準・究極の選択

私は教員を目指す大学生です。

中学生に鑑賞させるのに、ふさわしい独唱曲について教えてください。

たとえば教科書に載っていますが「魔王」など。

いくつか独唱曲を聴かせて「魔王」に持って行きたいと考えているのですが・・・

表現の工夫がされているもの、それが顕著に分かるものであると非常に助かります。

勉強不足ですみません。
ぜひ意見をお願いします!

A 回答 (3件)

最初から「声による表現の工夫」を念頭に「魔王」を扱うのであれば特に前もって何かを聴かせる必要は特にないのではないでしょうか。


声による表現がはっきりとなされていて「魔王」がより効果的に生徒にインパクトを与えられるルート(曲)を探してみても、どれも役不足と思います。オペラのクライマックスみたいな場面でも違うし。

自分はいつもいきなり原語の「魔王」を生徒にぶつけます。
ディースカウ/ムーアのが一番生徒にわかりやすいようです。
(以前他の歌手と聴き比べさせたら圧倒的にディースカウ人気が高かったです。日本語だと笑っちゃいます。「おーとーさんっ!」で。
まぁ、あれはあれで大人になるまで覚えてるんですけどね。)
原語で聴かせてもその表現の工夫を解析させていくと登場人物の特定ができ、ストーリーが解明できますよ。
それほどこの演奏は「声による表現の工夫(音楽の諸要素が存分に生かされた表現)」がされているんですね。
もちろんシューベルトの作曲技術も素晴らしいのは言うまでもありません。その後です。他の独唱曲を聴かせていくのは。声による表現の工夫ってわけで。
そのとき聴かせるのは、シューベルトのリートやイタリアのカンツォーネ、日本歌曲だったりします。でも、ほとんどの場合は魔王の他の歌手の演奏を聴かせます。表現の仕方の違いがはっきりわかるからです。
魔王ほど表現がダイナミックでわかりやすくはっきりしている曲はなかなかないですよね。ジェシーノーマンのライブの「魔王」なんか目玉が飛び出そうな迫力です。歌曲というよりオペラみたいです。
これは生徒にまた違った意味でのインパクトを与えられます。
回答というより勝手な考えばかりですみません。
  
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この回答へのお礼

ごもっともな回答ありがとうございます。
ただ、今回に関してはどうしても聴かせなくてはならない・・・という状況になっておりまして。

ですがおっしゃっていることはかなりためになります!
その通りですよね!
違う歌手の演奏を聴かせること大切ですよね。
とてもためになるご回答です。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/12 17:26

こんにちは。



スタンダードなところでは、
「からたちの花」(作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰)
がありますよね。
1番、2番、3番・・・・、メロディーが全部違うところは、「表現の工夫」に該当するかと思います。


クラシックにこだわなければ、
谷村新司さんの「昴」も授業で聞かせるのにふさわしいと思います。
ピアノの黒鍵だけでメロディーを全部弾ける、ということも、生徒さん達にとっては面白いかもしれません。
(黒鍵で弾くときの最初の音は、ファのシャープです。このような曲は、ほかにもたくさんあります。)
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この回答へのお礼

「からたちの花」参考にさせていただきます!
ありがとうございます。

また「昴」もすばらしい曲ですね、
自分でも勉強してみます!

ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/12 17:24

POPSでもよければ、谷山浩子は日本語の歌という点では、非常にすぐれています。

よく、日本語は音楽に向いていないという人がいますが、そんなことはない、ただし、歌い方に工夫が必要なだけだと認識させてくれます。

●漂流楽団
同じメロディーの展開を、長調風、短調風の繰り返しで歌うという曲ですが、長調風のところは、わざと声を本来の音より、ほんの少しうわずらせて歌うことで、明るく聞かせています。

●Miracle
がぎぐげごの鼻濁音が、ほぼ完璧です。まあ、あまり厳密に考えなくても良い時もあるし、ガラスとかギリシャみたいに語の先頭に来るがぎぐげごは鼻濁音にする必要はなく、むしろ子音をしっかり立てたほうが良いわけです(残念ながら、この曲には、ガラス・ギリシャパターンの硬い「がぎぐげご」はありません)。また、子音なしで、あいおえおで始まる単語を表現するときは、ほんの少し「は」行の子音を混ぜています。日本語の発声テクニックのひとつです。曲の内容は完全に大人の恋愛の世界なので、耳年増の女子生徒の受けが良いのではないかと思います。

●さよならのペガサス
日本語のリズムの展開と、メロディーの展開が一致しないと、何と歌っているのか聞き取りにくくなる傾向が、日本語の歌にはあります。おまけに、関東語と関西語で、アクセントが違います。が、クラシックや音楽教育が目標である以上、関東語にあわせるべきでしょう。この歌は、メロディーと歌詞が全く合致しておらず、発声的にも難しい曲です。それを、何事も無かったかのように、谷山が歌い、語り聞かせてくれます。聞き取らせるという意識が高くないと、決して上手く歌えないというものなのです。「まばたきひとつの速度で消えたね、流れ星」という歌詞で始まるのですが、メロディーがぶっとんでいるのです。まず、「まばたき」は「まば~(伸びる)」と「た~き」に分断され、しかも、「た」が突如として一番高い音であるという乱高下をします。「ひとつの」も似ていて、「ひとつ~の~」と歌うのですが、「つ~」から「の~」へは突如として音があがり、本来は重要性が低く、大きな声で歌ってはならない「の~」が最高音という乱高下をするのです。知識や経験の無い人が歌ったら、「の~」が大音量になってしまい、爆発するでしょう。「そ~くどで」はまた曲者で、「くどで」は三連符です。こういうトリッキーな歌を、何事もなかったかのようにさらっと歌ってのけるのが、谷山の特徴のひとつなのです。

逆のパターンとして、大きな古時計ですが、「今はもう動かない」の部分は平井賢が歌っているものを関東人が聞くと違和感があります。関東語では今は「い」にアクセントのある単語なのに、「ま」のほうが音が高いため、本来は「ま」の音量を控えめにするとか、「い」を長めに発音するとかの工夫をしないと、関東人には「今」と聞こえません。平井賢の歌声を聞くと、生粋の横浜人である私には、「いまわのきわに、牛がモ~と鳴いた」と聞こえます。そんなの、関西人に対する差別だと言い出す人もいるかもしれませんが、とにかく、そう聞こえてしまうのだから仕方ありません。

●ドッペル玄関
玄関の「げ」は、語の先頭なので鼻濁音にせず、子音をしっかり立てています。ガラガラとかいう歌詞も鼻濁音にしていません。他方、「うらがえるって噂」、「一度で最後」、「中が見える」のがぎぐげごは、鼻濁音です。
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この回答へのお礼

何度もじっくり読ませていただきました。

詳しく、ご丁寧にありがとうございます。
自分でも教えてくださった曲を勉強してみたいと思います。
ありがとうございました。

お礼日時:2008/08/12 17:23

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