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現在平安時代の国司について勉強しているんですが、
なぜあの時代国司は悪いことをしている者が多いんでしょうか?
例えば必要以上の税の取立てなど・・・

天皇もしょっちゅう国司に対して罰したり、していますがそれ以降でも普通に悪行をかさねてます。

これらの国司の行動はどのように影響を与えていったのでしょうか?

A 回答 (2件)

> なぜあの時代国司は悪いことをしている者が多いんでしょうか?



 だいたい、三つの構造がありました。

 まず、徴税吏が嫌われるのは、いつの世でも当たり前のことです。
 だから悪く書かれる。これが一つの構造。

 国司に任命されるためには、平安京の有力者に巨額の賄賂を差し出す必要がありました。だから、元を取らないとなりません。故に徴税は過酷になります。これが二つ目。

 徴税制度は、平安京に一定額を収めさえすれば、後は無管理でした。言い換えると、取る分にはいくらでも取り立てることができます。二つ目と相まって、簡単に重税化の方向に進みます。これが三つ目。

> これらの国司の行動はどのように影響を与えていったのでしょうか?

 何への影響ですか?
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国家って何よ?


と、言えば一つには「徴税する組織」ということになります。なので、徴税に関わることは、みんなワーワー言います。書き留めます。中央権力にとってみれば、地方から税金を取ってくる国司には「ちゃんと 働けよ この野郎!」となりますし、地方の在地の人間にとってみれば「この 税金をとりやがって、なんかしてみろ 言いつけてやるぞ」となります。
で、記録を残すのは、国司ではなく中央権力者です。自分が悪かろうと、国司が悪いとします。
また、何が悪いかを決めるのは、中央権力ですので、言いたい放題です。
おおざっぱに言うと、国司が悪く書かれるのは上記の構造。

国司が悪いとかいいながら、徴税機能として中央権力は結果オーライなので、国司による徴税請負制と、国衙領の国司領化が進み、受領制度となります。地元民に文句を言われようと、ちゃんと税金を持ってくれば中央権力として問題ないので、国司が請け負うわけです。で、地元民は、他の中央権力に寄進して納税を免れるようにする。

国家=国司=国衙領
本家=本所=荘園

という国家も私領である荘園も同じ構造で、国司(受領)のもと、在庁官人が、本所だったり、国司が在地化したりしてと、見た目は同じようになってしまいます。
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