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中学、高校の時には経済に全く関心が無かったのに、最近関心を持ちつつある大学生です。物価やインフレについて疑問に思うことがあります。

●日本は世界の中でも物価が高い国というのを聞いたことがあります。
中学か高校でも経済成長して所得が伸びると物価が上がると習いましたが、なぜでしょうか?
●学校の教科書に書いてあった理論が正しいとすると、経済大国であるアメリカが一番物価が高く、次が大国2位の日本が物価水準2番目、次にドイツ、中国、イギリス・・・と続くと思いますがこれって正しいですか? (でも中国は物価が安いような気も・・・)
●物価=ビッグマック指数(ビッグマックの値段が高い国ほど物価が高いといえる)と聞いたことがありますが、これって正しいですか?
●インフレ=物価上昇と考えて正しいでしょうか?
●第一次世界大戦後のドイツがインフレになったのはなぜでしょうか?
●どういう状態になると物価は上昇するんでしょうか?

どれか一つでも教えて頂けると嬉しいです。よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

>インフレ=物価上昇と考えて正しいでしょうか?


>第一次世界大戦後のドイツがインフレになったのはなぜでしょうか?
>どういう状態になると物価は上昇するんでしょうか?
この辺りは、もっとフォーマルな解説を読んだ方がいいと思いますが。

>経済成長して所得が伸びると物価が上がる
国家間比較では、経済成長とインフレの関係は意外と薄いです。
19世紀後半のアメリカは物価が下がっていますが、所得は伸びています。
しかし、デフレだと借金が膨張したりして経済運営が行き詰まりやすい点と、
インフレ率が高過ぎる状態が続くと実質の経済成長に悪影響が出る点から、
高過ぎず低過ぎずの状態が望ましいと言われています。

国内の時期で分けると、好況期にはインフレ圧力が高まりやすく、
不況期にはインフレ圧力が弱まります。

>日本は世界の中でも物価が高い国というのを聞いたことがあります。
国毎の「物価」(内外価格差)は、取引されている為替レートと、
購買力を平価するレートを比べて検討することができます。
ところが、実際の為替レートは目まぐるしく動いています。

例えば、最近ヨーロッパの「物価」が高いと言われていましたが、
これはユーロ高と円安の時期が重なったことが原因となっていました。
為替レート換算の1人当たりGDPは非常に高くなりましたが、
購買力平価換算の1人当たりGDPだと日本とあまり変わりませんでした。
今年の夏以降に欧州通貨の為替レートは大きく減価しています。
(やや行き過ぎかもしれませんが)
逆に言うと、円がいきなり高くなっても、
それに比例して日本が飛躍的に豊かになったわけではありません。

1人当たりGDPのような指標では、
為替レートの方だと浮動して掴み所がないので、
購買力平価換算の方を重視する傾向が広がっていますが、
日本ではあまり認知度が高くないようです。

・2007年の1人当たりGDP、為替レートと購買力平価(IMFより)
スウェーデン 為替レート49,600ドル 購買力平価36,600ドル
イギリス 為替レート46,100ドル 購買力平価35,600ドル
アメリカ 為替レート45,700ドル 購買力平価45,700ドル
フランス 為替レート42,000ドル 購買力平価33,500ドル
ドイツ 為替レート40,400ドル 購買力平価34,200ドル
日本 為替レート34,300ドル 購買力平価33,600ドル
中国 為替レート2,500ドル 購買力平価5,300ドル

一方、発展途上国の「物価」は、
常に為替レートで見るよりも割安になる傾向があります。
工業製品のような貿易に使われるものは、貿易に使われないものよりも、
先進国と途上国の生産性のギャップが大きいです。
このため、貿易に使われるものしか反映しない
為替レートは、日常的な「物価」と乖離します。
つまり、日本の工場には大量生産できる機械があって、
途上国の10倍の生産性があったとしても、
日本のスーパー店員には途上国の10倍の生産性はないということです。

>物価=ビッグマック指数
ビッグマック指数は、物価を指す指数の1つです。
国毎のビッグマックの価格を比べていますが、
ビッグマックに使われない物価は表しません。

GDP購買力平価だと、食費の違いとかだけではなくて、
教育費の違いとか、医療費の違いとか、工事代の違いまで、
色んなものを合成しています。
このため、旅先で物価を比べる感覚とはまた異なります。

