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3歳のオス犬が停留睾丸のようです。
過去の質問への回答をみると、悪性化しやすい(13倍?)ので去勢したほうが良いとの意見が多いようなのですが、開腹手術になるので迷っています。
普通の去勢手術やメスの避妊手術のようなルーチンのものなら心配しないんですが、お腹のなかを探さなきゃいけないような手術になるとしたら、不安なのです。
そこで、質問です。
(1)正常の犬の場合、精巣がんその他睾丸由来の悪性腫瘍の発生頻度は何パーセントくらいか?
(2)停留睾丸の場合の、精巣がんなどの発生頻度は?
以上2点について、ご存知の方いらっしゃいましたら、ぜひともお教えください。できれば、データの出所も教えていただけると嬉しいのですが・・・。
また、その他アドバイスがあれば、よろしくお願いいたします。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
ふたたびこんにちは。
わたしも自分の勉強のためにもうちょっと調べてみましたが、別の小動物臨床の教科書には、睾丸の腫瘍は「Very common in old male dogs」つまりオスの老齢犬ではよく見られる、と書いてあります。やっぱり数字は書いてありませんでしたが。私の個人的な経験でも、ままみることがある、といった感じがします。非常にレア、ということは少なくともありません。体が健康な状態であれば、手術のリスクはそれほど心配なさらなくても良いのではないかと、個人的には思います。手術のリスクの大部分は実は麻酔の事故ですが、これは手術の内容によるというより、むしろ患者さんの体調にや体質に依存するものです。ですから腫瘍ができてから手術をするのと、体が健康な今の状態で手術をするのを単純に比較した場合は、いま手術した方がリスクは格段に少なく済みます。ただ、このあたりは大変デリケートだと思いますので、獣医さんとよく相談されるのが一番良いと思います。場合によって何件か当たってみて、経験の豊富な獣医を選ぶというてもあると思います。
先ほども書きましたが、停留睾丸の腫瘍は、腫瘍自体による症状はほとんどでません。原因不明の貧血や血球減少症で来院して、調べてみると停留睾丸で、腹腔内で腫瘍化していた、というのが実は良くあるケースです。この状態で腫瘍が見つかったとしても、手術のリスクは非常に高く、いわゆる予後はあまりよくないといわざるを得ません。
脅かす様な意図は全くありませんが、一つの情報として、提供できることを書いてみました。たしかに、なかなか難しい問題だと思います・・・。
お礼が大変遅くなり、申し訳ありませんでした。
いろいろ悩みましたが、先日手術を受けさせました。術後の経過も順調で、元気いっぱいです。
実はふだんのかかりつけの先生が手術には全く乗り気でなかったので、家から遠い「手術が上手」と評判の病院に連れて行きました。
こういうのって、獣医さんにとっては嫌なものでしょうか?かかりつけの先生にはまだ手術を受けたことは言ってないんです・・・。
ともあれ、ご親切なアドバイス、本当にありがとうございました。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
私の手元にある「Cancer in dogs and cats, Wallas B. Morrison(世界的に標準とされる教科書です)」によると、
1)はっきりした数字は書いてありません。イヌではほかの種に比べ睾丸の腫瘍の発生率は比較的高く、イヌの雄の生殖器に発生する腫瘍のうち75%が睾丸由来であると書いてあります。
2)13-13.6倍であると書いてあります。
停留睾丸の手術を勧める理由は、腫瘍の発生率が高いことだけではありません。睾丸の腫瘍の場合、エストロゲンの過剰産生を伴う場合が多く、この過剰なエストロゲンによって骨髄機能が著しく抑制され、血球成分が非常に減少する併発症を伴う場合が多いのです。特に貧血がひどかったり、血小板が著しく低下している場合は手術のリスクが非常に高くなりますから、手術という選択肢を取れず、手遅れになってしまう場合もあります。
また、おなか中で発生する腫瘍は外からは気がつきにくく、症状もでにくいものです。見つかったときにはすでに転移していることもあり、いずれにしても手術による治療が困難である可能性が少なくありません。こういった理由から、手術を勧める場合が多いのです。
早速のお返事、どうもありがとうございます。
専門的なアドバイスをいただき、また、詳しく説明してくださって、感謝しています。
私も無い頭をしぼって、いろいろ調べてみたのですが、発生頻度ってほんとに出てないですね。
癌だけでなく、そのほかの色々な病気の予防にもなるので、手術したほうが良いのは分かっているのですが、自分で納得して決めたいと思いまして・・・。
人間の場合、精巣腫瘍の発生頻度は10万人に1人だとか。犬は発生率が高いそうですが、人間の100倍、1000倍も発生するものなのでしょうか?
仮に、正常の犬の発生率が1%なら、停留睾丸だと13%、それなら迷わず手術を希望します。
しかし、正常の犬が0.1%や0.05%なら、確率だと13倍でも、せいぜい1.3%。それでも多いと考えたほうが良いのか・・・。
お腹をひらいてみて、睾丸が見つからなかったら、とか、手術や麻酔によるリスクとどちらが危険なのか、とか色々考えてしまい、とても悩んでいます。
「乳がんの危険性があるからおっぱいとったら?」っていうのと近いような気がして・・・(ちょっと違うかしら?)。
せっかくアドバイスしていただいたのに、申し訳ありません!私も、人の犬だったら「手術したら?」って言うと思うんですけど、わが子のことになると難しいですね。
主治医の先生ともよく相談してみます。
アドバイスしていただいたのにいろいろ愚痴ってしまい、すみません。
今後ともまたよろしくお願いします。ありがとうございました。
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