No.3ベストアンサー
- 回答日時:
大前提から間違っているのでどこから修正すればいいものか…。
>当時印刷技術はないから,
日本最古の印刷は七六四年の百万塔陀羅尼かと思いましたが。
現存する日本の古典籍で一番古いのが多分古事記あたりでしょー…古典文学が存在するに当たってちゃんと印刷技術はありますよー。
>街角で話の内容を誰かから聞かされたり,
中国の講釈師のことを言っているんですかね。街角で庶民に話を聞かせてくれる奇特な人なんてそれくらいしか思い浮かびませんが。
日本書紀みたいな史書や、源氏物語みたいな王朝文学は基本貴族あたりの特権階級だけの楽しみや素養なので庶民の手に届くはずがありません。
>あるいは各文学の作者の原本を誰かが書き写してそれが流れる形で庶民に広まった
借りる→写す→写したのをまた貸す→借りる→写す…という流れは間違ってませんが、それは特権階級内での話。庶民は写本世界の連鎖関係に組み込まれてはいません。
第一庶民はそんなヒマじゃない!畑仕事とか忙しいんですよー。
>と想像するんですが, そうなると作者の原本とは違った内容で広まった文学作品も中国/日本問わずあるんでしょうかね?
と、いうわけで、想像した内容はほぼ執行不可能なので、結論にはつながらないわけです。
この分だと今本屋で手に取れる源氏物語がすべて同じ文章だと思ってそうで怖いんですが…どの出版社も底本が違いますから、文章が違ったり登場人物が違ったりしますよ?
でもそれは、庶民が勝手に書き換えたのではなく、特権階級の人間たちがその間だけで勝手にやったことです。庶民は関係ない。
むしろ、(取り敢えず中国を交えるとややこしくなるので←日本と違って焚書とか禁書とかばんばん実行する国なんでね)庶民の手に古典が行き渡った時点(別の回答者様が仰っていますが、近世初頭、古活字版という木板印刷に始まる近世の出版技術は他国を圧倒しています)では、底本がこの版本、と合致するので、写本しか頼るすべのない中世と比べれば近世の読者層はよほどしっかりとした本文で古典を読めています。そして印刷されているので、作り替えは基本的に行われていません。
近世における出版に関する研究書は多数出版されていますから、一冊くらい読んでみられては?
古典は口伝であやふやな形式のまま庶民に流布したのではなく、爆発的な印刷技術の発展に伴って行われた古典の開放により、しっかりとした形でもって庶民の手に行き渡ったのだということをご理解下さい。
この回答へのお礼
お礼日時:2008/08/16 09:23
庶民が文学に触れるまでの理解に浅さがあったようです。
そうか, 平安時代の文学は貴族だけのものだったんだ--。
ご指摘有難うございます。
No.2
- 回答日時:
日本や中国の古典文学が庶民(町人)にもよく読まれるようになったのは江戸時代だと思いますが、この時代には木版による印刷技術が普及し、三都(江戸・大坂・京都)には、多くの書肆(出版社兼書店)ができていました。
朝鮮通信使がその盛んなことに驚いた記録もあります。例えばことし史料に現れて1000年になる(「源氏物語千年紀」)源氏物語はこの時代にも人気の作品で、ダイジェスト版や解説書のようなものも出版されていて古典の普及に役立っていました。もちろん印刷本といっても、原本が伝わっていない作品については、どの写本を基にしてどう校訂するかによって部分的には違いが生じることは当然です。ただしこれは現在出版されている古典の書籍でも基本的には同じことです。お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
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