
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
これはとても有名な問題です.
ある分野の数学は
この問題の(1)がベースの一つになってるくらいです
(1)
#r=0またはnのときは
#nC0=nCn=1なのでpの倍数ではない
#これは解には関係ないけど大事な性質
m=1のとき
r=1,2,...,n-1のとき
nCrは(1より大きい)自然数であり
nCr = pCr
= p!/r!(p-r)!
= p・(p-1)・・・(p-r+1)/r!
ここでpは素数であり,rはp未満だから
r!の約数にはpの約数は存在せず
さらにnCr=pCrは自然数なので
結局,
(p-1)・・・(p-r+1)/r!
が自然数となり,
nCr= p・(自然数)でnCrはpの倍数
m>=1として
(a+b)^{p^m} のa^{p^m}とb^{p^m}以外の
項の係数がpの倍数であるとする
m+1のとき(n=p^{m+1})
X=a^{p^m}+b^{p^m}とおく.
(a+b)^{p^{m+1}}
=
((a+b)^{p^m})^p
=(X+ Σ(pの倍数)a^r b^{n-r})^p
帰納法の仮定よりこれは
X^p + (Σ(pの倍数)a^r b^{n-r})^p
+ Σ(pの倍数)X^k (Σ(pの倍数)a^r b^{n-r})^k
と表せる
さらに,X^pについても帰納法の仮定より
X^p
=
a^{p^{m+1}} + b^{p^{m+1}}
+ Σ(pの倍数)(a^{p^m})^s(b^{p^m})^{p-s}
と表せるので,
結局
(a+b)^(p^{m+1})
=a^{p^{m+1}} + b^{p^{m+1}}
+Σ(pの倍数)a^t b^{n-t}
と表せる.つまり
n=p^{m+1}に対して
nCrはpの倍数
したがって,任意の自然数mに対して
n=p^mとして
nCrはpの倍数
#本当はもっとすっきり書けるんだけども
#合同式を使っていいのかわからんので
(2)
2^n - 1 = (1+1)^n -1 = ΣnCr + 1
であり,n=p^m であるので(1)より
nCrはpの倍数
よって,2^n-1をpで割ると余りは1である
ここで,もし,p^k (k>=2)が2^n-1の約数であれば
当然,pも2^n-1の約数になるがこれはありえない.
したがって,p^k (k>=1)は2^n-1の約数ではない.
一方,n=p^mの約数は1以外はすべて p^k (k>=1)の形である.
よって,
nと2^n-1は互いに素である.
回答ありがとうございます。
合同式は習っていないので、上の解き方を投稿してくれてよかったです。
2つほど質問をさせてください。
(a+b)^{p^{m+1}}
=
((a+b)^{p^m})^p
の等式は上の式をどのように変形すればよいのでしょうか。(a+b)をp^m回掛けたものをさらにp倍して・・・とイメージで理解することはできたのですが、式変形で導くことができません。
それともう1つ、読んでいて思いついたのですが
nCr=n!/r!(n-r)!
=n(n-1)(n-2)・・・(n-r+1)/r!
=p・p^m-1(n-1)・・・(n-r+1)/r!
として、pは素数なのでr!と1以外の公約数は持たず
nCrが必ず自然数となることを考えると
p^m-1(n-1)・・・(n-r+1)/r!が自然数となり、pは必ず分母に残る
という証明では不備があるのでしょうか。
No.4
- 回答日時:
No.1です
>という証明では不備があるのでしょうか。
あー,頭とけてるなぁ>自分
それで十分ですね.
もう一個の方は
(a^m)^m = a^{mm} = a^{m^2}
で理解してください.
指数法則を組み合わせただけです.
解法としてはNo.2さんのがきれいでいいですね
ちなみに
>nCrが自然数であることなら帰納法でなんとかなると思った
これはかなり簡単にできます.
nCr = n-1Cr + n-1Cr-1
を使えばほとんど自明です.
No.3
- 回答日時:
No.1です.
>「うまい」変形から導く方法もあります。
あー,この手がありますねえ
フェルマーの小定理と標数pの体の議論が
頭に出てきたので
二項定理で力技しちゃいました.
No.2
- 回答日時:
「うまい」変形から導く方法もあります。
参考にしてみてください。
(1)
(n-1)C(r-1)= r/n* nCrより、n* (n-1)C(r-1)= r* nCrとなります。
この式の左辺は明らかに、n= p^mの倍数となっています。
右辺ですが、rが 1≦ r≦ n-1< p^mであることより、
rは pを因数にもつとしても最大 m-1個までしか持てないことになります。
(rを素因数分解しても、pは高々 p^(m-1)までしか含まない)
ということは、右辺の nCrは少なくとも p^1= pを因数にもたなければならなくなります。
つまり、nCrは pの倍数であることになります。
(2) #1さんが書かれているとおり、
2^n- 1= Σ[r= 1~n-1] nCr+ 1となり、nCrが pの倍数ですので、
2^n- 1= p* A+ 1・・・(1式)
の形に表されます。
ここで、n= p^mと共通の約数をもつと仮定します。
その約数は、p^k(1≦ k≦ m)と表すことができます。
これを(1式)に適用すると、
p* A+ 1= p^k* B
1= p* { p^(k-1)* B- A }
すると、「 1が pの倍数である」という矛盾した式になってしまいます。
背理法により、互いに素であることが示されます。
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
Σの添え字について
-
実数全体の集合R→[0,1)の全単射...
-
近似曲線の数式を手計算で出し...
-
Σ(・ω・ノ)ノ の顔文字の意味
-
x(π−x)をフーリエ級数展開して...
-
Σ計算について
-
2重ΣΣのΣ記号は交換可能でしょ...
-
参考書によると、 n Σ(2n-2k+1)...
-
シグマの記号の読み方
-
にゃんこ先生の自作問題、二重...
-
二重和(ΣΣ)の計算方法について
-
円の最小二乗法の公式
-
Σのk=2
-
無理数と有理数について
-
2変数関数の近似曲線
-
平面の計算方法
-
数列の問題です。次の数列の和...
-
Π←これは一体?
-
Σと∫って入れ替えできるんです...
-
10進法って最小ですか? つまり...
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
-
Π←これは一体?
-
シグマの記号の読み方
-
近似曲線の数式を手計算で出し...
-
Σの添え字について
-
Σ(・ω・ノ)ノ の顔文字の意味
-
エクセルによる近似(回帰)直...
-
Σと∫って入れ替えできるんです...
-
平面の計算方法
-
最小二乗法における有効数字に...
-
Σk(k+1) k=1 式を教えて下さい ...
-
数列の問題です。次の数列の和...
-
Σの上が2n
-
偏差積和の証明
-
x(π−x)をフーリエ級数展開して...
-
a1=1,an+1=an+3n-1 この条...
-
実数全体の集合R→[0,1)の全単射...
-
参考書によると、 n Σ(2n-2k+1)...
-
2重ΣΣのΣ記号は交換可能でしょ...
-
二重和(ΣΣ)の計算方法について
-
2変数関数の近似曲線
おすすめ情報