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圧倒的な勝利だったのに、なぜ無条件降伏するまでフセインを追い詰めなかった
のでしょうか。そうすれば今頃GHQ指導の下民主国家が成立し、バグダット裁判で
フセインがA級戦犯として処分されめでたしめでたし。
米国同時多発テロも防げたかもしれません。
パパ・ブッシュの大きな失政と言えるのではないでしょうか。

A 回答 (7件)

有力な説は、フセイン打倒後のイラク政権に空洞化が起こり、受け皿作りに自信がないと、スコークラフト補佐官がブッシュ元大統領を説得したと。

イラクは、多民族、多宗教、多言語のモザイク国家なので、現時点でも、ポスト・フセイン政権構想について、ブッシュ政権でも説得性のある成案が無い状態です。
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国連・アナン事務局長のストップが入ったためです。

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フセインを降伏に追いこむことは軍事的には可能だったかもしれませんが、これをしなかったのは非常に賢明な選択でした。

戦争は政治です。日本人は、戦争の勝ち負けばかりに気を取られて本来の政治目的を見失ってしまう傾向がありますが、大国の指導者層はさすがです。

ロシア革命の歴史を見ればよく理解できるように、政権を打倒することは可能でも新体制を確立し維持するには旧政権打倒とは比較にならないほどの困難が伴うのです。当時のブッシュ政権は、アメリカにはそれを遂行するだけの力も必要性もないことを冷静に認識していたのです。

力について。アメリカは、グレナダのごとき小国でさえ、軍事力で制圧した後の新体制は現地の判断に委ねました。まして、もともと反米のアラブ世界でイラクほどの大国を意のままにすることなど、困難の極みです。
必要性について。アメリカの国益はイラクの石油利権の支配にあるので、イラクの支配者がだれであろうと、石油利権さえコントロールできれば同じことです。

今回のイラク攻撃においても、最も難しいのは戦争終結の判断であり、ブッシュ政権がどこまでやるつもりなのか、とても興味があります。最も現実的で賢明なのは、フセインを徹底的に無力化した上でアメリカの力で保護し、一種の傀儡としてコントロールする方法です。これに対し、最大の愚策は、アメリカが全責任を負うGHQ方式です。
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アメリカによるイラクの軍事占拠は可能でした。



ベストなタイミングは、イラク南部でシーア派が武装蜂起
した時だと思います。
バグダットに至るまでのほとんどの州が反体制派の手に陥ち
ており、反体制派と少し打ち合わせするだけで、首都まで
の進撃が可能でした。
また北部でも、クルド民族が武装蜂起していました。

しかし、ブッシュ大統領(父)はその決断を下しませんで
した。シーア派がイラクの実権を握ることで、イランと同調
してシーア派革命の波が広がることを恐れたためだと推察
しています。

当時は北部のクルド族や南部のシーア派の反体制派に対する
根回しも進んでおらず、フセイン政権を打倒すれば、政治的
混乱が避けられない情勢だったかと。

しかし、結果としてフセイン政権を倒さなかったのは、失敗
だったかもしれません。
現在のブッシュ大統領(息子)は父親の失政のツケを払って
いると解釈することもできます。

ちなみにイラクに対する戦後処理をしっかりしなかった反省
からか、今のアメリカはGHQを設置する方針を打ち出し
たり、反体制派への根回しを進めるなど戦後処理工作に熱心
になっています。
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軍事的な面から;


最終的に国を降伏するまで攻めるためには首都だけでなく,広範囲にわたる占領が必要となります。
陸軍による占領であり,空からの攻撃だけではダメということなんですネ。
空からの攻撃だけでということで降伏させるには完全に焦土としてしまうような,第二次大戦の無差別爆撃といった手段をとらなければならなくなります。
これは世界中に反米運動を引き起こすだけのことであり,アメリカは採用できませんネ。
また,補給路の確保等を考えると戦費は恐ろしく高くつきます。
さらに市街戦,そしてゲリラ戦を相手にするということで戦争の長期化を招いたでしょう。

