No.1ベストアンサー
- 回答日時:
仏教で「鹿」といわれて、まず思い出すのは「鹿野苑」。
お釈迦様がお悟りを開いて最初に説法をされた場所です。ここは、古くは神仙の住むところといわれ、ある国王(いつ頃の時代の人かまではわかりませんが)が狩猟をして多くの鹿をとらえたけれども、その鹿をこの苑に放ったという逸話が残っているそうです。たくさんの鹿がいるから「鹿野苑」という名前になったそうです。次に思い出すのは『法華経』に説かれる「羊・鹿・牛」の譬えです。これは、ある長者の家が火事になり、それに気づかず家の中で遊んでいる子どもたちに、「羊の牽く車、鹿の牽く車、牛の牽く車が外にあるから、早く出てきて、これらの車に乗って遊びなさい」と言うと、子どもたちは家から出て火難から逃れた。けれども外にその三つの車はなく、あるのはただ「大白牛車」だけだったというたとえ話です。この「三車」は「三乗(声聞乗・縁覚乗・菩薩乗or仏乗)」に譬えられ、「鹿車」はこの中の「縁覚乗」のことを表わしていると言われています。
さらに思い出すのは、日本の「瑞鹿山円覚寺」です。北条時宗が発願し、蘭渓道隆が開山となって創建された円覚寺は、その落慶法要の日、白鹿が群れをなして説法を聴きに集まったので「瑞鹿山」と号したと伝わっています。
と、長々書きましたが、「仏教と鹿」と聞かれて思い出すのはこんな感じでしょうか。いずれにしても、上記のようなたとえ話とか逸話に出てくるくらいで、あまり直接、仏教の教えとは関係ないと思います。
「鹿」はどちらかというと「日本の神道の神様(春日大社だったかな?)のお使い」というイメージが強いと思います。
この回答へのお礼
お礼日時:2009/02/04 17:43
いろいろと教えてもらってありがとうございます。
こちらで調べてみましても神道系の記述が多かったです。
今回はありがとうございました。
No.2
- 回答日時:
鹿と仏教と言うことで思い出すのは京都市内にある行願寺(ぎょうがんじ)です。
行願寺は別名、革堂(こうどう)とも言い、西国三十三札所の十九番で天台宗の寺院です。
山号は霊麀山(れいゆうざん)、麀は鹿の下に七と書き、意味は女鹿です。
開基は行円上人で、行円は元々猟師でした。
ある日、鹿を射止めたのですが、その鹿は妊娠していて、小鹿がお腹の中で生きていました。
それを見て、行円は改心して仏門に入りました。
修行中の行円は常に鹿の皮を身につけていました。
その鹿の皮は自分が射止めた妊娠していた鹿の皮で、皮に経文を書いて修行をしていたのです。
その姿から、皮聖(かわひじり)と呼ばれ、行願寺は革堂と呼ばれるようになりました。
ちょっと質問とは外れているかもしれませんが、逸話として聞いてください。
http://kyoto.jr-central.co.jp/kyoto.nsf/spot/sp_ …
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