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洗わずに炊ける米の事を「無洗米」と言います。
でも、なんか「洗っていない米」という意味にしか見えません。


「洗わずに炊ける米」=「無洗米」というのは言葉的には正解なのでしょうか?


否定の言葉には「無」や「不」があり、役割がカブっている部分が多いのですが、
「無」は存在や実績を否定する場合に使われる事が多く、
「~がない」、「~していない」という意味が濃いです。
(無臭、無敵、無利息、無敗)


これに対し、「不」は存在や実績を否定する意味もありますが、行動を否定したり禁止したりする意味合いもあります。
「~してはいけない」、「~する必要が無い」という意味も含まれます。
(不戦、不買、不平等)


そう考えると、洗う必要のない米は「不洗米」の方が正しい気がするのですが、どうなのでしょうか?
字面的にはあまり良くないですが、「無洗米」でもそれは同じですし、そもそも否定形の言葉はネガティブなイメージを醸し出す事を避けられません。
それなら、余計な否定を付けずに、最初から「洗米」で良いじゃないかという気がします。


特定の商品の固有の商標なら勝手に付ければ良いと思えますが、
洗わずに炊ける米の総称や一般名称のようなモノになりつつありますので、どうも気持ちが悪いです。

A 回答 (20件中1~10件)

「免洗米」がいいと言った 回答番号:No.6 です。



接頭語【無】は、大辞林では
名詞に付いて、そのものが存在しないこと、その状態がない意を表す。
「―免許」「―資格」「―修正」「―理解」「―届け」

名詞に付くとなっていますので、そうすると「洗わない」などではなく、「洗米が無い」という意味になります。・・・これが一番普通の解釈です。

接頭語【不】は、大辞林では
名詞に付いて、それを打ち消し、否定する意を表す。
(1)「…でない」「…しない」の意を添える。
「―経済」「―必要」「―行き届き」
(2)「…が悪い」「…がよくない」の意を添える。
「―身持ち」「―出来」「―成績」

これも名詞に付きます。
(1)「洗米でない」や「洗米しない」という意味になります。
(2)「洗米が悪い」や「洗米がよくない」という意味になります。

>「洗わずに炊ける米」=「無洗米」というのは言葉的には正解なのでしょうか?

以上のように一般的には、無理があります。まあ、不正解と言えます(笑)。
不洗米も変だと思います。

ウィキペディアに参考になる記事があります。

ウィキペディア記事 無洗米の名称
    ↓
「無洗米」という名称について、NHK総合テレビの『お元気ですか日本列島』および同ラジオ第1の『ラジオほっとタイム』内のコーナー『気になることば』2008年2月27日の放送にて「『既洗米』と呼んだ方がいいのではないか」との意見が紹介された[6]。だが上で述べたように無洗米は研米されて作られるもので、製法により異なるが最も普及しているBG無洗米は水で洗ってあるわけではない。また同番組内では食品関係での接頭辞「無」の用法に着目し、「無着色=生産者が着色を行っていない」、「無農薬=生産者が農薬を使用していない」であることから、「無洗米」は 「生産者が米を洗っていない」といった意味になるのではないかと指摘している。しかし「無」と同様に否定を表す接頭辞「非」や「不」では「非洗米」「不洗米」と印象があまり良くないことなどから、「洗う必要がない」ことを端的に表す表現の難しさも挙げている。
さらに3月6日の同コーナーでは名称から来る無洗米への誤解の実例や、無洗米に代わる視聴者の考えた呼び方の案なども紹介された[7]。

まあ、「非」や「不」ではイメージが悪いからやむを得ず「無」にしたという意味にとれますが、「無」だって、まともに従来の造語法から行けば変なわけです。
過去にできた漢語に例外的なものはあるかもしれませんが、辞書の通り、まともに取れば、変なことは明らかです。

ですから「免洗米」が一番合ってるように思います。
でも「免」は、チョッと固いイメージがして難しいと、メーカーは思ったんでしょうね。
カタカナ語で何かいいのがないかと考えて見ましたが、思い浮かびません。

ご質問の趣旨は

>「無洗米」が「洗わずに炊ける米」=「無洗米」というのは言葉的に
は正解なのでしょうか?

