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No.4
- 回答日時:
No.2の"英国の某高級車メーカーに似た"ハンドルの者です。
ちなみにこのハンドルは、とあるウイルスの標準株の名称です。マニアックすぎて[医学]や[生物学]カテゴリーで"専門家"を名乗って回答している人でも、知っている人はまずいないと思いますが・・・このハンドルネームを見て、「あ、あれのことか」と判る人は、多分日本に100人くらいしかいないかと。ほんとはJaGAr39と表記します。
それと"縦走"はほとんどしたことがないです。学生時代は夏は3週間ほど定着で岩登り三昧の生活を送った後は1週間ほどかけて縦走するという、合計4週間の合宿をしてましたが、縦走はその時と冬山くらいですね。
最近は私が死んだら家族が路頭に迷うかもしれないので、危ないことは"あまり"しなくなった軟弱ハイカーです。
あ、それと大学教授なんて偉い者ではありません。
というわけで余談はさておき、回答です。
>ムーンライトのサイド部分はフライが無いように商品写真では見えるのですがその方向からの雨は直接インナーテントを直撃するのでしょうか
>もしそうであればやはり浸水する可能性もあるのでしょうか?
サイドのフライが覆っていない部分ですが、商品写真でこの部分のインナーテントのウォールは"濃紺色"であることが判ると思います。
この部分はテントの床面つまりグラウンドシートと同じ生地なので、防水性があります。つまりここからは浸水しません。
この「グラウンドシートの生地をウォールの立ち上がりに使う」部分を"バスタブ"と呼びます。
もちろん防水性があるということは通気性がない、ということですので、このバスタブ部分は結露するでしょう。
ただし、ムーンライトの場合は雨の日でもバスタブ上の三角窓は、よほどの横殴りの雨でない限り開けておけます。つまり雨の日でもテント内の換気は十分確保できるので、まず滅多なことでは結露もしないと思います。
この三角窓も両側にあるので、風通しはとにかく抜群です。どんなに大きなベンチレーターがあっても、片方にしか開口部がなければ風が通らず、あまり効果はありませんから。
>また、オールシーズン使いますので夏の涼しいのはかなり魅力的ですが
>逆に冬に寒いということも言えるのでしょうか?
保温性はドーム型テントより低いでしょうね。
「風通しが良いテント」でも気密性が低い、ということではないのですが(もちろんテントを閉めきっても空気が流れるようなテントは基本的に存在しません)。
テントの保温性は、インナーテントとフライシートの間の空気層が確保します。この空気が断熱材の役割を果たすわけです。なので保温性が高いテントとは、インナーとフライの間隔が適切(狭すぎても広すぎても断熱性は落ちる)で、かつ密閉されることが必要です。ムーンライトはフライとインナーの間隔も非常に広いですし、そもそも密閉とはほど遠い構造になるので、少なくとも"暖かいテント"ではないでしょう。
でも、それだけで話は終わりません。
ドーム型の密閉性が高いテントでは、フライシートには通気性がありませんので、酸欠の危険が生じてきます。夏期よりテントを密閉する時間が長いですし、中でガスランタンくらいは点けて暖を取ることもあるでしょうから。
特に軽く積雪でもあってフライと地面の間の隙間が塞がれると本当に密閉状態になりますので、注意して換気しないと確実に酸欠状態になります。
なので換気が容易で多少の積雪でもフライと地面の間の隙間が塞がれないムーンライトは、冬でも使いやすいテントだと思います。"多少の積雪"ですが。これを超える積雪がある時は、そもそもキャンプなどすべき天候ではないですから。
山岳用のテントでは、積雪期用にスノーフライというオプションを使います。外張りと言ったりもします。
これは完全にテントを密封状態にできるフライシートなのですが、フライシートとは異なり防水性がありません。その代わり通気性があるわけです。それでもスノーフライが凍って通気性が損なわれることも多々あり、換気には相当な注意を払いますけどね。
山岳用の小さなテントでは、例えば4人用のテントに4人で寝る場合、密閉された時に4人が朝まで酸素を吸えるテント内容積は始めからないわけです。密閉すれば外張りを使っていても必ず酸欠状態になります。まして冬山ではその狭いテント内でバーナーもガンガン使うわけですから。炊事以外に水を作ること必要ですから、バーナー類の使用時間は夏山より遙かに長いですし。
ま、一酸化炭素中毒と違って酸欠では即死亡、というわけではないです。死ぬ前に寝苦しくて目が覚めますので、目を覚ました人間が出入り口かベンチレーターを開けて換気してまた寝る、ということを3回ほど繰り返せば無事に朝が来る、という感じですかね。
