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http://www1.odn.ne.jp/~aaa03380/Nakata/Education …
このサイトによれば、「子どもの頃には誰にでも直感像記憶」なるものがあるそうですが、それは本当でしょうか。私にはこういった能力はなかったので、疑ってしまいます。

A 回答 (1件)

直観像(直感像にあらず)については


1920年代にドイツの心理学者イェンシュらによって精力的な研究がなされましたが,
「子どもの頃には誰にでもある」というのはその当時の古い学説です。
イェンシュらは直観像を2種類に分類し,さらにこれを性格類型論へと発展させましたが,
この研究がナチスドイツの民族政策に利用されたこともあって
第二次大戦後しばらくは直観像研究そのものが一種タブー視され封印されてしまいます。

1960年代になって,主に英語圏の心理学者によって見直しがなされるようになりますが,
この時代の厳密な基準による研究によれば小学生の6~8%に直観像能力が認められ,
数年後の再調査時にも能力はほぼ保たれていたとのことです。
日本では小学校高学年の6~7%,大学生の4~5%が直観像能力を保持していたとの報告があります。
直観像保持者の比率は子ども時代のほうが高い可能性はありますが,
「子どもの頃には誰にでも」というのは事実ではないと思われます。

自閉症の人に直観像保持者が比較的多いことは知られていますが,
最近の研究ではチンパンジーにもその能力がありそうだと言われています。
リンク先のページの記述には
直観像能力が優れた特性であるとの価値判断が見て取れますが,
研究者は必ずしもそうは考えていません。
認知心理学者三宅なほみ氏の言葉を借りるなら,
「見たもの聞いたものをそのままの形でしか覚えられない」のが直観像です。

リンク先のページの最後のほうには
日本の職人やすぐれた料理人,調香師,水質検査士などが
直観像に頼って仕事をしているかのような記述がありますが,
これも誤解を招くものです。
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