だと思いますので、「変だ」という回答になります。
私が「無洗米」の社長ならばこういう名前は付けません。
しかし、意味が通じてよく売れそうな名前は難しいですね、
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


>以上のように一般的には、無理があります。まあ、不正解と言えます(笑)。
>不洗米も変だと思います。

確かに、不洗米も変だと思います。
あくまで「無」「不」「非」の三択としたら、私なら「不」を取るという程度です。

詳細は、回答番号:No.11のお礼に記述させて頂いた通りです。(この回答を頂いた後に記述しました)



>ですから「免洗米」が一番合ってるように思います。

そうですね、「免洗米」なら違和感は感じません。



>だと思いますので、「変だ」という回答になります。
>私が「無洗米」の社長ならばこういう名前は付けません。
>しかし、意味が通じてよく売れそうな名前は難しいですね、

糠取りの技術ありきで、技術畑の人が付けたのかもしれません。
最初から糸井重里や金田一春彦のような人にでも頼めばどうにでもなったと思いますが。。。

お礼日時:2008/12/19 04:21

漢語の造語法から見た考えをお話しさせていただきます。


漢語の本来の語順は次の通りです。
 (1)形容詞・名詞(特権など)
 (2)副詞・動詞(独占など)
 (3)同義語・同義語(方法など)
 (4)動詞・目的語(休戦など)
「無洗米」を上の原則に合わせて解釈してみると、無洗米というものをチャンと理解するのは困難です。
「とがなくてもよい」を枕にするとわかります。
日本で使われている漢語には、本家中国伝来のものや、日本で造語されたものなどいろいろあります。
このうち、日本で作られたものには、日本語の語順に漢字を当てはめ、漢語風にしたものが沢山存在します。
「火事←ひのこと」、「大根←おほね」、「出向←でむく」、「水防←みずふせぎ」・・・・。
冒頭の理屈に合うのも合わぬのもいろいろあります。
明治の文明開化以前にできたものでしょう。
文明開化以降日本では、西洋語の翻訳のため沢山の漢語が作られました。
「意識」「右翼」「運動」「階級」「共産主義」「共和」「経済」「左翼」「失恋」「社会主義」「進化」「接吻」「唯物論」・・・。
そして、これらは概ね、冒頭に申しました(1)~(4)の造語法に基づいて作られましたので、中国でも無理なく受け入れられ、今の中国ではこれらの日本製学問用語なしには回っていかなくなっています。
中国の「中華人民共和国」の国名も出来ませんし、毛沢東も毛語録を書けません。
当時は、中国の学者も西洋語翻訳のための造語を試みましたが、日本の方が上手だったため、本家の漢語は駆逐され、日本製が残っているようです。
明治の偉い学者さんに無洗米を名付けさせたら、多分違う名前になってたんでしょうね。
以上は漢語造語からの観点です。
ご参考に(^-^ 。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>漢語の本来の語順は次の通りです。
 ::
>「無洗米」を上の原則に合わせて解釈してみると、無洗米というものをチャンと理解するのは困難です。
>「とがなくてもよい」を枕にするとわかります。

そうですね。
組み合わせ例を挙げて頂いた事で、より分かりやすくなりました。



>日本で使われている漢語には、本家中国伝来のものや、日本で造語されたものなどいろいろあります。
 ::
>中国の「中華人民共和国」の国名も出来ませんし、毛沢東も毛語録を書けません。

「中華人民共和国」のうち「人民」と「共和国」は日本語(日本生まれの単語)であるという話は聞いた事があります。



>当時は、中国の学者も西洋語翻訳のための造語を試みましたが、日本の方が上手だったため、本家の漢語は駆逐され、日本製が残っているようです。
>明治の偉い学者さんに無洗米を名付けさせたら、多分違う名前になってたんでしょうね。

そうですね。違う名前になったと思います。



>以上は漢語造語からの観点です。
>ご参考に(^-^ 。

はい、参考になります。

「無洗米」という言葉は、
何らかのフルスペルの名称が周知されているという前提で、その略称として、
あるいは、固有の商品名としてなら、何ら問題ないと思えますが、
一般名称に対する造語としては、かなり無理があるとは多くの方もそう思っているようです。
無理があるのは承知の上で、違う角度から見て、どのぐらい妥当性が確保できるかという事に一時話が移行していました。
しかし、基本に立ち返って考え「無洗米」という言葉が「おかしい」か「おかしくない」か二択で考えると、やはり「おかしい」になりますね。

お礼日時:2008/12/22 02:03

> 軍用食としては成立したかもしれません。

その辺りに起源があるのでしょ
> うか?

