報を基に我々は、それが現代科学技術の現状なんだなと、さも常識的な考えなんだと思わされているのです。
メディアは情報が売れないと成り立ちません。それが商売なので、売るために様々な努力をしているわけで、決してすべてが正しく伝わってきた情報ではないことをわかっていただきたい。
メディアより、より正しい情報を入れるためには、専門に研究されている方々の著書をたくさん読むことが大切です。
まぁ、著者も売名行為で「捏造」と言うこともありましたが、そのへんを疑うとキリがないので、少なくとも、いろいろなルートから伝わってくる情報よりも、専門の方が書いた本がより正しく情報は伝わると言うことです。

そう言った意味で、「一科学者」として見ると、本当に二酸化炭素が原因で地球が温暖化しているのだろうかと大きな疑問を持っています。
専門の方々の本を見ても、そうであると言われている方も多くいますが、決定的な「証拠」は何一つありません。
明らかなのは、地球の平均気温は少しずつ上昇していると言うことだけです。要因として二酸化炭素は考えられますが、決して「原因」ではなく、あくまで「要因」に過ぎません。

EPT(Energy Pay-back Time)と言うことが最近言われていますが、ようするに、一つの環境対策商品を作るのにどれだけのエネルギーを消費し、その商品がどのくらいの時間で製造時のエネルギーを回収できるかという指数です。
このデータも推測が含まれていますので、あまり信用はできませんが、いろいろ見てみると質問者様が言われるように、結果的には作らない方が環境のためには良さそうです。

メーカーは、環境に優しいと言うコンセプトで新たなものを開発します。メーカーとしては売るために力を入れて、通常より多めの人員を動かすため、それだけでも大量のエネルギーを消費します。
又、売るための営業活動や宣伝に多大な(エコと言うことで過大になることがほとんどだそうです)エネルギーを使います。
そして最終的に役目が終わったときの「処分」、「処理」に、通常よりも多くのエネルギーを消費し、特殊な廃棄物(エコカーで言えば、大きなバッテリー)も出るために、トータルで見ると本当に環境に優しいのか疑問に思います。

なんか二酸化炭素対策は、企業がビジネスに利用するための戦略アイテムになっているようにさえ思われます。
「プ○リウス」と具体的な商品名が出てしまっているので、具体的な数字は避けますが、EPTのデータとしては、軽自動車の方が遥かに良い結果となっています。

結局のところ、二酸化炭素が原因で地球が温暖化しているのなら、大量生産・大量消費は自粛し、人間が持っているエネルギーを利用した物作りや移動手段に、世の中や企業の動きや考え方が変わらない限り、止める方法はない。と言うことです。
産業革命が起こる以前に戻れと言うことです。

その部分だけを見て「エコ」だと判断せず、全体を見ることができる程度の正しい情報を入れることが、現代人に課せられた、本当の意味での「エコ」ではないでしょうか。
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全くの正論です。



環境に優しいと謳っている家電製品・車などあらゆる商品を買うより、
今あるものを壊れるまで使う、ほうがよほど環境に優しいです。

でもそれやると、メーカーが儲かりません。
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非常に複雑な問題ですね。


確かにプリウス等の特殊な車両は作るだけで普通の車より多くのエネルギーを使うのは間違いありませんし、軽自動車の方がトータルには環境にやさしいのも確かです。
しかしながら、プリウスを購入する層はエコ目当てだけではありません。
極端な例ではメルセデスやセルシオ等高級車に乗っていた人もプリウスに乗り換える事があります。
軽自動車とプリウスで迷ってプリウスにするのであればエコ視点からも経済的視点からもメリットは少ないですが、上記のような見栄や所有することへの満足感を重視する人の乗り換えを考えると話が変わってきます。
そういった層を取り込むために、エコカーは非力で、地球のために我慢して乗るものだ、という考え方から脱却しようと、プリウスは燃費とともにパワーや静粛性を前面に出していますし、今まで興味を持っていなかった一般の人を巻き込んで燃費ブームを作り出した功績は評価されていいと思います。
よくエコと車の話になると、エコを考えるなら燃費の良い車に乗るべき→軽に乗るべき→原付に乗るべき→自転車に乗るべき→歩くべき→いいや人間がいなくなればいい、というような流れの意見が発生しますよね。
このテの理論は昔から言われていますが、実際のところ一般的な消費者は第2段階である軽の購入ですら躊躇しますし、それ以上の選択肢はまずありません。
利便性を損なわないどころかエコをステータスに持っていけるという点だけでもエコカーの存在意義は大きいのではないでしょうか。
少し前までは車を買うときにエコを考える人はほとんどいませんでしたが、そうやってエコでお金が儲かるとなれば企業の力の入れ方が全く変わってきますし、エコカー単体のLCAだけでは判断できないのではないかと思います。
同様に、#2さんの回答にある燃費運転のために何千キロも走ってしまうような本末転倒なオーナーも、それによって得られた情報をHPに掲載することで一般ユーザーにフィードバックしている面があります。
プリウスなんかでは運転の基本をそれらのHPから学習することで燃費が一気に伸びることもありますから一概に本末転倒と言って良いのか難しいところですね。
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> 例えばプリウスのような車を生産するなら、どのくらいの二酸化炭素が排出されるのでしょうか?



質問者様は良いところに気が付きました。そういう、いろいろと考える姿勢は大変大事なのです。
そういう評価の仕方を、よくLCA(ライフサイクルアセスメント)といって、メーカーによってはその結果を公表しています。プリウスでよろしいのでしたら、トヨタがデータを公表しています。(参考URL)10万キロ走行した場合、生産から廃棄まで含めてざっくり、25%程度削減することができるわけで、たしかに、作らない方がいいということはなさそうです。

ですが、逆にいえば、10年乗っても5万kmも走らず、そのまま廃車にしたりしたら、どっこいどっこいか、下手すれば赤字になるわけです。たまにしか運転しない人は、たしかにプリウスなど買わないほうがいいかもしれません。逆に、どう走れば燃費が良くなるかを研究するために何千キロも走ってしまうような本末転倒なオーナーもたまにいるので、評価の仕方はさまざまありえます。
タクシーや業務用の車両など、走行距離の長いものからは積極的にハイブリッド化を進めるべきというのは、現時点でもいえそうですが、メンテナンスに要するエネルギーも良くわからないところはありますし。

環境に関する評価というのは、結局のところ「条件」によるので、一からげにしてどうのこうのとはなかなかいえないです。ハイブリッド車はあくまでひとつの選択肢です。また、現状はそうであっても、量産化が進むにつれ、製造に要するエネルギーも削減されてゆくので、差はだんだん開き、優位性も高まるでしょう。

太陽光発電などもそうなんですが、本当に環境に配慮するには、かなり知恵を絞らないとだめなんですよね。こういういろいろな情報を正確に理解し、イメージにたよらない客観的な評価をしなければいけません。がんばってください。

参考URL:http://toyota.jp/prius/ecology/
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