ただし、酸欠状態の中で火器類を使えば、不完全燃焼を起こして一酸化炭素中毒になるリスクはあります。これだと気づいた時には死んでいた、ということになりかねないので、やはり酸欠に注意して防止することが非常に重要です。テント内で炭を起こすようなバカなことをやらなければ(昔、そういう事故がありました)、今時の火器類で通常の使用状況で一酸化炭素を出すようなお粗末なモノはありませんから、酸欠さえ注意していれば問題はないでしょう。
山では夏はフライ、冬は外張り、と使い分けるわけですが、もちろん外張りで設営している冬に雨が降ると、それだけでもう遭難したも同然の窮地に追い込まれます。
なので春や秋の中途半端な季節には、フライで行くか外張りで行くか、非常に悩むことがあります。フライで行って雪が降っても大ピンチですし。
なのでゴアテックスなどの防水透湿性素材で作られたテントは、どちらにしてもこれ1つで行けてしまうので革命的に使いやすいです。
しかし、よく考えたら判るのですが、ゴアテックステントはフライも外張りも付けないので(どちらもオプションで付けることはできますが)、冬にこのテントでは断熱空気層がまったく作れず、かなり寒いです。明け方には外気温とほぼ同じ温度になりますから。
まあさすがに厳冬期はゴアのテントでも外張りを併用するのが普通ですが、「フライか外張りか」で悩むような春秋では、普通ゴアのテントがあれば他には何も持ちません。持つくらいなら高い金出してゴアのテントを買った意味がないですし。
それでも-10℃くらいには平気でなるのですが、誰もがまあ特に不満もなく使っています。
寒いのは着込んだりテント内で火器を使用して暖を取るなりして解消あるいは軽減することが可能ですが、暑いのは如何ともしがたいですから、天秤にかければ夏の快適さを取るのが正解でしょう。
本当に詳しい説明ありがとうございます
テントが暖かいと結露が出やすくなるし
フライトインナーの空間が広ければ保温性は悪くなるのはわかっていたつもりでしたが
とてもわかりやすいご説明で再度勉強になりました
ムーンライトは現物を見れていませんので雨の日の出入りが心配ですが
それ以外はアドバイス頂いたとおりムーンライトに傾いてきました
ありがとうございます
No.3
- 回答日時:
お世話になります。
前回の評価の件はありがとうございました。私の場合は月光七と陸風六(その模倣先である嵐王も範疇とし)とで悩みました。快適ドームは対象外でしたがご参考までに。
・ペグ本数;陸風六は22に対し、月光七は10です。
前室後室は天候が良好であれば、カーテン状に収納するのが一般的な使用方法ですので、最低限8本で事実上設営が完了します。この段階でフライとインナーのクリアランスがMAXとなります。
(通常は張り綱でMAX化させるのが一般的です。クリアランスのMAX化=降雨時の耐雨性に影響します。)
・ポール本数;陸風六が5本に対し、ショックコードでつながったA型フレームたった2本です。また、インナーは小川の大半と同じ吊り下げ式ですので、雨設営も雨撤収もインナーを濡らさずに完了可能です。
陸風六のポールである航空機に用いられている超々ジュラルミンは、実は塩害に弱い材質で経年劣化を起こします。月光七のポールであるA6061ですが、これはテント専門メーカーである小川でも用いられている標準的な材質ですが、実は道路標識と全く同じ材質であり、弾性強度面では先述の素材には劣るものの、経年劣化に対しての耐蝕性・耐候性・信頼性などの評価は非常に高い材質です。
前室は確かに小さいという欠点がありますが、その代わりに360度方向どの位置にフライを張っても設営可能です。(前室後室を無視した場合、フライには方向性が一切ありません。前室後室を無視しても出入りに何ら影響がありません。)
嵐王ですが、グランドシートやインナーマットなど付属品を考えた場合、扱うショップ数も含め、SPやMBに比べて不便な点も多くあります。何しろ5角形はいかんせんファミキャン向けではない気がしますし、整備されたオートキャンプ場での費用対効果や必要性に疑問があります。結局は自己満悦のためのアイテムというのが当方の結論です。むしろその価格帯であれば、ミネルバのほうが日本の気候に適しているのでは?または、耐風性能面で考慮した場合、廃盤にさえなっていなければ小川のボルテックスのほうが現実的でしょう。
という観点で、耐候性・耐風性を考慮した場合には、オートキャンプであれば国産フラッグシップで、台風が来ようとどこ吹く風の小川ミネルバが一番だと思います。