まだこのお尋ねに回答していませんでしたね。これはWikipediaにある次の記述から思いつかれたご質問だろうと思います。

「一部は陸軍で『不洗米』として試用されたが、普及には至らなかった」

この点についてですが、戦場では水の確保が大変な場合が多いので、軍が無洗米に関心を示したであろうことは想像に難くありません。また炊飯作業の省力化にも着目したことでしょう。ただ、「昭和初期から‥」で即軍事目的を連想するのはいささか短絡的ではないかと思います。
精米機の老舗、株式会社サタケでは次のように説明しています。

「実は無洗米は戦前より、水洗いによる米の栄養成分の損失防止を目的として研究されていました」

このQ&Aのおかげで、私も随分勉強させてもらいました ( ^^


- 余談 -
「現代用語の基礎知識」の1984年版を持っているので、何か参考情報があるかと農林用語の項を調べてみましたが、「無洗米」は載っていませんでした。
「当時はまだ一般的じゃなかったってことね‥」
と落胆したのですが、その直後に次のような言葉が目に入りました。

【クリーン・ライス】
「米をとがないで炊けるというキャッチ・フレーズで全国のスーパーや米屋で販売されている・・・(以下略)」

おお、こんな風に呼ばれていた時代があったんだぁ ♪ヽ(´▽`)/
こいつは新発見と一瞬喜んだ?のですが、念のため他の情報にも当たってみた結果、どうやらこれは(株)サタケが開発した加湿精米機「クリーンライト」で精米された無洗米の “商品名” のようです (笑)
ちなみに、現在もこの名称が使われているかどうかは知りません。

さて、ブログの後日談も書き終えたので本質問への回答もこれでお終いにしますが、ANo.10でもお話ししたように「無答責」のような例外的な使い方として、「無洗米」は十分許容出来るだろうということを最後に改めて申しておきます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。



>この点についてですが、戦場では水の確保が大変な場合が多いので、軍が無洗米に関心を示したであろうことは想像に難くありません。
>また炊飯作業の省力化にも着目したことでしょう。ただ、「昭和初期から‥」で即軍事目的を連想するのはいささか短絡的ではないかと思います。

ご指摘のようにヒネリの無い連想です。
でも、そもそも、連想から出てくるモノって、ほぼ全て短絡的なものですので。。。



>精米機の老舗、株式会社サタケでは次のように説明しています。

>「実は無洗米は戦前より、水洗いによる米の栄養成分の損失防止を目的として研究されていました」

「米をとぐのがめんどうくさい」ではなく、「米の栄養成分の損失防止」が目的なら時代背景的にも違和感はありません。



>ANo.10でもお話ししたように「無答責」のような例外的な使い方として、「無洗米」は十分許容出来るだろうということを最後に改めて申しておきます。

あくまで私の見解ですが、
「無答責」のような例外的な使い方として、「一理ある」とは認められますが、
「十分許容出来る」には至っていないと思えますが。

お礼日時:2008/12/21 19:18

No.5です。


なるほど「洗っていないわけだからむしろ既洗米はおかしい」とのご指摘はその通りと思いました。
ただ無洗米で洗わずに糠を除去してあるという意味に伝わっているかどうかというとやや疑問ですが。

