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米自動車大手のGMが破産法を申請しましたが、
本当の原因は何なのでしょう?
サブプライムローン問題の影響で米株式市場の株価が下がり、
不景気になって売上げが下がった。
とは聞きますが、数年不景気になったくらいで、
長年続いてきた会社が易々と潰れてしまうものなのでしょうか?

それとも株式市場等への投資にまわしていたお金が多いのでしょうか?
お教えください。

A 回答 (9件)

売れない車を作っていたという理由もあるようですが、一番の理由は退職者への医療費や年金だったようです。


GMの退職者に対しても、9割くらいの医療費を支払っていたようです。年金もあったということですので、現役の従業員がどんなにがんばっても、日本企業には労働コストで勝てなかったということだと思います。

ある意味で、「GMは従業員・元従業員を大切にしすぎて、トヨタなど冷酷に非正規の従業員を切り捨てる日本企業との競争に負けた」という見方もできるかもしれませんね。
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 高コスト体質で価格競争力を失い、利益率の高い大型車中心のラインナップになっていた所へ、ガソリン価格高騰によりユーザーのニーズが燃費の良い小型車へシフト。

本業の赤字を金融で穴埋めしていると今度は金融危機、と八方塞になりました。

 高コスト体質の原因は全米自動車労組です。これが非常に強い力を持っており、会社側から次々有利な条件を獲得、退職者への年金や医療費の支払いが莫大な金額になり経営の足を引っ張っていたのです。そこへ価格と性能で日本車が大攻勢をかけたのですが、この時ビッグスリーが選んだのは自己改革による競争力の強化ではなく、政治力による輸入規制でした。
 結局経営側も労組側も安易な方向性を選び改革を自ら放棄、長年のツケがたまった所へ金融危機が止めを刺した、この結果は必然だったのかもしれません。
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GMは大きな車を作っていましたが、それは小型車よりも利益がをあげやすかったからです。

目先の利益を追求し消費の動向を見通すことを怠ったため、資源バブルでガソリンが値上がりし燃費の良い車が求められるようになると経営が苦しくなりました。しかし、それ以前からGMは車を売っただけでは会社として利益が上がりにくくなっていました。GMは組合の力が強く、従業員や退職者にお金がかかる体質でした。そこでGMはローン会社を作り、車を買ってくれた人にローンを組ませてその利息で利益を上げるようになりました。車の製造がローンを組ませるための手段と化していたともいえます。
今回の不景気で車はなかなか売れなくなり、ローンを払えない人も出て、GMは経営を続けていくことが困難になりました。
そこでGMは、会社に投資してくれていた債権者に、「皆さんが投資していた額がもっと小さかったことにして下さい。会社の借金を小さくした上で会社を再建したい」と提案したのですが、債権者は聞き入れませんでした。債権者は投資が失敗したときに損失をカバーしてくれるCDSという保険に入っていました。債権者は投資額が少なかったことにされると大損してしまいますが、GMが倒産すればその保険金が降りるので損害がずっと小さくなります。ですから債権者はGMの提案に納得せず、倒産に至ったのです。
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GMは、本業である車事業ではなく、金融事業によって多くの儲けをだしていました。

結果、企業運営の軸が金融へシフトして行っていたのです。その為、金融バブルが崩壊した事で、利益の軸が失われ立ちゆかなくなって事実上の倒産へと至ったのです。

GM倒産の原因はリーマン破綻などと全く同様の理由なのです。
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ご推察通り「売れない」だけでは直ぐに破綻することはありません。

ベースは「本業の赤字」ですが、それを「金融で穴埋め」して何とかゴマカシてきたのが、「金融の破綻(それも莫大な金額)」=「会社の破綻」となった訳です。
実質的にはとうの昔に破綻していた訳です。
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株価チャート見るとわかりますが2000年ぐらいから10年ぐらいずっと下げっぱなしです。



赤字垂れ流し状態。
倒産は時間の問題だったと思います。
2000年ぐらいからアメリカ政府も 「日本車を見習え」とさんざん言ってきたのに、GM首脳陣は無視し続けました。
それが根本的原因では。
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根本的には、経営も意志決定も金融主導になったからでしょう。



GMの財務は、ざっくりと言えば、本業の赤字をグループ内の金融部門が補填する格好でした。
そもそも金融業の儲けというのは、投資を原資に誰かが仕事をして、その利益から発生します。
つまり、実需に対する付加価値の一部が金融の儲けなのです。

実需に基づく1次2次産業よりも、3次の一部門である金融の方が儲かるということに、
製造業の経営者が違和感を持たなくなり、短期的な利益を求めすぎたのがほころびの始まりでしょう。

無論、根本的には高コスト体質があるのですが、破綻を確実にしたのは、
解決策を本業ではなく金融に求めたことでしょう。
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ひとつは医療や年金の手厚い制度がボデイブローのようにのしかかってきていること。


またこのことが儲けの大きい大型車にいつまでも固執したこと。
全盛期に自動車とは関係のない分野への多角経営に手を出しことごとく失敗に終わったこと。

過去何度も石油危機があり、日本のメーカーをはじめ多くのメーカーが省エネと環境の時代であることを察知し、小型車だけでなく電気自動車やハイブリッド車などの開発を進めたのに、方向転換できなかったこと。

結果売れない車種ばかりになって、あっさりトヨタに世界の座を奪われ転げ落ちたこと。

昨年からの世界的不況で多くの企業が赤字に転落しているが、GMはその影響を受けて、資金繰り自体も危ない状態になっていたこと。

そこまで行っても首脳陣に全く危機感がなかったこと。
昨年末、政府の支援を求める会議の場に自家用ジェットで乗り付けて散々非難を浴び、政府や国民を敵に回したことは有名。

最後は政府が助けてくれると甘く見ていたが、大統領がブッシュからオバマに替わり、オバマがシビアであったこと。

ざっとこんなところでしょうか。
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車は大抵ローンで売買されますが、そのローン会社もやっていました。


そして、売り上げを確保するためほとんど審査することなく、名前と住所が正しければ売ると言うことをして、その債券をサブプライムローンなどと一緒のパッケージにして売っていました。
車が売れなくなったのと同時に、ローン会社も、債権として売った分も同時に破綻に…。
売れなくなった上に過去の売った分と、金融会社の分を抱え込むこととなったのです。

しかも、杜撰なローンだから、他の会社の車は買えないけどここなら変えると言うことで買っていた人たちが多く、車が良いから売れていたのではなかったために車自体の魅力も低くて、何処よりも販売率が落ちてほとんど売れなくなってしまった。
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