という具合に結局はどこに主眼を置くかだと思われます。キャンプ場で映えるのはMBよりもSPでしょう。きっと設営して見てくれで気持ちがイイのもSPでしょう。しかし当方はそういう考え方ではありません。いかに速く設営し、快適に過ごせて、さらに一挙に撤収できるかです。その点では信じがたいほどに神業的な速さであり、家族に喜ばれて気持ちがイイものです。(ダントツの速さで終了できます。タープにもよりますが、SPの「フルスペック」サイトと比較した場合、1時間以上速く撤収できます。)
快適ドームが眼中外であった理由は、究極の「コストダウン」を行ったモデルであるとメーカー自身で言明している点です。よって車のグレードでもそうですが、廉価バージョンというのが気に入らない点です。できるならばコスト度外視で開発設計したと言って欲しいものです。
私は英国の高級車メーカーに近いハンドルネームの方にかつてご教授いただき決定しました。(縦走屋の方でかつ大学の教授の方のようです。モンベルスレッドでは必ずご意見を下さり、細やかにアドバイスをいただける方です。)おそらくはいずれはその方や山専門のプロフェッショナルな方々のアドバイスもいただけると思いますので、当方は素人一般のファミリーオート専門キャンパーの観点からご報告申し上げました。ご参考まで。
と思ったら先に越されてましたね・・・(入力も速いんですね。)
ありがとうございます
小川ミネルバは売っていても高くて手が出せないです(^^ゞ
今使っている小川のテントもいいのですが張り縄をしないとフライとインナーが簡単に張り付いてしまいます
強い風雨では張り縄をしても張り付きます
最近の小川テントは現物を見ると強い風雨の時にはフライとインナーが張り付くような設計に見えます
もちろんファミリーキャンプ用ですので山岳用の高スペックを求めている訳ではないのですが風雨が強いくらいで浸水、結露するようなものは考えていません
また、メーカーのこだわりも無く機能とそれに見合った価格を重視しています
アドバイス頂けば頂くほど悩んでしまいます
もちろんこの迷っている時も楽しい時間ではあるのですが
No.2
- 回答日時:
もしかしたら前のご質問の際にも回答してムーンライトをお薦めしたかもしれません。
アメニティードーム、確かに安いですよね。私も自分でオートキャンプ用のテントを買おうとしたら迷うかもしれません。ただ、スノーピークはまず買わないと思いますが・・・(同価格帯の他メーカーのテントと迷うかも)
スノーピークのテントは、構造もデザインも誰がどう見てもMOSS(現在はMSR)の模倣です。MOSSがMSRに吸収されてかなり雰囲気が変わってしまったのに対し、スノーピークの方がよほどオリジナルのMOSSのムードを残しているかもしれません。
MOSSはそれこそ神格化されるほどのブランドイメージを持っていました。性能も当時は無敵といって良いほどの耐風性を誇っていましたし。
まあ私は台風直撃下の北アのテント場で、人2人が入ったMOSSテントが飛ばされるのを見て、耐風性能が高すぎるのも良し悪しだと思いましたが(テントごと飛ばされるくらいならポールが折れた方が100倍マシ)
そういうイメージの問題もあるのですが、基本形がアメリカ設計ですから、日本の風土にはマッチしていない点が気になります。クロスポールのドーム型テントという形態そのものが、風通しが悪いという欠点がありますから。
山岳用テントなら、快適性より耐風性と耐候性、それと軽量性が要求されるので、クロスポール型のドームがベスト(というより他に選択肢はない)と思いますが、キャンプでまであんな密閉空間で暮らさなくても、と思います。
ムーンライトのアドバンテージは、なんといっても風通しが良いことでしょう。登山でもベースキャンプ型の山行ならこれを使いたいと思っているくらいです。
炎天下、テント内にガスボンベを放置していたら爆発するんじゃないかと思うほどテント内の温度が上がってしまい、テント内に居ることができずに日陰を求めてテントサイトを彷徨っている時、ムーンライトテントを全開にして中で昼寝しているのを見て、心の底から羨ましかったことがあります。それも一度ではなく、毎年そういう光景を見かけます。
5月に珍しくオートキャンプに行ったことがあるのですが、サイト内に数張りのムーンライトがありました。いずれも昼間は全開にして中で昼寝していたのが気持ちよさそうでした。あの開放感は羨ましいです。
もう少し細かい話をすると、設営はムーンライトが圧倒的に楽です。
ポールを袋から出して広げれば(ショックコードで繋がっているので組み立てる必要はない)、もう"テントのカタチ"で自立しているので、後はテント本体をポールに引っかけるだけです。