なお質問者様の応答の中で「昭和初期」を戦後にまで拡大して解釈していらっしゃる点が気になったのと、もう一点、戦中末期には白米の配給が無くなったけれど玄米を一升瓶でついて精米したという話をよく上の世代から聞いた点、(もちろん最後は米そのものの配給もおぼつかなかったわけですが)ちょっと気になりましたので指摘しておきます。
http://homepage3.nifty.com/yoshihito/haikyuu.htm
http://www.miyajima-soy.co.jp/ceo/ceo/ceo.htm
http://www.cam.hi-ho.ne.jp/h_sakamoto/agri/mingu …

上のサイトによると本当に米が無くなったのは最末期と流通の混乱した戦後であるらしいです。
なお上のサイトの記述によるといちばん欠乏したであろう1945年の7月でも1人当たり一日二合一勺配給された(建前でしょうが)とのことですから今よりも米は食べていた(米以外のカロリーになるものが無かった)事になりそうです。
たしかに自家精米して食べていた国民にはやや非国民的な感じはありますがそこまでは思われていなかった様子です。

この回答への補足

お礼の書き込みを一部訂正と補足します。

>場合によってはポリウレタン、、、

言いたかったのは「ポリウレタン」、ではなく「ポリロン」の間違いでした。
プラスチックに変わりはないし、似たようなモノなのですから誰も気付かないとは思いますが、一応訂正します。

「ポリロン」はパチンコ玉やスロットのメダルの洗浄機の洗浄剤として使われています。
液体ではなく、固体をもって「洗浄」する製品が街のいたるところに存在する訳ですから、
成果物である米が綺麗にさえなっていれば、糠で米を洗浄するという理屈が成立すると考えても差し支えないかもしれません。

そうなれば
「洗っていないわけだからむしろ既洗米はおかしい」という事は無く、
糠で米を洗浄しているので既洗米でも良いという事になります。

補足日時:2008/12/23 02:50
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。



>なるほど「洗っていないわけだからむしろ既洗米はおかしい」とのご指摘はその通りと思いました。

そうですね。
そして、私は「洗う」「洗浄する」という言葉の定義の範疇次第だと思っていると書きました。

「洗う」「洗浄する」は水(液体)洗いにだけしか用いられない訳ではありません。
場合によってはポリウレタン、砂などの固体や蒸気、ガスなどの気体で「洗浄する」場合があります。
一定の要件を満たせれば「米自体の糠によって米を洗浄している」という理屈が成立し、そうなれば「既洗米」でも成立します。



>なお質問者様の応答の中で「昭和初期」を戦後にまで拡大して解釈していらっしゃる点が気になったのと、もう一点、戦中末期には白米の配給が無くなったけれど玄米を一升瓶でついて精米したという話をよく上の世代から聞いた点、(もちろん最後は米そのものの配給もおぼつかなかったわけですが)ちょっと気になりましたので指摘しておきます。

具体的な年が不明だったので、時代をかなり大雑把に捉えました。
余計な混乱をさせてすみません。

お礼日時:2008/12/21 19:06

以下は、今後このQ&Aを閲覧する人々にも客観的で有意義な情報を提供するために記します。



> 糠取りの技術ありきで、技術畑の人が付けたのかもしれません。
> 最初から糸井重里や金田一春彦のような人にでも頼めばどうにでもなった
> と思いますが。。。

無洗米に関する名称は、今世間で人気のかなりあやしいWEB 百科事典にも書かれているように、昭和30年代半ば頃まで「不淘洗米」が主流だったようですね(他に無洗精米、省洗米、無洗化米なども存在した)。ただし、その後この名称は衰退し、同50年頃には完全に「無洗米」が業界内の主流になっていたようです。
以上は日本精米工業会からの情報ですが、同会によれば、平成13年(2001年)に改めて無洗米の定義や名称を策定する研究会が同会において開催されたそうです。この策定会議には米穀販売業者や学識経験者等が招かれて意見を出し合い、最終的に決められた名称は「無洗化処理精米」だったとのこと。
ただし、その時点で既に「無洗米」という言葉が広く一般社会に浸透していた点を考慮して、「“無洗” 化処理精 “米”」の略称としてこれを使用することになったそうです。

