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 いま、ヘンリー・キッシンジャーの「外交」の英語版を読んでます。
 貧相な英語力でよんでると、キッシンジャーの平和論の前提は国家間の勢力均衡によって実現されることを強調しています。また、ヒトラーについても「いったんドイツがある一定の軍備を整えれば、ヒトラーの意思(欧州制覇)は関係なくなる(おのずと平和の均衡が崩れ戦争に近づく)。急激なドイツの軍備拡張は、それをとめるかあるいはまわりと均衡させないかぎり、均衡をやぶるものとなる」(P235)と書いていて、国家間の勢力均衡こそが平和のカギであるとしています。

 が、いまの世界をみると、世界の平和をおびやかすのはむしろ情報機関をも翻弄するテロ組織や、カネの流れに乱調をきたす巨大資本によるものが多いようにおもわれます。アルカイダのようなテロ組織については、30年ほどまえにアルヴィン・トフラーが「第三の波」のなかで「衛星をもつガンジー」という章のなかで暗示しています。

 836ページという膨大な量をもつヘンリー・キッシンジャーのこの本が、今後どのような意味をもっていくのでしょうか?詳しい人がいたら教えてください。

A 回答 (1件)

この本は翻訳で読みましたが、キッシンジャーはメッテルニヒ(ウイーン体制)、スターリン(独ソ不可侵条約)礼賛で、やっぱ歴史の流れ・歴史叙述としては、いくらbalance of powerが平和に寄与すると言っても、これは外道なんじゃないでしょうか。


あまり良い本ではないと思います。
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