ムーンライトという名称が「月明かりの下でも設営できるように」という意味らしいのですが、7型のような大型テントでも大人1人で数分あれば設営できてしまうでしょう。
また、構造上インナーテントとフライシートの間隔が非常に広く取れているので、「上から降る雨」に対しては無敵の強さを誇ります。降雨時にフライシートとインナーテントが接触するとそこから浸水しますから、「上から降る雨」に限れば本格的な山岳用テントより実は耐候性が高いです。
まあその分、「横殴りの雨」には多少弱いですが。
フライとインナーの間隔が広く、フルフライ仕様(テント全体をフライシートが覆う構造)ではないので、強風時にはフライシートがばたつきますし、横殴りの雨ではインナーテント壁面に雨が当たって浸水することもあるでしょう。それを防止するため、インナーテントのかなり高い位置までバスタブ(グラウンドシートと同じ生地がテント壁面に使われること)が立ち上がっていますので、台風直撃クラスのよほどの酷い雨と時の話ですが。
山岳用テントでは、この「台風直撃クラスの横殴りの雨」に耐えられないテントは使い物になりませんが、キャンプ用だったらそんな天候の時は撤収して避難すれば良いだけの話ですし、浸水したところで生命の危険があるわけでもないので、普段の生活の快適さを優先させるのが正解だと思います。
さらに細かい話になりますが、生地に難燃加工を施しているのはムーンライトの方です。まあムーンライトの難燃加工もつい最近になってようやくでしたので、未加工のテントが危険なのか、ということではないのですが。
それとこれは少し重要なポイントですが、テントやフライシートの縫い目の部分にはシームテープが施されています。このシームテープがないと縫い目から景気よく浸水するので、縫い目のシーム処理は必須です。
スノーピークはインナーテントボトムの四隅の部分にシームテープ処理が施されていません。これは重要です。他にも他メーカー(山岳用テントメーカーしか知りませんが)だと当たり前にシーム処理している部分で、未処理部分があります。
この未処理部分は、ユーザーが自分でシームコート液を塗ってシーム処理をしないといけません。未処理のまま現場で設営して雨が降ると、盛大に浸水することになります。特にボトムの四隅の部分は致命的といっていいです。
アメニティードームは廉価版なので手を抜いているのかと思ったら、スノーピークのテントは全て同じ仕様でした。今、スノーピークのサイトでテントの取扱説明書を読んで気づいたのですが。
まあ、それがこのメーカーの「技術力」なのでしょう。と思うとこの価格も「高いなぁ」と思えてきました・・・
というわけで、私が自分で買うとしたら、やはりムーンライトにします。
予算的にどうしても苦しくてムーンライトが買えなくても、スノーピークには手を出さないでしょう。
"プアマンズMOSS"というイメージの問題もありますが、ボトム四隅にシーム処理もされていないテントに4万円も出したくありませんから。
だったら量販店で大幅値引き販売されているキャプテンスタッグか何かでいいや、と思います。それとも4万円の予算でムーンライトの中古を探すか、です。
ムーンライト1型の中古を以前使っていましたが、基本構造が単純で造りがしっかりしているので10年落ちのモノでも普通に使えました。2年くらい使って売ったのですが、まだ使われていると思います。
とても詳しい説明本当にありがとうございます
知識、ご経験豊富な方といらっしゃると思いますので
ひとつ質問させて下さい
ムーンライトのサイド部分はフライが無いように商品写真では見えるのですがその方向からの雨は直接インナーテントを直撃するのでしょうか
もしそうであればやはり浸水する可能性もあるのでしょうか?
また、オールシーズン使いますので夏の涼しいのはかなり魅力的ですが
逆に冬に寒いということも言えるのでしょうか?
度々のコメントして頂いているのもかかわらず質問で申し訳ありませんがよろしくご教示下さい
No.1
- 回答日時:
アメニティを発売当初から使っていました。
日本で設計されたテントなので、高温加湿の夏でも結露しにくく(コールマンと比較して)良くできたテントです。
設営時にテンションをかけて、ピーンとはると綺麗な流線形になりほれぼれします。
設営も簡単で長期滞在するより、毎日キャンプ場を変えアクティブに活動する家族には最適だと思います。
欠点は、室内高が低く狭いので大人2人、子供2人で使うには、小学校低学年が限度です。
ありがとうございます
確かに低いのは気になっています
ただ、雨の日の出入は広い前室で傘もたためるのではという大きさに魅力も感じています
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