ちなみにその会議に糸井ないし金田一なる人物が名を連ねていたかどうかまでは確認していませんが、仮にいたところで、恐らく結果は同じだったでしょうね。。。

以上ご参考までに ( ^^
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


>昭和30年代半ば頃まで「不淘洗米」が主流だったようですね(他に無洗精米、省洗米、無洗化米なども存在した)。ただし、その後この名称は衰退し、同50年頃には完全に「無洗米」が業界内の主流になっていたようです。

「省洗米」という言葉は結構しっくり来ますが、衰退したのが残念です。



>最終的に決められた名称は「無洗化処理精米」だったとのこと。
>ただし、その時点で既に「無洗米」という言葉が広く一般社会に浸透していた点を考慮して、「“無洗” 化処理精 “米”」の略称としてこれを使用することになったそうです。

略称は正式名称アリきのモノで、それ自体で意味をなすモノではありませんので、略称となれば意味を求めるのは無意味ですね。

お礼日時:2008/12/21 18:49

> アンチ不派が「その商品は不便だ!不経済だ!」と罵れば、


> アンチ無派が「その商品は無駄だ!」と返すでしょう。
>
> 両方から同等の例を挙げ中立的な見方をすれば、「無」と「不」での悪い
> イメージの両は互角だと思います。

まあ、部屋に篭って辞書と向き合っている限りはそう思うのも無理もないと思います。しかし、スーパーなどで買い物をする場合には、先に述べた無添加、無着色、無農薬‥等々、「無」は圧倒的にプラスイメージで占められます。つまり、商店に足を運ぶ消費者を意識した場合、「不洗米」よりは「無洗米」の方が各段に有利と言えるわけです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。



>まあ、部屋に篭って辞書と向き合っている限りはそう思うのも無理もないと思います。
>しかし、スーパーなどで買い物をする場合には、先に述べた無添加、無着色、無農薬‥等々、「無」は圧倒的にプラスイメージで占められます。
>つまり、商店に足を運ぶ消費者を意識した場合、「不洗米」よりは「無洗米」の方が各段に有利と言えるわけです。

国語的にではなく、
現場主義的に「不洗米」よりは「無洗米」の方が有利という意味なら一定範囲諒解できます。

お礼日時:2008/12/21 18:41

> わざわざ問合せまでして頂いて、なんか申し訳ありません。


> ヒマ潰し半分にネットでカキコミしているような横着さをお許し下さい。

暇潰しはお互い様ですから、お気遣いは無用です。
また、この件に関しては私自身予ねて関心を持っていて、以前ブログで取上げたこともあります。今般たまたま本質問を見て後日談を書こうと思い立った次第で、情報収集のついでにこちらにフィードバックしているというのが実情です ( ^^;

> 「米をとぐのがめんどうくさい」なんて言った暁には非国民を罵られても
> 不思議ではないですが、

「非国民」がそういう意味に用いられていたとは初耳ですね・・。

さて、「~米」の前に何を付ければ妥当な表現になるかは本当に難しい問題だと思います。ただ、それが品名であれ製法名であれ、消費者にPRする上では、やはり語感は大切だと思います。
例えば・・・

○ 無担保融資
厳密に捉えれば単に「担保提供を貸付条件としない融資」ということになりますが、金融機関が顧客向けに「無担保ローン」とPRする場合、それは「このローンは担保 “不要” ですよ♪」ということを意味します。

○ 無線LAN
これもパソコン~モデム間にLANケーブルを用いないで行うネットワーク接続に過ぎませんが、ワイヤレスAPやLANカードのメーカーがユーザーに訴えるのは、「これを使えば邪魔なケーブル“無しで済む”♪」ということです。

「無洗米」もこれらと同様に、「研ぎ洗い無し → 不要」を消費者向けにPRしているわけで、その意図はこの名称で十分伝わると思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


>「非国民」がそういう意味に..

