
読書は大好きなのですが、なぜか今まで、村上春樹さんの作品をじっくり読んだことがありませんでした。
そこで先日友人から「海辺のカフカ」を借りて読んでみたのですが、
全て読み終えると、疲労感しか残りませんでした。
読んでいる最中も、遅々として読み進めないのです。
おそらく表現がくどい・・・と感じてしまったのが原因だと思います。
でも村上さんの作品は、人気も評価も高いのですから、
きっと私が気づくことが出来なかった魅力が、たくさんあるのだと思います。
「海辺のカフカ」を上のように感じてしまった私でも、
おもしろい!素晴らしい!と思える村上作品を教えていただけませんか?
または、作品の魅力について教えてください。
よろしくお願いします!
A 回答 (11件中1~10件)
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No.11
- 回答日時:
ずいぶん古い質問なので主さんはご覧ではないかもしれませんが、閲覧数が多いので。
僕は20数年、ずっとハマっています(笑)
ですが、ハマらない人は無理に読まなくてもいいのでは…とも思います。
読書ってそういうものですから。
…と一般論はともかく。
僕は春樹さんの本は同じものを時間をおいて何度も読み返しますし、そのたびに新しい発見を楽しんでいます。
こことここが繋がっていたんだ、なんてね。
読みずらいのはその繋がりがまだみえてないから、と思います。
読むほどにいろいろと見えてくることや感じる印象が変わる、その深さが好きです。
物語は、どこに共感できるか、自己投影できるか、そこがキーになると思いますが、春樹さんの作品は物語の世界を一緒に旅をすることで読後に何か感情に来るものがあったり、世界が違って見えたりもします。誇張していえば、読書前と後で何か自分が変わってしまったような感覚です。
もう一つ。
僕の場合、他の作者よりもその情景が映像として浮かび上がることが多々あります。
そのおかげで「ノルウェイの森」の映画にはがっかりしましたが(苦笑)…長い時間を経て出来上がった僕の中のシーンと映像があまりに違いすぎてしまって…
ちなみに、よく聞く中で人気が高いのは「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」ですね。
それからみなさんが言ってますが、デビュー作の「風の歌を聴け」→「1973年のピンボール」→「羊をめぐる冒険」→「ダンス・ダンス・ダンス」は登場人物がリンクしますので、この順に読むことをお勧めします。
いずれにしても書くたびにいろいろなトライをしていますので時系列で読むのがいいのではないでしょうか。
最後にもう一度、無理に読み進める必要はありません。
自分が好きな作家さんの世界に巡り合えればいいですね。
No.10
- 回答日時:
ハードボイルとワンダーランドが好きですね。
一見凄い作家なのだろうが、あんなに沢山文章を
かいても、なにも、述べていないところが、彼の
天才らしいところだと思います。
高級な詐欺師は、詐欺をされているように、思わせないところが
詐欺師のプロなのだそうです。
作家も、そんなところでは。
どちらかと言うと、村上 龍の方がすきですすね。
あと、山川健一、だまされたと思って読んでみたら、
私は、彼の方が正直かなとかおもいます。
No.9
- 回答日時:
「面白いものに自分が気づけていない」と思われると
なんだか焦ってしまう気持ちもわかります(^^
読者は多くて薦める人は多いとしても
「その人たちと私は違う」というおつもりで
読まれてみてはいかがでしょうか。
私もファンの一人ですが村上さんの本を正座して読みませんし、
できれば仰々しい単行本よりも文庫本で読みたいスタンスです。
共感できる何かのとっかかりがあって今に至るので
そこでとっかかってなければ、今のように人に勧めなかったと思います。
本屋でも図書館でも村上さんの本はたくさんあるので
無理に読もうとはされずにまた出会うタイミングがあれば
「ちょっと読んでみる」程度の方がいいと思いますよ。
その上でのオススメはベタベタですみません、
「はじめての文学 村上春樹」です。
短編集なので分節や言葉運びなど村上春樹らしさが
鼻につく前にささっと終わります。
疲労感が出る前に本を閉じればいいだけです(17編を収録)
これだけでもカフカの2の舞にはならないかと(笑
気に行ったお話がみつかることを願っています。
参考URL:http://astore.amazon.co.jp/ad-review-22
No.8
- 回答日時:
好きな理由とその作品、ということで。
・独特な文体
英語を直訳したような言い回しやハードボイルドのパロディ文体、
特に初期作品に顕著なブローティガンやヴォガネット
といった米国作家の文体の影響大の疲労とユーモアがない交ぜになった口調。
それ自体が楽しくて好きです。
・食べ物描写、音楽の使い方が上手
お料理をされ、ジャズ喫茶経営経験のあるロック好きなので、
サンドイッチや酒等の描写、音楽の使い方がよいと思います。
喫茶店で軽食片手に読むにはうってつけです。
・現実と非現実の混交。
