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こんばんは。

思うのですが、第二次世界大戦以降、純文学は廃れたのでしょうか?
ほんの100年くらい前なら文豪と呼べるほどの作家がいましたが、
果たして今現在そのような方はおられるでしょうか?

私はどうもそう思えないのですがこれは私の無智なんですか?


理由として考えられるのが、大衆の本への関心が著しく下がったからだと思います。いまは娯楽が溢れていますからね。
なんというか…言い方悪いですけど最近本が「量産」されて質ばかり落ちているように感じます。
いや、質というより…なんというかな……私の語彙ではなかなか言い表せませんが、神々しさといいますか硬派さといいますかとにかく水準が下がっているように思うのです。

どうなんでしょうか?
あ、よろしければ純文学を扱った文集?「○○文集」見たいなやつ教えてください。

A 回答 (2件)

多分 廃れていないと思います。

多分というのは余りにも沢山の本が刊行され、廃れていると判断しにくいからです。
 とりあえずノーベル文学賞の受賞者の本を読んでみようと思うだけで気が重くなります。村上春樹さんがノーベル賞に近いからというので、「ノルウェイの森」「スプートニクの恋人」を読んでみたら、「ノーベル文学賞とはなにか?」「純文学とはなにか?」と思い悩んでしまいました。今はインターネットで購入した「ジャン・クリストフ」を読み出そうかどうか、余りの厚さの前にして迷っています。
 最近「源氏物語」ブームで、わたしも以前から円地文子、与謝野晶子、瀬戸内寂聴の方々のものを読了しましたが、新しい純文学を追いかけるよりも楽しいと思います。ドストエフスキーも見直されているとのことで、むかし読み終えられなかった「カラマーゾフの兄弟」を自分の書棚から出して読了し、大きな山に登り終えた征服感を味わえました。
 アマゾンでいろいろ検索されると世界文学全集のさまざまを格安で入手できると思います。気楽に構えて面白そうなものから読書を楽しまれてはいかがでしょうか。
 
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そもそも戦前、現在言い習わすように我々が「純文学」と呼ぶ作品を生み出していった文豪達が果たして自らの作品を「純文学」と思っていたかどうか疑わしいところです。


現在でも、純文学、純文学、とは言いますが、では、どういう作品が純文学なのか、と問われて明確な答えを出せる人間はいないでしょう。第一、純文学なんて名前がおかしくないですか?「純」文学、ですよ(笑)。他の文学が不純だとでも言いたげですね。明治以降に起こった大して歴史もない一文化が、他の文化と区別して「純」という言葉を使うのですから、はなはだ滑稽なこととしか思えません。

戦後は文芸誌があるからわかりやすいですね。純文学作家たるエリートコースは「文藝」「文学界」「群像」「新潮」「すばる」5誌の新人賞をとる(もしくは掲載される)→芥川賞にノミネートされる→受賞、です。
このレールに乗れればどんな作家も立派な「センセイ」です。下らないですが。

本の量産、とおっしゃいますが、何も本の量産は今に始まったことではありません。ただ昔の本が淘汰されているだけであって、遡れば出版文化が花開いた江戸時代のはじめから、溢れんばかりの本が出版されています。出版されずとも、書くことは自由ですから、人々の書いた本も多くあったでしょう。
ただ、時代毎に価値観が変わっていきます。そのときの価値観に合わないものは淘汰されて消えていきます。運良く書庫に残っていた本はもしかしたら再評価の可能性があるかも知れませんが、たいていの本は淘汰されたらそれから先、見直されることはありません。

質問者さまが現在の出版状況を鑑みられて「質が下がっている」と思われるのは当然です。歴戦をくぐり抜いてきた猛者とこれから評価が待っている新人とを対決させようとしているのですから。猛者に立ち向かえる新人に巡り会うことなど、砂漠に落ちた米粒を見つけるようなものでしょう。

流行った本と残る本は違います。文化のおかれた状況というのは非常に過酷です。
気になるのであれば、古い、一定の評価の定まった本だけを読んでいればいい話です。あと20年もしたら、今出版された本の中で、雑草のように逞しく残っている良書も自ずとあぶり出されるでしょうから。古い本を読み尽くした、というなら話は別ですが。

>言い方悪いですけど最近本が「量産」されて質ばかり落ちているように感じます。

現在のみを見てこのようにおっしゃっている状況ですと、まだまだ手に取っていない本が大量に残っているかと思います。文集は存じませんが、岩波文庫は全体的に良書を集めていますから、それを全部読んでみてはいかがでしょう?満足いただけるのではないでしょうか?

別に大衆は本への興味を失っていないと思います。なんだかんだ言って、毎年のようにベストセラーがあるんです。出版社が用意したベストセラー(売れる前からアオリにベストセラーとつくのはとても面白い現象です)に群がる消費者を見ると、逆に「本を読まなければ」なんて強迫観念のもと生きているんじゃないかなどという無粋な心配までしてしまいますね。
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