毎日白米を食べているだけで白い目で見られる時代であったと思われます。
「欲しがりません勝つまでは」なんて言葉があった時代ですから、「米をとぐのがめんどうくさい」なんて暴言も良いところです。
「非国民」と罵られたところで不思議ではないのでは?と想像しました。




「無担保融資」「無線LAN」についてですが、
既に何度か申し上げた通り、無には動作的なものより、物質的なものを否定する意味合いが濃いです。
「担保」「線」もそういう例ですよね。
ですから、
「洗米」という物質的なものを否定し、「洗米が無い。洗った米が無い。」という解釈になりやすいという事は否めません。


>「無洗米」もこれらと同様に、「研ぎ洗い無し → 不要」を消費者向けにPRしているわけで、その意図はこの名称で十分伝わると思います。

「無答責」、「無礼講」、「無論」の例により、既にその事に一定の理解はしていますが、
無接頭で物質的なものでなく、動作的なものを否定した商品イメージ例があまり思いつきません。

「無」以外でもあまり思いつきませんが、
「不朽」「不変」「不老不死」「不凍」(寒冷地域では凍らない事に商品価値がある。)
「非営利」「非接触」「非課税」
「無」となると、やはり物質否定のものばかり思いつき、やっと出てきた動作否定が「無修正」。
商品価値はありますが、怪しい響きは否めません(笑)


それと回答番号:No.11で書き漏れましたが、
「不便」、「不経済」のようなマイナスの言葉は「無」にも同じぐらい存在します。
例えば商品イメージとして、
アンチ不派が「その商品は不便だ!不経済だ!」と罵れば、
アンチ無派が「その商品は無駄だ!」と返すでしょう。

両方から同等の例を挙げ中立的な見方をすれば、「無」と「不」での悪いイメージの両は互角だと思います。



私の現時点での総合評価としては、
・「無洗米」でも(「無答責」、「無礼講」、「無論」)と同様の用法とすれば、「研ぎ洗い無し → 不要」の意図は不十分ながら伝わらなくはないと言える。
・「無洗米」「不洗米」「非洗米」と否定形から強いて選ぶなら、「不洗米」が妥当と思える。
・そもそも否定形に拘らず、「免洗米」とすれば何の問題もない。

お礼日時:2008/12/19 17:41

命名のいきさつが分かれば無洗米に対する違和感も多少和らぐのではないかと思い、少し調べてみました。



最初私は、1991年にBG無洗米機を開発した和歌山県の精米機メーカー、東洋精米機製作所(ちなみにトリノ五輪で荒川静香さんのオフィシャルスポンサーになっています)辺りが「無洗米」の語を造って広めた “犯人” ではないかと睨んだのですが、この名称はもっと古くから存在したようで、既に1979年には国会発言の中にも見られます。
----------------------------------
それからやはり米をとぐのがめんどうくさい、マニキュアがはげちまうとか、そういう人があるわけですから、したがって無洗米というようなものもやはり私はこれから宣伝をしてやったらいいのじゃないか。

(渡辺美智雄農水大臣の答弁より - 昭和54年2月20日 衆院予算委)
----------------------------------

そこで「全国無洗米協会」というところに問合せてみました。
同協会の説明によれば、「無洗米」の語は “研ぎ洗いをせずに済む夢のお米” として業界内では昭和初期から用いられていたそうです。つまり元々は業界用語だったんですね。その後先述のBG無洗米機が開発されて本格的な無洗米時代が到来した結果、2002年頃には一般社会にもこの名称が広く浸透したということでした。

ともすれば近年降って湧いたかのように思われがちな「無洗米」という言葉ですが、案外歴史は古かったのですね。残念なことにその昔無洗米の語が生まれた経緯については判りませんでしたが、これだけ筋金入り?の言葉となると、少なくとも一朝一夕で改めることはかなり困難ということだけは言えそうです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


わざわざ問合せまでして頂いて、なんか申し訳ありません。
ヒマ潰し半分にネットでカキコミしているような横着さをお許し下さい。


それにしても、昭和初期から用いられていたというのには驚きました。
昭和初期といえば戦中、戦後で米を口にするのも滅多にできない状況。
そんな中で、「米をとぐのがめんどうくさい」なんて言った暁には非国民を罵られても不思議ではないですが、軍用食としては成立したかもしれません。
その辺りに起源があるのでしょうか?

