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最近は燃料費高騰によって、各航空会社とも今まで、ウイングレットが標準装備でなかった機体にも取り付け始めています。 最近はアメリカでB727,B757,B767に新たに装着している会社があります。
みじかなところで言えばANAのB76-300ERにもウイングレットが取り付けられました。
一般的に装着機は航続距離が長いほど効率的で逆に短いほど機体重量がますので効率的ではないようです。ですから、400Dのような機体が誕生した訳ですが。
そこで、先ほど書いたB767-300ERより長距離を飛ぶB777-200ERにも当然取り付けられてもおかしくないと思うのですがちなみに、B777-300ER,200LRにはウイングチップが着いていますが、そういえば世界中どこを見てもB777ー200,ER,300型にウイングレットが着いている機体を見たことがないのですが、何故、取り付けられないのですが?
ご存知の方いらっしゃいましたら、ご回答よろしくお願い致します。

A 回答 (2件)

 航空機には詳しい方のようですので普通に書きますが、一時期は一世を風靡したウイングレット(AB社はウイングフェンスですが)ですが、最近ではその効果も疑問視されつつあり、付けても付けなくともそれほどの違いはないというのが航空業界での定説になりつつあります。



 翼端渦の抵抗を減らすことによって燃費効率を上げようという狙いでしたが、結果的にはそれほど期待した効果が手に出来ないということで、その流行も次第に廃っているようです。

 さらには燃費効率の向上も、近年CFRPが大型機にも利用できるような技術が確立されたことで、大幅に機体重量を軽減できるようになったため、ウイングレットの効果というものがさらに軽視されるようになったということです。これらの先端技術はエンジンの効率化や、整備コストの低減化などにも生かされておなじく燃費向上に貢献しており、ますますウイングレットの存在価値があやふやになっているようです。

 ではなぜいまだにウイングレットを装着した機体が見られるかといえば、これはもう単にメーカーや発注者である航空会社の好みの問題であって、デザイン的に見栄えがいいから的な感覚といっても良いかと思います。もちろん燃費向上を狙って装着したものの、それほどの効果を望めないまま、取り外す手間とコストを考えてそのままにしているという例もあります。

 これらの考えは、日本で現在開発中の「MRJ」やホンダの「ホンダジェット」を見れば納得できるのではないでしょうか。これらの2機種は中小型機であり、次世代最新素材をふんだんに使用しての軽量化を実現し、尚且つ中近距離航空機であるにも関らずどちらも立派なウイングレットを備えています。「ホンダジェット」などは私が見ても「ちょっとでかすぎだろう」って突っ込みを入れたくなるほどのサイズです。これらの機体こそ不必要であるにも関らず、あえて装着している状況をみれば、やはり最初にデザインありきという考え方が強いのではないかと思います。

 
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200ERや300ERは、レイクドウイングチップという翼端が先細りしながら上に反ったものが付いていますね。

あれがウイングレットと同じような効果を発揮します。
複合材を多用した主翼で、かつ設計時からウイングレットと同様の効果をあるものとして、ER型にはレイクド…が採用されているのでしょう。
わざわざ後付的なウイングレットを装着するまでもないのではないでしょうか。

B777開発段階ではすでにウイングレットも存在していましたから、もし有効であるなら採用していたのでしょう。
空力が従来より改善されたB777では、必要なかったのではないでしょうか。現に採用している航空会社がないですから。

また複合材を多用した主翼に、後付でウイングレットは装着できない(ボルト穴を開けるとクラックが入る可能性がある?)と言うのも聞いたことがあります。

この回答への補足

ご回答、大変ありがとうございました。
一つ気になった点がありましたので補足質問させ頂きます、200ERと200LRとをお間違えになられているとおもいますが? 200ERは主翼にレイクドは装置されていません。
また、300ERの初飛行が2003年200ERの初飛行は1996年でわずかに改良がなされ、開発時期も違います。 そして、300ERの技術を200ERに盛り込んだものが200LRなのです。 ちなみに、 B777Fは200LRをベースにします。

補足日時:2009/01/05 17:24
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