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どこで質問させてよいかわからずこちらでお願いします。

脳死になってからどれくらい生きられるのでしょうか?
脳死判定後、通常手術(現在は口からの管で人工呼吸器に繋いでいますが、喉に切開術)はするのでしょうか?
その後、落着いたら胃ろうを行うと説明を受けました。
家族は非常に困惑しており、生きられる望みがないのであればこれ以上メスは入れてほしくないと思っています。
専門家の方、ご回答よろしくお願いいたします。

A 回答 (1件)

本当に脳死状態ですか?



真の脳死判定というのは臓器移植を前提としたものであり、2人の判定医が脳波所見(通常の感度の6倍で施行)や脳幹反射、無呼吸テストの結果を見て厳密に判断するものです。したがって質問の文章を読む限り、今回はおそらくこれに該当していないでしょう。

しかしながら、真の脳死判定でなくとも臨床の現場では、脳が重篤なダメージを受けて重度の意識障害(JCS III-300)、自発呼吸の停止(特に無呼吸テストは行わず)、通常感度の脳波での平坦波形、脳幹反射所見が見られれば、「臨床的脳死」と判断することはあります。ただし、その状態で治療を取りやめることは医学的にも法律的にも倫理的にも許されていませんから、その後自然に心臓が停止するまでは現状或いは最低限の治療を維持することになります。

 真の脳死、或いは臨床的脳死となった後でも、人工呼吸器で呼吸をサポートしてあげれば暫く心臓は動き続けます。勿論病状にもよりますが、成人であれば短ければ1-2日、長ければ2-3週間程度は「低空飛行」の状態で心臓は動き続けます。小児の場合には、脳以外の内臓に問題が無ければ、数か月~1年くらい頑張れることもあります。

 そしてやっと質問に対する回答ですが、もしも本当に(臨床的)脳死状態であるならば、通常は気管切開や胃瘻増設などはしないと思います。先に述べたように成人であれば、脳死と判断されればその後心臓が動き続けられるのは長くてもせいぜい2週間程度ですから。普通は最低限の水分と当分の入った点滴を行い「軟着陸」させていくというやり方を行うのではないでしょうか。ただ、患者さんが小児であった場合は長期に生存する可能性がありますので、気管切開や胃瘻の話が出てきてもおかしくないかも知れません。

 尚、もしも今回のケースが、脳死ではなく単なる遷延性意識障害・植物状態であるのならば、上記の限りではありません。これらの状態であるのならば、肺炎や他の臓器の合併症を起こさない限り、栄養を与え続ければ、意識は戻らないかもしれませんが長期の生存は可能です。そしてこのような場合には早期の気管切開・胃瘻増設が望ましいでしょう。

 もう一度主治医の先生に確認されるのが良いと思いました。
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この回答へのお礼

専門的なご回答ありがとうございます。

あまりに突然の事で、主治医より意識の回復する見込みはほぼないに等しいし、人工呼吸器を外せば即死に陥ると説明を受け素人考えで脳死だと思いこんでしまっていました。

本日主治医にお会いし、脳死状態なのか確認してみました。
限りなく脳死に近い状態(自発呼吸がごくまれにある)と説明をうけました。気管切開は本人にとっても楽、感染症のリスクが少なくなるとの説明を受けて手術を了承してきました。

入院中の患者は、45才で透析歴15年。今回は、9日前に下血し、心肺停止になりました。AEDにて微弱の心音が確認され病院へ搬送されました。丸一日たっても意識が戻らず、体の回復を優先させるとのことで眠らせる点滴をしていました。少し回復してきたところでこの点滴を辞め、5日経過しますが意識が戻らないという状況です。
下血の原因は十二指腸潰瘍より出血し貧血状態になりさらにカリウムが高くなり不整脈がおき心肺停止状態になったと説明されました。

幼少より腎臓が悪く、さまざまな検査や度重なる手術等、もうこれ以上頑張らず楽にしてあげたい、明らかに人工呼吸器によって生かされているのが本人にとっても幸せなのかという思いでおります。
現状は脳死ではないので、本人の体次第ということ理解いたしました。

わかりやすい説明で丁寧なご回答ありがとうございました。

お礼日時:2009/10/11 12:06

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