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JR貨物ではEH500を増備しています。そこで質問なんですがEH500のパンタグラフの位置はなぜ両端に無いのですか?後に造られたEH200は両端にパンタグラフ(しかもシングルアーム)があるのにEH500のパンタグラフの位置は違います。(いまだに従来のパンタグラフ)どなたか教えていただけないでしょうか。

A 回答 (2件)

かなり、考察と想像を含みます



EH500は交直流機関車、EH200は直流機関車です。

交直流機関車は直流区間ではパンタを二本とも上げますが、交流区間では電圧が高く、一本で十分なので、連結面よりのパンタグラフだけを上げます。この一本使用時のバランスを考えて一本を中央連結面寄りに設置し、直流で使用するもう一本は運転席側に設置したのではないでしょうか。

EH200は直流機関車ですから、常時二本のパンタを使います。相互干渉をさけるためには、間隔を離したいので運転席側に設置したと思われます(一般的なレイアウトでもあります)。

EH500が下枠交差型パンタグラフ、EH200がシングルアームなのは、国内でのシングルアームの普及時期によると思います。ヨーロッパでは70年代から普及していましたが、日本で本格的に普及したのはつい最近で、1998年登場の209系500番台が通常の菱形パンタグラフ、950番台(E231試作車)にシングルアームが載っています。この1998年前後からシングルアームが普及し始めます。ですから、1997年登場のEH500では設計時、下枠交差型だったのでしょう。

この回答への補足

ご回答ありがとうございます。質問以上のご回答大変感謝いたします。交流区間はなぜパンタグラフが一個しか上がっていないかなど疑問に思っていたことが解決いたしました。ありがとうございました。

補足日時:2009/09/29 20:24
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パンタの位置は設計者の好みがモロに出る部分なんですが・・・。



とりあえず、パンタグラフが車端にあると、擦り板から飛び散る金属粉
が運転席窓にこびりつき、清掃が大変になります。ですので可能な限り
「パンタグラフは車端に置かない」のがメンテナンス上は有利なんです。

ただ、メンテナンスは「清掃をこまめにする」「擦り板の種類を選ぶ」
などの方法で容易に逃げられるのに対し、設置位置が近すぎると片方の
パンタが躍るともう片方も躍って架線に悪影響を与える、という点は
どうしようもありません。ですのでパンタ間は「可能な限り離したい」
んですね。

後はこの辺のバランスを「設計者としてどこで妥協するか」です。

EH500の場合、#1さんの言われる「交流区間の1パンタ」の問題と、
青函トンネルなどの湿潤区間での金属粉の飛散を嫌った可能性が大きい
んじゃないかと推測します。

EH200も片方を中央部に置いた方が正解だと思うんですが、「車体設計
が基本的に同じで済む」ことと「連続勾配での大電流使用時にパンタが
躍ることを嫌った(直流なので火花が凄い)」んだと思いますよ。ただ
実際にEH200を見ると、フロントガラス汚れてるんですよねえ・・・。

なお、現在新製車のパンタは「小型軽量で架線への追従性が良く部品
点数も少ない」という理由で、基本的に全てシングルアームになって
います。最近までシングルアームが無かった理由は「フランスの会社
が特許を押さえていて自由に使えなかった」ためなので、原理的に有利
なシングルアームにこれからはどんどん変わっていくと思いますよ。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。なるほど!設計者の意向、感性の問題なのですね。パンタグラフ周辺が異常に汚れていることも納得いたしました。それではこれからEH500もEF210みたいにシングルアームのパンタグラフの車両が登場する可能性もあるのですね。バリエーションが増えて楽しみです。ありがとうございました。

お礼日時:2009/09/29 20:33

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