プロが教える店舗&オフィスのセキュリティ対策術

Hg2+の電子配置を教えてください!!
ptとおなじになって、不対電子2個になるのでしょうか?
それとも6s軌道の電子2つがなくなって、不対電子0個になるのでしょうか?

A 回答 (2件)

> 軌道を満たす順番とかはイオンの場合関係ないのでしょうか?



電子が軌道を満たす順番は、中性原子と陽イオンとで変わります。

■考え方その1
金属の陽イオンでは、3d軌道が満たされてから4s軌道に入る、4d軌道が満たされてから5s軌道に入る、4f軌道が満たされてさらに5d軌道が満たされてから6s軌道に入る、と考えます。

そうすると、第4周期の1族~12族の金属イオンでは、
 3d電子の数=族番号-イオンの価数
という公式が、第5周期の1族~12族の金属イオンでは、
 4d電子の数=族番号-イオンの価数
という公式が、第6周期の1族~12族の金属イオンでは、
 5d電子の数=族番号-イオンの価数
という公式が成り立ちます。

■考え方その2
あるいは、中性の原子を基準に考えて、
 軌道から電子が抜けるときには、p,s,d,fの順に電子が抜ける。
と覚えるのもいいです。

第2周期の陽イオン:2pの電子が抜けてから2sの電子が抜ける。
第3周期の陽イオン:3pの電子が抜けてから3sの電子が抜ける。
第4周期の陽イオン:4pの電子が抜けてから4sの電子が抜けて、そのあとに3dの電子が抜ける。
第5周期の陽イオン:5pの電子が抜けてから5sの電子が抜けて、そのあとに4dの電子が抜ける。
第6周期の陽イオン:6pの電子が抜けてから6sの電子が抜けて、そのあとに5dの電子が抜けて、最後に4fの電子が抜ける。

■Hg2+の場合
はじめの考え方に従うと、水銀は12族、イオンの価数は2なので、
 5d電子の数=12-2=10
となって、5d軌道は閉殻になります。不対電子はありません。
 二番目の考え方では、中性の水銀原子の電子配置[Xe]4f14 5d10 6s2から、電子を2個抜いたのが2価水銀イオンなので、6s軌道から電子を2個抜くと、イオンの電子配置は[Xe]4f14 5d10になります(Pb2+なら、中性の鉛原子の電子配置[Xe]4f14 5d10 6s2 6p2 の6p軌道から電子を2個抜いて、イオンの電子配置は[Xe]4f14 5d10 6s2 になります)。

■そのほかの細かい注意
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa4170566.html
を参照して下さい。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

大変わかりやすかったです!!
ありがとうございました。

お礼日時:2009/05/14 23:20

6s軌道の電子2つがなくなって、不対電子0個になります。


Zn2+ や Cd2+ の不対電子が0個になるのと、同じ理屈です。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

回答ありがとうございます!
すぐに答えていただき、助かりました。

勉強不足で申し訳ないのですが、Zn2+もHg2+も、軌道を満たす順番
とかはイオンの場合関係ないのでしょうか?

お礼日時:2009/05/14 00:47

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!