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ベートーベンの交響曲第九番"An die Freude"の歌詞に関する疑問です。
私が持っている譜面は河合楽器の2003年第39刷ですが、"Wem der grosse Wurf gelungen, eines Freundes Freund zu sein, wer ein holdes Weib errungen, mische seinen Jubel ein!"(大いなることに成功し、一人の友の友となり、優しき女性を得た人は、歓喜の声に唱和せよ!)に続く"Ja wer auch nur eine Seele sein nennt auf dem Erdenrund"を、原文には文意を否定す単語がないにも関わらず「そうだ、この地上でただ一つの魂しか自分のものと呼ぶことができない者も」と否定的に訳しています。
全体の文意から判断してもこのフレーズは「そうだ、この地上でただ一つでも自分のものとよぶことが出来た者も!」となるべきではないでしょうか?
少なくとも私が調べた限りでは河合楽器の楽譜にあるような訳文は見当たりませんでした。
そもそも「一つの魂を自分のものにする」というのはどのような意味なのでしょうか?魂を救済するということでなのだろうと漠然と考えていますが、判然としません。
以上の点についてご教示いただければ幸いです。

A 回答 (4件)

#2です。

私は学校で怠けながらドイツ語を習った者で、専門的なことはよく分かりませんが‥

> 原文には文意を否定する単語がないにも関わらず「そうだ、この地上でただ一つの魂しか自分のものと呼ぶことができない者も」と否定的に訳しています。全体の文意から判断してもこのフレーズは「そうだ、この地上でただ一つでも自分のものとよぶことが出来た者も!」となるべきではないでしょうか?

おっしゃるとおりです。河合版の訳は間違いだと思います。

nur eine Seele(= only one soul)は「1つの魂しか‥呼べない」ではなくて「1つの魂だけでもよいから‥呼べる」と解すべきです。
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この回答へのお礼

Ishikawaさん、再度にわたるご回答有難うございます。
2003年時点で通算82刷を数えるカワイ出版の楽譜になぜまちがった解釈の訳詞が載っているのか理解に苦しみます。
「(他の)魂を自分のものにする」というのは、要するに「信頼に足る友ないしは伴侶を得る」ということなのでしょうね。
因みに、わたしの学力もIshikawaさんと同じようなものです。
暫くしてからここでの質問を閉め切りにして、念のために語学のカテでも質問してみようと思います。

お礼日時:2009/09/24 19:51

#2、3です。


> 信頼に足る友ないしは伴侶を得るということなのでしょうね。
同感ですが、さらにSchillerの思いを推察すれば、「喜び」というものは一人で味わうものでなく「他の人と共有する」ことに意味がある、ということだと思います。FreudeとFreundeを掛け言葉として使っているのもそのためでしょう。
「刷」は、原版を倉庫から取り出してきて印刷機にかけるだけですから、中身のチェックはしないのがふつうです。「版」ならば中身を見直します。
有名出版社の第九のスコアで、第2楽章の木管が4小節抜けているのがありました。その後どうなったかはチェックしていませんが。
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この回答へのお礼

喜びを分かち合える友や伴侶を持つことの素晴らしさを謳い上げているいるのでしょうね。
いろいろと有難うございました。
ところでカワイ出版の合唱用の譜面"An die Freude"は、読みやすく親切な逐次訳と全訳もあり(件の訳は別として)素晴らしく、愛用しています。

お礼日時:2009/09/25 21:00

>「そうだ、この地上でただ一つの魂しか自分のものと呼ぶことができない者も」と否定的に訳しています。



語順の問題で、誤解されやすい訳かもしれませんね。
「そうだ、この地上でそのように呼べるような魂がただ1つしかない者もまた」
ということですから、否定ではありません。「一人しかいなくても、それがその人にとってかけがえのない人であるならば」ということですから、肯定的に解釈すべきだと思います。

この回答への補足

Ishikawaさん、早速のご回答有難うございます。
私も、Ishikawaさんの言われる「そうだ、この地上でそのように呼べるような魂がただ1つしかない者もまた」という解釈ならば納得できます。しかし、くどいようですが;-
>「そうだ、この地上でただ一つの魂しか自分のものと呼ぶことができない者も」とすると、それに続く"Und wer's nie gekonnt, der weinend sich aus diesem Bund."(そして、それを出来なかった人は、この集いから立ち去れ)は、「複数の魂を自分のものと呼ぶことが出来た者は(も)、この集いから立ち去れ」となるわけで、明らかに矛盾した訳だと思えるのです。

補足日時:2009/09/23 16:37
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下のウィキペディアのには


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%A4%E9%9F%BF% …

Ja, wer auch nur eine Seele
Sein nennt auf dem Erdenrund!
そうだ、地上にただ一人だけでも
心を分かち合う魂があると言える者も歓呼せよ

と、あるのですが、

意味としては、「地上(この世)に愛する者(友でも、妻でも、子でも)がひとりでもいる人は、一緒にこの喜びの歌を歌いましょう。」という内容です。

参考URL:http://www.fotocommunity.de/pc/pc/display/8594767
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この回答へのお礼

Mumin-mamaさん、いつぞやは有難うございました。またまたお世話になります。
わたしもMumin-mamaさんのおっしゃる通りの意味だと思うのです。それだけに、河合楽器出版の否定的とも思える訳が気にかかるのです。

お礼日時:2009/09/23 22:38

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