
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
少し補足します。
前回、「無理に “形容詞+です” に固執せず、適宜別の自然な表現を用いるべき」と書きましたが、実を言えば適当な替わりの表現がない場合も意外と少なくありません。
例えば「今日の午前中はとても暖かかったですね」は、「あたたか(だ)」という形容動詞を使って「暖か・でし・た・ね」と自然な形で言い替えることができます。しかし、「今日の午前中はとても涼しかったですね」の場合はこの手は使えません(「すずし(だ)」という形容動詞はありませんから‥)。
もちろん語法に従って「涼しゅうございましたね」と言うことはできますが、これだとかなり改まった感じになり、くだけた会話や文章には向きません。また、「涼しい午前中でしたね」では何だか不自然です。このような場合は無理をせずに「涼しかったですね」言う方がよさそうです。
「形容詞(+た)+です」は確かに幼児語的な響きがする場合が少なくありませんが、常にそうだというわけでもないので、その辺はケースバイケースで適宜判断して使えばいいだろうと思います。
No.5
- 回答日時:
文法がどうの、文部省がどうのといっても、それで正しい言葉遣いができるわけではありません。
言語というものは、最初に文法や語法があって、人々はそれに基づいてしゃべったり書いたりしているわけではありません。
最初にしゃべりがあり、その多くのしゃべりの中に、一定の法則性を認めて、それを文法や語法としているわけです。
99%の人は、文法書を参考にしゃべったり書いたりしてません。
そのようなものを知らずとも大抵の人は正しい言葉をしゃべることができます。そして文部省が指針を示そうと示すまいと、そんなものを無視して、言葉は変わって行きます。
そのようにして変化した言葉の実態に合わせて、文法書や文部省のお達しも書きかえられます。結局相場の後追いなのです。
ですから、言葉というものは、それが誤用であったとしても、使う人が増えてゆけば、社会的に承認され、言語体系の中に組み込まれてゆくということです。
大昔から日本語はそのようにして変ってきました。
今はもう、平安時代に書かれたものは、勉強した人でないと理解できません。
ですから、「楽しかった です。」が文法書や文部省の指針に照らし、正しいのかどうかというよりも、ご自分がヘンと思わなければ、それを使えばいいし、ヘンだと思えば使わないようにすればいいと思います。
使っていけないということはありません。
で、私はそんなヘンな言い方をするつもりはありません。(^-^ 。
日常的な言葉遣いは、日本語の変化とその言葉の社会的な認知との関係が大きいのでしょうね。
勉強になりました。
ありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
「楽しかったです」より前に「楽しいです」が正しいかどうかという問題があります。
「です」は断定の助動詞「だ」の丁寧語なので、「楽しい・だ」(終止形)、「楽しい・だっ・た」(連用形)が語法としておかしいのと同様に、「楽しい・です」、「楽しい・でし・た」も不可という理屈になるわけです。「だ / です」が形容詞に連なることが許されるのは、「楽しい・だろ・う? / 楽しい・でしょ・う?」のように未然形のみという意見がかつては支配的で、今でも一部の辞書ではそのように説明しています。
しかし、実際問題「楽しい・です・ね」、「楽しい・です・か?」などという言い回しは既に一般国民の間でごく自然に使われていました。そこで昭和27年に国語審議会が『これからの敬語』の中で次のように「形容詞+です」を認めるとの結論を出したので、現在公には正しい表現(つまり、公文書での使用が可能)とされています。
---------------------------------
7 形容詞と「です」
これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば,「大きいです」「小さいです」などは,平明・簡素な形として認めてよい。
(下記参照)
http://www.bunka.go.jp/kokugo/main.asp?fl=show&i …
---------------------------------
「楽しい・です」が合法になった以上、過去形の「楽しかっ・た・です」が否定される理由もないと思います。
それはそれとして・・・( ^^
> 「楽しい時間でした。」とか「楽しい一時でした。」などと、この場合
> 表現の仕方を変えることが日本語として正しい使い方のような気がする
> のですが、いかがでしょうか?
おっしゃる通り「形容詞+(+た)です」は、大人が使うと舌足らずで稚拙な言い回しに聞こえることが “多いです” (笑)
そういう場合は「国が認めているのだから!」と無理に「形容詞+です」に固執したりせずに、適宜別の自然な表現を用いるべきだと思います。
No.3
- 回答日時:
丁寧形として正しいのはNO.1さんの仰るとおり、「楽しゅうございました」です。
「楽しいです」「楽しかったです」は、許容範囲とされてはいますが、本来、文法的には誤りです。
次のように考えると、文法的な誤りが浮き彫りになってきます。
通常、「です」は「だ」の丁寧形です。
「巨大です。」を「巨大だ。」に置き換えることはできますが、
「楽しいです。」を「楽しいだ。」に置き換えることができません。
また「です」の過去は「でした」になりますが、
これも以下の場合適用できません。
「楽しいです」→「楽しいでした」(×)
「楽しかったです」→「楽しかったでした」(×)
No.2
- 回答日時:
正しいか正しくないかときかれれば、
どちらかといえば正しくないです。
いえ、どちらかといえば正しくありませんです。
いえ、どちらかと言えば正しくありません。
しかし、話言葉では許容範囲です。
そして、アニメ「サザエさん」のタラちゃんの言葉遣い
「おかえりなさいです。」
「ぼくがやるです。」
「イクラちゃんが来るですか。」
などよりはかなりマシです。
それぞれ
「おかえりなさい」「ぼくがやります」「イクラちゃんが来るのですか(来ますか)」で事足ります。幼児語を現すためとはいえ、常々耳障りに感じています。
その点、「楽しかったです」はやむをえない使い方と思うことがあります。
「楽しい時間でした」「楽しいひと時でした」のほうが正しいというのはごもっともです。私もそう思います。
しかし話言葉では、それらは時としてかえって仰々しく感じられます。ストレートに「楽しかった」「楽しかったです」のほうが自然のことも多いと思います。なお、「楽しいでした」は不可です。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
文末の形容詞の丁寧語は、ややこしいです。
「楽しかった。」を、「ひととき」を使わずに本来の丁寧語で表せば、
「楽しゅうございました。」
となります。
これは、過去に限らず現在でも同じことで、
「楽しい。」を本来の丁寧語で表せば、
「楽しゅうございます。」
となります。
「楽しいです。」は、本来の丁寧語ではありません。
しかしながら、
「~いです」「~かったです」という表現は広く浸透しているので、
現在では、全く許容されています。
ですから、
「これは言葉の使い方として正しいのでしょうか?」
というご質問に対する答えは、「ほぼYes」となります。
「楽しかったです。」がぶっきらぼうに聞こえるから「時間」「ひととき」などの言葉を足すということであれば、それは自由です。
しかし、敬語として系統立てて、全ての形容詞に対して付け足す言葉を考えるとすれば大変だと思います。
以上、ご参考になりましたら。
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