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こんにちは。
私は今、大学で「社会哲学」の視点から、シェイクスピアの「ハムレット」を研究する講義を受けています。
恐らく、従来の「ハムレット」の解釈とは全く違う「解釈」をその先生は試みています。過去の英文学者の解釈をことごとく、否定していますし(賛同している部分もありますが)また、有名な出版社から出ている訳書「ハムレット」の日本語訳も、おかしな点が多すぎる、と言って自分で原典とにらめっこをして、今回の研究を文章化する(先生はある雑誌で連載を持っています)のに10年以上もかかったそうです。
そこで、この先生の他にも「ハムレット」を独自の切り口で解釈している書籍を探しています。何か、情報があれば教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

英文科2年の者です。

とにかくシェークスピアが好きなので院に進学する・・・予定です。

私も同じく、文学の方の専門家なんて誰でも新たな解釈を望むと思いますよ。そして、「今までの訳は全然違う!」ということは簡単です。でも、今までに翻訳されてきた方ってその教授以上にシェークスピアを勉強されてきたはず・・・だと思います。
「ことごとく批判」ってどうなんでしょ。

まず、『ハムレット』はシェークスピアで最も有名な作品ですのでとにかく関連の本は山ほどあります。他の作品よりも多いはずです。
あと、どの本でも「独自の切り口で解釈」している本だと思うんですよね・・・シェークスピアに限らず、文学はどれも結局解釈の違いですからね。

例えば、シャークスピア全作品を訳した小田島雄志さん。もう私は彼が大好きなのですが、学生時代の恩師が「有名なto be or not to beのところだが・・普通は生きるべきか、死ぬべきか、それが問題だと訳すんだな。でも、それは抽象的すぎて、異なっているわけではないんだがもっと良い訳はないものか・・」
と言っていた事にずっと引っかかり、ついに彼は考えに考え「このままでいいのか、いけないのか、それが問題だ」と訳します。
因みに、松岡和子さんは「生きてとどまるか、消えてなくなるか・・」と訳しておられます。
ご存知かもしれませんね。

これだけを見ても既に解釈の違いです。

今までに読んだ本、幾つかあげますが・・
『小田島雄志のシェイクスピア遊学』『気分はいつもシェイクスピア』『シェイクスピアの人間学』小田島雄志著
『シェイクスピアのたくらみ』喜志哲雄著
↑私とは全く考え方が合いませんでしたが。
『謎解き『ハムレット』』河合祥一郎著
あたりかなと思います。
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文学研究者は(他の領域の方もそうでしょうが)どんな人でも「新しい解釈」を求めるものです。


>過去の英文学者の解釈をことごとく、否定していますし
先行研究を調べてその矛盾点を暴き、そこから持論を展開するのは研究の常だと思いますが?
>有名な出版社から出ている訳書「ハムレット」の日本語訳も、おかしな点が多すぎる、と言って自分で原典とにらめっこをして
寧ろ英文学者でしたらはじめから原文でハムレットを読んで独自の解釈をするでしょうね。翻訳は翻訳者の解釈の結果でしかありませんから。

他分野の方が首を突っ込むのはいっこうにかまいませんが、我田引水の意見に陥りやすいのでどれほど研究に意味があるのかは判断しがたいです…(派手なことを言えば学生はおもしろがりますから…)。


ということで、ハムレットについての研究書であればいずれもそれぞれが独自の切り口で解釈していると思いますが、如何でしょう?
ちなみに、「ハムレット」って雑誌検索しただけでここ3年に50本以上の論文がヒットしますが…。日本国内だけで笑。

源氏物語以上に手を出したら怖い書物ですねー。
まあ、ご参考までに。
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