大変勉強になりました。

お礼日時:2008/12/19 04:36

No.2です。



>>「本当に洗ってません」から、無洗米でも正しいといえます。
>無洗米という言葉が洗う必要のない米を表現できている訳ではないという事を逆説的に仰っているのでしょうか。
半分そうですが、半分違います。

そもそも先にも書いたキー検索で調べてもらえばわかりますが、本来の無洗米は「【洗】うこと【無】く米糠を取り除いた【米】」のことを指していた言葉です。
これなら無洗米でも何ら問題ありません(むしろ既洗米とかは明らかに意味が違います)。

それをどこかの誰かが勝手に「洗わずに炊ける米」と勘違いして流布し、またそれが勘違いしたまま一般化してしまったから誤解が生まれているだけのことです。

なお、NHKの気になることばでも取り上げられていたようなんで参考URLに貼り付けておきます。

参考URL:http://www.nhk.or.jp/a-room/kininaru/2007/02/022 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


URL先には、ここまでの疑問の大部分に対する回答がありました。


>そもそも先にも書いたキー検索で調べてもらえばわかりますが、本来の無洗米は「【洗】うこと【無】く米糠を取り除いた【米】」のことを指していた言葉です。

「空気読めない」をKYと言うような、頭文字を取っただけの略語としては確かに成立しますね。

お礼日時:2008/12/19 04:05

前の回答を少し訂正します。



> 「不洗米」だと「洗わない米」、「洗えない米」などのイメージを与える
> 可能性もある

これは次のような意味で書くつもりでしたが、ちょっと書き損じました。
 ↓
> 「不洗米」だと「洗ってない米」(だから洗う必要がある)、「洗えな
> い米」などのイメージを与える可能性もある


> 国語的に「無洗米」を完全に認める訳ではありませんが、100%否定す
> る事はできなくなりました。

これはイメージの問題だと思います。
命名に当たっては恐らく色々な案が議論されたことでしょう。ただ、無洗米は売り物の名前ですから、最終的には語法(意味)より語感(響き)の善し悪しを重視して決定したのではないでしょうか。
あくまで私の推測ですが、「不」ではなく「無」にした理由は、前者には「不用」、「不便」、「不経済」など商業面ではマイナーイメージを連想させる言葉が目立つのに対し、後者には「無添加」、「無着色」、「無臭」など消費者が好感を抱く言葉が少なくないからではないかと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。


>> 「不洗米」だと「洗ってない米」(だから洗う必要がある)、「洗えな
>> い米」などのイメージを与える可能性もある

非でも無でも不でも否定形である事に変わりがないので「洗ってない米」のイメージを与える可能性があるのは同じ事です。
可能性があるというより基本形はどれも「洗ってない米」であり、
例外系の用途を比較すると不が一番マシだと思っただけです。

あくまで私のイメージですが、
「無」はそのまま否定する場合が多いので、一番素直に「洗ってない米」と取りやすいです。
また動作より物質を否定する場合が多いので、「洗」でなく「洗米」を否定して、「洗米が無い」とも取りやすくなります。

「非」の場合、物質より動作を否定する要素が強いですが、ネガティブな印象が強過ぎて食品名などには適しません。
「非行」という言葉は「行う」事を否定した「行わない」では飽き足らず、さらにネガティブ要素を強化して「悪い行い」という意味になります。

消去法的に「不」となります。
「不」も物質より動作を否定する要素が強い為、「洗米が無い」という誤解が少ないのと、
「非」ほどネガティブな印象もありません。



>あくまで私の推測ですが、「不」ではなく「無」にした理由は、前者には「不用」、「不便」、「不経済」など商業面ではマイナーイメージを連想させる言葉が目立つのに対し、後者には「無添加」、「無着色」、「無臭」など消費者が好感を抱く言葉が少なくないからではないかと思います。

これは例の挙げる方のサジ加減で変わると思います。
「便(利)」、「経済(的)」というプラスの意味を含むものにマイナス(否定)を掛ければマイナスになり、
「添加(物)」、「着色(料)」、「(悪)臭」というマイナスの意味を含むものを否定すればプラスになるという算数的な物です。
先に挙げたような、「行う」を否定するだけで、悪いが付いてくるようなモノとは異なります。

お礼日時:2008/12/19 03:59

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