
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
No.2です。
お返事を有難うございます。補足質問にお答えします。ご質問1:
<「~にならむかは」~「~にならむやは」ですが、ここで、かは、やは、は終助詞になりますよね?>
はい。
ただ、「やは」は正確には「終助詞『や』+係助詞『は』」の連語で、終助詞として扱われているものです。
ご質問2:
<係助詞なら、我やは大臣にならむや 誰かは大臣にならむ になるのでしょうか?>
なりません。
「は」は係助詞とはいっても終助詞「や」「か」とともに用いれて連語として、文末に置かれます。
従って、終助詞に分類され、文中にきたり主語の後に置かれることはありません。
ご質問3:
<ならむ(ん)や(は)がよいのですね。>
はい。
ご質問4:
<なりなむやだと、完了のぬ、が含まれ、未来に対して用いると~少し意味が変わるのですね。>
はい。
「きっと~だろう」という強調のニュアンスが出るので、「大臣になりたいと強く願う」ニュアンスが出てしまいます。
これでは文意に即しません。
ご質問5:
<強調~たしか、ぞ、を用いたと思いますが、我ぞ大臣ならむやは、誰ぞ大臣ならむやは という用い方でよろしいでしょうか?>
いいえ。
1.強意の係助詞「ぞ」は名詞について、文末は連体形で結びます。
2.従って、「完了『な』+推量『む』」の連語の連体形が文末にくることはありますが、「ぞ~なむ」という係り結びの関係にあるわけではありません。
3.おそらく、本来同じ強意の係助詞である「ぞ」と「なむ」の用法を、混同しているのではないでしょうか。
4.係助詞「なむ」には、係助詞「ぞ」と同じ意味・用法があり、名詞に接続し、文末を連体形で終わる、という係り結びをします。
例:
「鳥ぞありける」
=「鳥なむありける」
(現代訳)「なんと鳥がいたのだった」
5.ちなみに、「ぞ」には終助詞の用法もあり、単独または「は」と連語で用いられる反語の用法も、中世以降に出てきます。
例:
「なんで物のつくべきぞ」(十訓抄)
(現代訳)「物がついたって?とんでもない」
それを使えば
「~になりませうぞ」
(現代訳)「~になるでしょうか、とんでもない」
となります。
以上ご参考までに。
この回答への補足
係り結びというのがありましたね。そうでした。
何年も前の記憶なので、とても曖昧に、いろいろ混ざっているようです。
たしか、係り結びの項目で、ぞ、なむ、や、か~連体形、とこそ~已然形というのがあったように思うのですが、
我やは、ではなく、
我や大臣にならむ
ならいいのでしょうか?
我、大臣にや(ならむ)
などは?
大臣になんてなりたくないんだ、というのを強く言うために、それなら反語だろうと、安直に結んでしまったのですが、
いっその事、
誰も大臣にはなりたくない。
や
私は大臣にはなりたくない。
として、
我は大臣になるまじ。→私は大臣になるつもりはない。
や
我は大臣にならまほしからず→私は大臣になりたくない。
のほうがわかりやすいのでしょうか?
お付き合いいただきましてありがとうございます。
~にならむや、という回答をいただき、充分満足しておりますが、
さらに質問を重ねてしまいました。
もしご迷惑でなければ引き続きお答えいただければとおもうのですが。。
私にあまりに知識がないので、これで少し勉強したほうがよいよ、という本(参考書)、サイトがあれば、ご紹介いただければ、自身でももっと勉強しようか、とも考えております。
勉強しつつも、さらに補足質問や新たに質問するかもしれませんが。。
No.2
- 回答日時:
はじめまして。
ご質問1:
<「絶対,~になんてなるもんか!」のような強い意味にしたいのですが,>
1.であれば、反問の意を表す終助詞「かは」、反語の意を表す係助詞+終助詞の「やは」が適切です。
2.これらの助詞は活用語の連体形に接続します。
3.なお、ご質問文は「未来」のことについての反語になりますから、未来・推量を表す助動詞「む」を補うといいでしょう。「む」は活用語の未然形接続になります。
例:
「~にならむかは」=「~になるだろうか、いやなりっこない」
「~にならむやは」= 同上
4.また、「可能」の意を表す助動詞「る」と一緒に用いることもできます。「る」は活用語の
例:
「~になれるかは」=「~になるだろうか、いやなりっこない」
「~になれるやは」= 同上
鎌倉以前の古語だと「~なるるかは(やは)」となります。
5.動詞は他にも「~に至る」なども「~になる」「~に達する」という意味で使われます。
ご質問2:
<~になりなむや でしょうか?>
はい、可能です。
1.ただ、助動詞のとり方によっては、これだと、ご質問にある「私は大臣になんてなるだろうか,いや決して大臣にはならない」という文意に即さない場合もあります。す
2.この「なりなむや」は
なり:「なる」の連用形
な:完了の助動詞「ぬ」の未然形
む:未来・推量の助動詞「む」の連体形
や:反語・疑問の終助詞
に分解されます。
3.未来・推量の助動詞「む」は、意志の用法があります。この場合は、肯定文では「きっとなる」という強い意志・確信を表します。
それを反語にすると、「きっと~になる、と確信しているが、おそらくならないだろう」といった、意志・願望に反する未来を想定する反語になってしまいます。それが、ご質問にある「大臣になんてなるだろうか、決してならない」という部分と反するのです。
つまり、ご質問にある文では「自分は大臣になる(なれる)とは思っていない」ので、「きっと~なる」という確信の用法のある「意志推量の『む』」と反するのです。
4.従って、この「む」が単なる「未来・推量」として使われている場合は、「なむ」の用法も問題ありませんが、ここでの動詞は「~になる」という話し手の主観が反映される動詞なので、この動詞が「なむ」と結びつくと、話し手の意志・願望ととられがちなのです。
5.なお、上記質問1で挙げた「~にならむやは」の「む」も同じ用法ですが、「なむ」に比べ意志・願望のニュアンスが薄く、「なむ」に見られる「きっと~しよう」という強調のニュアンスはありません。
以上ご参考までに。
この回答への補足
>例:
「~にならむかは」=「~になるだろうか、いやなりっこない」
「~にならむやは」= 同上
ですが、ここで、かは、やは、は終助詞になりますよね?
係助詞なら、
我やは大臣にならむ
や
誰かは大臣にならむ
になるのでしょうか?
Parismadam様、AZKARAM様のおっしゃるとおり、
ならむ(ん)や(は)
がよいのですね。
なりなむや
だと、完了のぬ、が含まれ、未来に対して用いると、
Parismadam様のおっしゃるように、少し意味が変わるのですね。
強調ということですが、たしか、ぞ、を用いたと思いますが、
我ぞ大臣ならむやは、誰ぞ大臣ならむやは
という用い方でよろしいでしょうか?
さらに質問を重ねてしまいましたが、よろしくお願いします。
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