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超インフレやデフレで、国が紙幣を増産したり減らしたり
することはあるにせよ、基本的には世の中にあるお金の
総量ってあまり変わらないですよね。
それなのに景気が良い悪いというのは、お金の所在に偏り
があるだけなのでしょうか?だとすると、景気の悪い国が
あれば、その分、景気の良い国があるのでしょうか?しか
しそれだと、現在の世界同時不況とはどういう事でしょう
か?

A 回答 (3件)

なるべく、基本的で普遍的なことについてお答えしようと思います



まず自由市場経済というのがあります。これは一言で言うと「信用創造」という言葉に集約されますね。
ある利益を生み出す物品があり、それが市場に出たとする。それをある人が銀行から資金を調達し購入したとする。もしこの物品を転売しようと考えるなら「購入金額+金利+利益」<「売却金額」である必要がありますね。でないと単純に損をしてしまいますから。
さて、物品を買った人が高値で売却したとして、それを買った人はもちろん更に高値で売却します。こうすると物の価値はどんどん膨らんでいく訳です。これを「信用創造」といいます。
一見、おかしな話のように思えるかも知れませんが、もしこの仕組みが働かなければ、今の日本は終戦直後の焼け野原のままだったはずです。「信用創造」が高度経済成長のエネルギー源であり、産業、技術、サービス、ノウハウはこれをエネルギーにして発展してきました。
しかし「信用創造」は一方でバブルを生み出します。原理としてはババ抜きと一緒で、高値で転売され続けると、どこかで限界に達して誰かがババ(高値)を引いて売れなくなるという事態に陥ります。そうなると破綻する訳ですが、一度、破綻が起きると連鎖的に破綻が起こり不良債権が積み上がります。そうなると加速度的に経済が落下していくことになります。そして誰かが「安すぎんじゃねーか?コレ」と思った時点で再び買われ経済は上昇に転じます。
これが好景気と不景気の波の基本的な構造です。バブルがおきて調整され、またバブルになって調整される。こうしながら経済というより人類は発展してきたといえます。

次に統制経済(社会主義経済)について説明します。
これは価格決定を役人が行うシステムです。これの長所は計画通り経済が進行している限り、好景気と不景気の波が発生しないで真っ直ぐに上昇していきます。特に一次産業中心の封建的経済を発展させる場合に優れた方法であり、国家権力を用いて必要な部門に資本を集中的に投下できるため、急速に経済を発展させることができます。
しかし、ある程度成熟するととたんに非効率な経済となります。貧しい内はただ豊かになれば国民は喜びますが、豊かさに慣れてしまうと国民はあれやこれやを要求し始め、社会が多様化すると、全ての価格決定を役人が行うシステムに無理が生じます。
ある物品は大量に余り、ある物品は絶対的に不足するが役人の決めた価格は同じということが日常的に起こると、次第に闇のレートが成立し、ある物品に政府が決めた公定価格と闇市場の価格という二重価格が生まれます。二重価格のギャップが広がるにしたがって、それを利用して暴利を貪る連中が台頭し社会が腐敗していきます。

随分長文になってすみませんが経済とはそういう仕組みで動いています。
長いスパンの経済成長と短いスパンの経済の波。お金の所在に偏りと調整。
神の手の中の経済と役人(人間)が支配する経済。
チャーチルの言葉に「民主主義は人類史上最悪の政治制度だ。たたしこれまで歴史上あった全ての政治制度を除く」とあります。経済の話もなんだかこれと似ているように思えますね
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この回答へのお礼

「自由市場経済」は、最初から破綻が約束されているのだから、
ねずみ講と同じで禁止すべきじゃないんでしょうか?

「統制経済」は、パソコン、携帯、自動車程度の生活レベルを保証
した上で、闇レートでの売買を厳罰をもって規制すれば、正しい経
済システムではないでしょうか?

お礼日時:2009/12/03 13:41

お金の量が多くなろうと、少なかろうと景気には原則的には関係ありません。



問題は流通量です。例えば貨幣量が100として動かなければ(タンスの中にあれば)流通量は0です。経済というのは、早い話がモノやサービスという商品がいかに生み出されるかとして捉えることができます。モノやサービスを個々に分析するのは非常に煩雑なので、それらを貨幣という価値尺度に置き換えていっぺんにとらえているのです。

すなわち、貨幣流通量が多ければ多いほど、モノやサービスが多く動いており景気がいいということに基本的にはなります。ただし、差益確保のための為替取引や株式取引は、いくら多くの金が動いても、直接的には経済には影響しません。こういう実態のない貨幣流通量が多くなればなるほどバブルということになります。すなわち、みかけ上の貨幣回転速度をあげるだけで貨幣流通量が増えたようにみせかけることです。

さて、資本主義社会においてはお金の所在に偏りがあるのは、システム上しかたがないことです。しかし、その偏在をほおっておくと、お金が回らなくなります。なぜならば、ない方からあるほうへ流れつずければ、最後はないほうのお金がなくなってしまいます^^;、さらに、再生産能力も枯渇し、最終的にはお金のあるほうもパンクしてしまうのです。

よって、国はお金のあるところから税制や国債によってお金を調達し、社会にもどしてお金の回転を永続させ、価値の再生産を行うわけです。これにより、社会も継続し、お金持ちもお金持ちのままでいられるということになります。

現在の状勢は、日本も世界も新自由主義経済のおかげで、再分配を行わずに、お金を一方通行にして、なおかつ、お金持ちは金融投機というバブルにうつつをぬかした状態の結果、不景気なわけです。

ちょっと簡単すぎますが、ご参考まで^^。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
今の経済システムは、乾電池のようにお金のある方へ
一方的に流れて行き、やがては停止してしまう。
ある意味ねずみ講のような破綻の明白な、違法な商取
引と何らかわらないもののように思えていました。
国債や税制がそれをかろうじて回避する裏技的なもの
なのですかね。 

お礼日時:2009/11/30 14:42

景気の動向は「お金」の動く量とスピードです。



商品や投資の国内需要と供給が景気を大きく
左右します。国内の需要(消費と企業投資)が
増加すると、お金が動きだすので、一般的に
景気が良くなる。

話が飛躍しますが、お金が動くと雇用が生まれ
ます。お金が動かないと、雇用は生まれません。
だから、リーマンショック以降、実体経済でお金
の動きが遅くなり、雇用が減少しています。

リーマンショックでお金の動きが変わりました。
世界的に貸し渋り、貸しはがしが進んでいるの
が理由です。

世界の需要と供給のバランスが崩れました。
これは需要が減少したことによるものです。
供給の部分で売れないので困っているのです。
モノを売りたい人は変化していないが、購入する
人が減少した。企業の売上げが減少し、雇用も
減少する。今後も供給サイドの調整が必要と
なります。これが不況となって現れている。

簡単な図式が描けます。

しばらく、余波は続くものと判断しています。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
法律で、月給の何パーセントの買い物を
毎月しなければダメ!と決めてしまえば
完全に安定した経済循環が作れませんか?
経済が全く変動しない世の中は作れない
でしょうか?

お礼日時:2009/11/30 14:36

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