
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
少年時代の芥川龍之介は、神秘物や怪異話が好きだったということです。
恐れを感じながらも、それに惹かれてしまう少年だったのでしょう。
繊細で臆病な面が垣間見えるような句だと思います。
秋の終焉の夕の刻、すっかり暗くなった原っぱの片隅で焚き火をしていた彼には、枯れてもなお、散ることを知らず、枯れ葉を纏って立つ大きな柏の木を前にし、その影が今にも自分に襲い掛かる妖怪のようにも見えなくはなかった。だからこそ、それを振り払うかのように「善なる神」として讃えたのではなかろうか?
同じ木であっても、一旦怖いものと認定してしまえば、心が震えるしかないが、葉守の神とすれば、味方になってくれる。そんな思いではなかろうか?
ただ、葉守は、柏の木とされるが、実際の焚き火のそばにあった木がたまたま柏の木であったかはわからない。もしかしたら全く別の木であったかも知れない、一刻も早く怖さから免れたいために、その場での即興的解釈として、神に結び付けたい動機が、葉守を生み出したとも考えられる。
※柏の木の葉は枯れても落ちないとされ、葉守にたとえられる所以である。
ありがとうございます。
柏の木と葉守との結びつき
興味深いですね。
それにしても,随分17文字を深く読んでいますね。
それも無理なく!
ますます,感心いたしました。
No.4
- 回答日時:
芥川龍之介自身の解釈があります。
《小学校時代。――尋常四年のときに始めて十七字を並べて見る。「落ち葉炊いて葉守りの神を見し夜かな」。鏡花の小説など読みいたれば、その浪漫主義を学びたるなるべし。》
ちなみにこの文章は、大正14年6月発行の「俳壇文芸」に発表された、『わが俳諧修業』の冒頭に掲げられたものです。
ありがとうございます。
小学生の俳句がわからない大卒50代。
恥ずかしいですね。赤面!
まあ,
受験に直結した,今の教育が悪いから
と責任転嫁させてもらいます。
因みにこの資料はどこかの全集に収録されていますか。
また,質問ですみません。
No.2
- 回答日時:
こんにちは、僕はこう解釈しました。
葉守の神は、柏の木に宿っている樹木を守護する神ですし、
枕草子の、「柏木、いとをかし、葉守の神のいますらむもかしこし」を連想して、
葉守の神は柏の木の事を言っているのかな? と想像しました。
>「落ち葉焚いて葉守の神を見し夜かな」
秋の夜に落ち葉焚きをしていると、炎でぼーと柏の木が浮かびあがった。夜の静けさと炎の光の中に見える柏の木はなんとも神秘的なものだなあ。
本当にご参考までに、、、
ありがとうございます。
葉守の神の件助かりました。
―随分日本文学の雑学に詳しい方ですね。
関心いたしました。
神無月との関連もわかると好いのですが・・・
いっそう理解が深まりました。
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