政治的な面から;
イラクを完全に消滅させてしまうことは,アラブ諸国からの強い反発を招きますネ。
そもそも湾岸戦争自体もクゥエートの建国の歴史的過程を考えれば,イラクだけにに完全な否があるとも思えませんし。
イラクという「悪の象徴」がいなければ米軍はアラブに軍を派遣するための口実がなくなりますから,イスラエルに何かあったときに守りに行くこともできなくなるということも大きな原因でしょう。
アジアにおける北朝鮮と同じように,「悪者」がいることで「保安官」が必要という図式を保つためには,アラブに別の「悪者」が出現するまではフセインは必要なのですネ。
国連決議を守らずに他国を攻めて不法占領を続けているということで言えば,イスラエルは先に制裁を受けなければならないことはアラブ諸国の共通の気持ちですネ。
それを放っておいてイラクだけを…というのは将来に根を残すでしょう。

今回,アメリカが急いで制裁を加えたがっているのか;
別にイラクが急激に再軍備を行い,どこかに戦略戦争をしかけようとする気配があるわけではありませんよネ。
アメリカが急いでいるのは特に経済面が原因ですネ。

イラクが原油の決済をドルからユーロに変えてしまい,アメリカは非常に焦ったこと(他のアラブが追随すれば国際的なドルの権威が失墜してしまいます。それに対する制裁という意味は非常に大きなものです)。

イラクの石油埋蔵量は潜在的にアラブで1番多いであろうと思われているが,英米の石油資本がイラクから追放されてしまい,利権を得ることができなくなったこと(かわりにイラクの石油利権はフランスとロシアが得ているため,これらの国は攻撃反対を貫いていますネ)。
ブッシュ一族の最大の資金源はアメリカの石油業界であることは有名ですネ。
これらの業界からの圧力は非常に大きなものであるといえますネ。

同時多発テロについては,防ぎようのないことと言えるでしょうネ。
アメリカの軍事力を考えると,正面きって戦争できる国は非常に少ないでしょう。
テロを含むゲリラ戦で対抗せざるをえないというのは明白ですから。
アルカイダやイラクを壊滅させたとすれば,その軍事力を見せつけることとなり,今後アメリカに対抗しようとする勢力はさらに巧妙なテロを仕掛けるようになるでしょうネ。
以上kawakawaでした
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アメリカとしては、バクダッドへ進行して、フセインをやっつける予定だったようです。


ですが、クウェートを含めた周辺の湾岸諸国が、反対したらしいです。
湾岸諸国は、王制、共和制の違いはあれ、独裁国家であり、
イラクに民主国家ができれば、自国でも民主化運動が盛んになり、
自分たちが失脚する可能性が大きいからという理由でした。

いずれにしろ、パパ・ブッシュの決断ミスですね。
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イラクでフセイン政権を妥当したとして、


その後の受け皿となりうるしっかりした政治勢力があるかどうか、
現時点でははなはだ疑問です。
周辺諸国も巻き込んでの激しい内乱が長期化するのは必至でしょう。
現時点で正義を振りかざしてパンドラの箱を開けてしまうような真似は
得策でない、ということ自体はブッシュジュニアも分かっているでしょうし、
当時のパパブッシュもそれは考えたと思います。

私は米英の動きはブラフに過ぎないと思っています。
攻撃が実施されたとしても、
フセイン政権を直接打倒することはないでしょう。
弱体化してもフセイン政権がイラクを掌握できるのならそれでよし、
あるいは国民の中で反対勢力が大きな力となるのを待つのも
一つの方法かもしれません。

日本だって天皇という権力をGHQが上手く利用して、
民主国家体制に転換する事が出来たわけです。
民族統合のシンボルを絞りきれなかった朝鮮半島がどうなったか、
今の姿を見れば一目瞭然ですね。
また、多くの民族、地域をまとめて成立していたユーゴスラビアも、
チトーのカリスマと権力があってこその姿で、彼が亡くなったあとは、
激しい内乱により連邦国家の崩壊に至ってしまっています。

北朝鮮の場合は統一ドイツのように、韓国への統合という形で
混乱を少なくとどめる手段も考えられますが、
イラクの場合にはそうした手段が現時点では考えられません。
内乱時代のアフガンのような状態(アルカイダなどのテロリストの温床にも
なっていた)になることを避けるためには、やはりフセイン政権を
ある程度骨抜きにした形で利用せざるを得ないのではないでしょうか。
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