ごく普通の青山とどこかわからない世界がすーっと繋がっていたりするような、不思議な世界観が面白いなあと思います。
で、そんな理由から、好きな村上作品となると
・各種エッセイ
・世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド
・軽い短編集(カンガルー日和等)
などが楽しくて好みです。
また風の歌を聴け、1973年のピンボールなどの初期作品には当時の学生運動が下火になった頃の東京のモラトリアム、青春の終わりという雰囲気が漂っていて、それもまた独特の魅力があると思います。
カフカを含む大震災・オウム以降の長編作品は、
テーマが重かったり、雰囲気も変わったという印象。
また、長編と短編とでも随分雰囲気が違います。
もしご覧になったのがカフカだけだったら、
手軽な短編も試してみてはいかがでしょうか。
(もちろん好みではないこともあると思いますが。)

No.7
- 回答日時:
村上春樹はノーベル賞を取るかもしれませんが、普通に考えて、
日本文学史にとっては、いてもいなくても、どうでもいい作家です。
初期の3作品(3部作になってます)を順番に読んでみて、魅力を
感じないようなら、無理して読まなくてもいいと思います。
村上作品は魅力と言うより、感染力が強いんだと思います。
「やれやれ」という主人公の、現実にはコミットしないと言う
スタンスに、皆ハマってしまうわけですね。
だから、もしかしたら、人気や評価というのは、決して一般的な
ものではなく、感染者同士のサークル内での話ということかも
知れません。そうしたサークルは、海を越えて世界中に広がって
ますね。
ただ、『ねじまき鳥クロニクル』という作品があるのですが、
この作品以降、村上作品は明らかに変容しました。恐らく、
阪神大震災・オウム事件以後をきっかけとしています。例えば
暴力など、現実的なものの露出、それに対するコミットメントが
作品のなかに出てきたんですね。『海辺のカフカ』も、この変容後
の作品です。こうした変化で村上作品から離れていった人もいる
と思いますが、同時に、それまで村上作品を読んでなかった読者を
獲得したかも知れません。
『海辺のカフカ』は、プロットが丁寧すぎるほど描き分けられていて、
登場人物の会話が冗長な印象を受けるので、それが疲れの原因の1つ
かも知れませんね。
知的好奇心のある方でしたら、『世界の終わりとハードボイルド
ワンダーランド』が、実はフロイトの心的装置の概念を下地にしてる
とか、いろいろ読み解いていくのも魅力になるかもしれません。
No.6
- 回答日時:
私もほぼ全て読みはしましたが、一番空きなのは青春3部作の「風の歌を聴け」「1973年のピンボール」「羊をめぐる冒険」で、中でもピンボールが一番好きです。
カフカあたりは既に新刊では買わなくなってました。やはりみなさんと同じく「風の歌を聴け」あたりをお勧めします。
あるいは短編集の「中国行きのスロウボート」「納屋を焼く」「パン屋再襲撃」などを読まれると、また違った面を感じられるかもしれません。
でも本なんてそのときの自分の年齢や状況によって受け止め方が変わるものですから、無理に読まなくてもいいのではないでしょうか。
私自身、「風~」や「ピンボール」からはおそらくずいぶん影響を受けたと思いますが、もし20年後の今初めて出会ったとしても影響を受けることは皆無でしょうから。

No.5
- 回答日時:
「村上春樹が好き」と言うよりも
「ノルウェイの森」が「堪らない」と思っている、
二十代後半の女性です。^^
私も読書好きで、よく「好きになった本の作家を辿って」読むのですが、村上春樹だけは、「ノルウェイの森」と「国境の南、太陽の西」で止まっています。
理由は、質問者様がおっしゃる「疲労感」なのかなあ。。。。
「疲労感」って、それ自体「優れた作品の証」かも知れません。
娯楽向け、商業向けの小説では、「読み終えて疲労感」って、あまり感じませんもの。
先日、トルストイを読みましたが、最初の一ページを読むだけで「うわ!疲れる!」って思いました。汗
それでも「読み続けたい!」と思わせる「何か(おそらく描写の精密さ)」が有る事、それが「優れた作品の証」かも知れないなあ。。。と考えてしまいました。
「ノルウェイの森」ですが。。。
私はこの作品の「空気」がとてもとても「身近に」感じられるのです。
登場人物と同年齢の頃、私がいつもいつも感じていた「感覚」を「そのまんま濃縮して詰め込んである」作品、と私は感じてしまいました。
それ故に、いつもは見えない「自分自身の心の中心」を「緻密に辿らされている」ように思って「ひたすら疲れ」ます。
「自分の心の中」って、「深く潜る」とあまり「気持ちの良い」ものではないし、「見たくない物を見る」し、それから目を背ける訳にもいかず、存在を否定する訳にも行かないものだから「疲れる」のだと思っています。
だから、春樹さんの他の作品を、図書館や書店で見つめながら、あの「あまりの辛さ」から、読む勇気が未だ、出て来ない次第です。^^;
読みたいのだけどなあ。。。。弱虫です。^^

No.4
- 回答日時:
No.3です。
そういえば、『カフカ』の中で、なんでしたっけ、あのおじさん。
ナカタさんでしたっけ?