ビッグマック指数で見ると日本の「物価」は安いともいえますが、
GDP購買力平価で見ると日本の「物価」は高いともいえます。
ビッグマック指数だと、最低賃金とかも関係するのかもしれません。
GDP購買力平価が割高なのは、日本の輸出製造業の生産性は高いが、
貿易に使われないものの生産性は遅れ気味だからとも言われます。

・ビッグマック指数(2008年7月、Economistより)
http://www.economist.com/finance/displaystory.cf …
日本 280円 2.62ドル
現実の為替レート 1ドル=107円
ビッグマック購買力平価 1ドル=78円
*中国 1.83ドル
*日本 2.62ドル
*アメリカ 3.57ドル
*イギリス 4.57ドル
*ユーロ圏 5.34ドル
*スウェーデン 6.37ドル

・購買力平価のドル円レート(2005年、世界銀行より)
GDP 1ドル=130円
--------------------
食料・非アルコール飲料 1ドル=238円
レストラン・ホテル 1ドル=179円
家具・家事用品 1ドル=167円
被服・履物 1ドル=167円
交通 1ドル=162円
レクレーション・カルチャー 1ドル=146円
住居・光熱・水道 1ドル=128円
通信 1ドル=127円
教育 1ドル=91円
保健 1ドル=65円
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●なぜ経済成長して所得が伸びると物価が上がる?



所得が増えるということは、人がモノの細かい価格差にこだわらなくなります。年収3000万もあれば、レタスが70円でも80円でもそんなに気にしないでしょう。購買力が高くなっているので、値引き合戦しなくてもいいので物価が高くなります。
また、そもそもの本質として「所得が上昇する」ということは会社の利益が増えています。つまり、売る量が増えたか単価が上がったかです。つまり商品に価格転嫁できることが所得が上がる理由です。


●経済大国であるアメリカが一番物価が高く、次が日本ドイツ、中国、イギリス・・・?

まず本論と違いますが、都市別では1番物価が高い都市はモスクワです。で東京、ロンドン、オスロ、ソウル、香港、コペンハーゲン、ジュネーブ・・・となっています。

そして本論の経済規模と物価についてですが、違います。経済規模では決まりません。規模が違う国家の経済規模(GDP)を比べても意味がありません。中国など10億人以上であのGDPです。1人あたりで考えればイギリスなどに、はるかに及びません。
また、物価は経済規模だけでは決まりません。物価決定要因で需要曲線、供給曲線など聞いたことがあるかと思います。


●物価=ビッグマック指数?

違います。
あくまでマクドナルドが有名で、世界の多くの国に展開されていて、ほぼ同一製品を同一サービスで提供しているから物価比較の参考に使えるかも?ということで面白半分に使っている指標です。個人的には、ビッグマック指数があるならコカコーラ指数でも良いような気もします。
通常は、何種類かの項目の総合的評価で比較します。卵、ビール、タクシー、住宅・・・など。


●インフレ=物価上昇

そうともいいます。
ただし、程度の物価上昇はインフレとは呼ばなかったり、物価上昇+経済後退はスタグフレーションで経済成長期の物価上昇のみをインフレと区別することもあります。


●第一次世界大戦後のドイツがインフレになったのはなぜ?

通貨の信用が地に落ちたからです。紙幣はただの紙切れです。それでモノが買えると多くの人が信じているから価値があるのです。ところが、皆が紙幣の価値を信用しなくなったので、「信用できないから10倍払ってよ」のように考え出しました。そのスパイラルでハイパーインフレです。


●どういう状態になると物価は上昇する?

