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排他的経済水域は必要だと思いますか?

もし、排他的経済水域がなかった場合どうなりますか?

教えて下さい。

A 回答 (1件)

 200海里の幅の排他的経済水域が適当かどうかについては、なんとも言えませんが、ある程度の幅のものは必要でしょう。



 質問者さんの疑問に対する一つの答えが、ソマリアの海賊問題です。

 海賊問題の発生原因は、ソマリアが内戦で無政府状態になったため、ソマリア沖の200海里排他的経済水域を守るソマリア政府の監視と言うものが存在しなくなったことに始まります。

 そのため、経済力が最近急激に伸びてきて、遠洋漁業の経験・実績のある中国・韓国の大型漁船がやってきて、最新の漁法でソマリア沖の魚を根こそぎ取り始めました。
 その結果、ソマリアの漁民が今までやっていた漁法では生活できなくなり、内戦で簡単に手に入る武器を手に、金目のものを持っている紅海出口を通る外国船に対して、海賊をやってみたところ大もうけできて、海賊となる漁民が増加してしまいました。

 紅海の入り口で、ソマリアの反対側にあるイエメンでは、韓国(中東では、石油施設の建設など、長い経済活動の実績があり、長期滞在者が居る。)相手のテロも発生しています。
 イスラム教徒であるソマリア人にとって、韓国は魚を乱獲したことや、イラク・アフガニスタンでアメリカ側について軍を派遣したことで、「敵」と認知されているのかもしれません。

 東シナ海の海底ガス田問題では、日本側の主張する日中間の排他的経済水域の中間線より日本側に、中国はガス採掘施設を作っていません。
 排他的経済水域がなければ、先に作った者の勝ちになります。

 中国側は、ガス採掘井戸から本土まで、浅い海にパイプラインを引いてガスを運搬し、陸上にガス液化施設などを作っています。

 日本側が沖縄に同様の陸上施設を作ろうとしても、沖縄近海の海は深くパイプライン建設には中国の何倍もお金がかかります。洋上に液化施設を建設する場合も同様です。

 日本がガス田開発をしても儲からない。つまり開発しない。
 中国はげす電開発をすれば儲かる。つまり開発する。

 早い者勝ちであれば、日本は東シナ海の中国大陸棚のガス田の利益が全くなくなります。
 排他的経済水域のおかげで、権利主張ができることとなりました。(ただし、中国側の権利主張と重複しています。国連海洋法の不備によって、日本・中国共に権利主張できる状況となっています。)
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