あの人の内面世界の黒い空間(暗いものではなかったと記憶していますが。むしろ広く深かったような?)の描写でした。
あそこは感動しました。
多くの人が感動する場面ではないかもしれませんが。
どの作家の作品でもそうだと思いますが、
読者がそれぞれどこか自分と呼応するところを見つけて、それで好きになるのだと思います。
『カフカ』は多くの読者にとって解りにくい(解釈しにくい)物語なのではないかと思います。
不思議過ぎというか・・・・・
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B5%B7%E8%BE%BA% …
↑
女性嫌悪とか異性愛中心主義なんてことも書いてあるけれど、そんなことないと思うけどなあ。
だったら『スプートニクの恋人』なんかどうするんだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%97% …

No.3
- 回答日時:
最近の作品と昔の作品は傾向が違うと言われております。
ご本人も確かそのようなことを語っていたと思います。
昔は断片的だったり、ストーリーというストーリーではなかった。
だんだんストーリーが長くなって来た、と。
どうも今後さらに長くなるらしく、どうするんでしょ、ハルキさん。
『カフカ』はわりと好きでしたが、一番好きな話でもありません。
確かに、文体が馴染みにくかった(現在形に違和感を持った)のは覚えています。
おかげで『アフターダーク』は読めませんでした。
しかし基本的には、一番好きな作家です。
ノーベル賞候補と言われると「どこがそうなんだろう??」と思っていますが(^^;
●わりと誰でも読みやすいのは『世界の終りとハードボイルドワンダーランド』だと思います。
ストーリーがはっきりしている。
●『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』も良い。
『ダンス・ダンス・ダンス』は既出のように『風の歌を聴け』から関連がありますが、『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』あたりも好きな人しか好きでないかもしれない。
ちなみに私は一番初めに『ピンボール』を読み、『風の歌を~』は後から読みましたが、大丈夫でした(理解できました)よ。
続いていますが、一応それぞれ独立した話ではあります。
とりあえずは『羊』→『ダンス・ダンス・ダンス』の2作品だけでも良いと思います。
この2作品は結びつきが強いです。
不思議な世界が出てくる話が好きな人は『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『羊をめぐる冒険』系、
現実的な話が好きだと『ノルウェイの森』『国境の南、太陽の西』的な話を好むらしい、という分析をハルキ氏が書いていたことがあります。
多くの読者はその中間だそうですが。
私は前者(不思議系)寄りの中間層です。
短編集もあります。
『回転木馬のデッドヒート』
『蛍・納屋を焼く・その他短編』
など。
だからどうなんだって感じもありますが、不思議な雰囲気があります。
後者の短編集の「めくらやなぎと眠る女」が印象に残っています。
このへんは雰囲気を楽しむ(?)ものであって、素晴らしいというと、ちょっと違うような気が(^^;
http://www.amazon.co.jp/%E5%9B%9E%E8%BB%A2%E6%9C …
http://www.amazon.co.jp/%E8%9E%A2%E3%83%BB%E7%B4 …
そうだ、全然違う春樹さんの人気もあります。
エッセイの「村上朝日堂」シリーズだと小説とまったく違います。
小確幸(しょうかっこう。小さいけれど確かな幸せ)
これは一番最初の『村上朝日堂』です。
http://www.amazon.co.jp/%E6%9D%91%E4%B8%8A%E6%9C …
『村上朝日堂 はいほー!』というのもあるんです。
過去開催された特設HPでの読者とのやり取りを収録したCD-ROM版『スメルジャコフと織田信長家臣団』など冗談のようなタイトルの本もあります。
こういうスカしてない所がいいんじゃないでしょうか。
No.2
- 回答日時:
念のため。
「ダンス・ダンス・ダンス」
は「風の~」「羊~」からの続編ですので「風の~」から読まれることをお勧めします。
カフカが辛かったら、上記はもっと読みにくいかも知れません。
村上春樹の作品は
所詮、混沌でしかない世界の真ん中で
コーヒーカップ(遊園地の)に乗ってまわってる主人公が
混沌(自分の周りの世界)を眺めている様(たまに混沌に飲み込まれそうになりつつ)を
リズムとご都合主義で描いた作品。
だと感じますw なので私も疲れますよ~ コーヒーカップに乗ってるのは主人公一人であとはみんな「モヤ」のかかった人たちしか出てこないし。「僕ちゃん小説の祖」と誰かが言ったよ~な気がする。
すみません。なんか勧めてないような文になってしまいました。
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