一つは供給不足になった場合です。
大干ばつなどで食糧不足になれば食料価格は高騰します。また経済制裁などで輸入ができなくなった国でも物価上昇が起こります。

また、先にも書きましたが、国が豊かになっていくと物価は上昇しますし、通貨の信用が下落しても物価は上昇します。製造コストがかかってもインフレになります。
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>日本は世界の中でも物価が高い国というのを聞いたことがあります。


これはバブル期に出来た伝説で、海外でも東京は物価が高いと未だに言われているそうですが、今となっては先進国中ではかなりの低水準であり日本は物価の安い国です。先日まで物価が最も高かったのはバブルにわいていたイギリスです。スパゲティー1皿3,000円が平均的と聞きますから驚き。
>物価=ビッグマック指数
例えば日本と米国のマクドナルドでは食品の調達先なども違っていたり、会計も違っているので、一概には信用は出来ませんが、それなりに参考になると思ってよいのではないでしょうか。
>インフレ=物価上昇と考えて正しいでしょうか?
そういう使われ方もします。
>どういう状態になると物価は上昇するんでしょうか?
エネルギーや資源などの物の供給が需要に追いつかない場合に、エネルギーや資源の価格高騰と共に物価が上昇します。日本のような資源の少ない国にとっては悪い物価上昇です。
2つ目は仕事があふれ労働力不足の状態になると、企業は人手を確保しようと高い賃金を支払い人を雇い、結果サービスや商品の価格が高騰し物価高騰になります。これは給与が上昇する事からの経済波及効果も高く、よい物価上昇です。
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>学校の教科書に書いてあった理論が正しいとすると、


>経済大国であるアメリカが一番物価が高く、次が大国2位の日本が
>物価水準2番目、次にドイツ、中国、イギリス・・・
>と続くと思いますがこれって正しいですか?
>(でも中国は物価が安いような気も・・・)

国別でみるから中国の物価で引っ掛かってしまう。
1人あたりのGDPで考えた方がもう少し正確になる。

>物価=ビッグマック指数(ビッグマックの値段が高い国ほど
>物価が高いといえる)と聞いたことがありますが、
>これって正しいですか?

ある程度は正しいんだろうけど…実際にビッグマッグ指数だけで
全てのモノサシにするのはどうかと思う。

>インフレ=物価上昇と考えて正しいでしょうか?

微妙。年率2~3%の物価上昇はインフレとは言わないように
思われる。

>どういう状態になると物価は上昇するんでしょうか?

例えば、原油価格が上昇すれば、ガソリン価格は上昇しますね。
商品の流通は、トラックを使用するわけですから
当然、運輸業は今までと同じ値段で仕事を請け負えなくなる。
そうすれば運賃値上げを要求するでしょう。
スーパーなどの小売業は、運賃の値上げ分を商品の価格に
上乗せしないと経営が厳しくなってしまいます。
ということで商品の価格が上がり物価が上昇する。

他には今は中国などの新興国で付加価値の安い商品(100円ショップ)
を作っています。
仮に新興国の労働者の賃金が上がっていくと
日本に輸入する値段が高くなり、物価は上昇して行くことになります。
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Q、経済成長すると物価が上がるのはなぜ?


A、「経済成長=>物価上昇」という図式ではないと思います。

「経済成長=>紙幣増刷=>物価上昇」という図式だと思います。

先進国の全ては管理通貨制度を採用しています。
ですから、紙幣の流通量は国家が管理しています。

さて、ご承知のように日本は多額の国債を発行し続けてきました。
これは、別の言い方をすれば、多額の紙幣を刷って市場にばら撒いてきたということ。
高度経済成長で物価が上昇したという理解は、どうでしょうかね。
むしろ、高度経済成長に便乗し紙幣を増刷し人為的に物価を上昇させてきたと見るべきでしょう。
一体、なぜ、そういう人為的な国債発行(物価高の主因)という紙幣増刷政策をとってきたのか?
ここにメスを入れる視点が肝心じゃーないでしょうか?

1、紙幣増刷は大企業とか地主にとっては物が高く売れるので特別な利潤を提供します。
2、一方で実質賃金は上がらないので労働者は貧困化していきます。

事実、1980年と2000年とを比較すると、大企業の儲けは2倍以上になっています。
事実、1980年と2000年とを比較すると、労働者の実質賃金は横ばいか少し目減り。

で、国債発行による特別利潤の確保の限界が完全に露呈したのが1980年後半。
で、1991年に正規社員を派遣労働者へと転換していく特別利潤の補完策が登場。

という流れだと思いますよ。
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