
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
カノニカル分布の応用例で出てきたのかと思いますが、
泥臭く次の様に説明できます。
長さaの要素N個よりなる一次元鎖状分子の
マイナス方向の要素の数N_、プラス方向の要素の数N+とすると
L(N_,N+)=aN_ + aN+
分子の両端が力Xで引かれているとき、一次元鎖が(N_,N+)を
取る確率P(N_,N+)は
P~exp(XL/kT)
分配関数Zは
Z=Σ(N!/(N_!*N+!)) exp(XL/kT)=exp(aX/kT)+exp(-aX/kT)
和はN_=0~N
よって
P=exp(XL/kT)/Z
これよりLの期待値LexはLex=ΣL*exp(XL/kT)/ Zとなる
和はN_=0~N
ここで ∂(lnZ)/ ∂Xを考えてみると
∂(lnZ)/ ∂X =(ΣL*exp(XL/kT)/Z)/kT=Lex/kT
ここでF=-kT*lnZであるとすれば*
Lex=∂(lnZ)/ ∂X =-∂F/ ∂X
と導出できます。しかし、*が厳密なのかこの系にだけ成立して
居るのかは検討してください。
数式のお遊びですが、質問の(1)式ー(2)式から
LΔX+XΔL=0
Δ(LX)=0、i.e. LX=const
当たり前? 何か変?
No.1
- 回答日時:
見慣れない式なので、始めから考えてみます。
内部エネルギの増加dUは
dU=dQ+XdL dQ は外から加えられた熱量。
不可逆過程では dQ=TdS であるから、
dU=TdS+XdL
内部エネルギUの変数S,Lをルジャンドル変換
F=U-TS
でL,Tに変え、ヘルムホルツの自由エネルギFの形の表示に変えると
dF=dU-d(TS)=XdL-SdT
X=(∂F/∂L)T T 一定での偏微分 (2)式に相当
ヘルムホルツの自由エネルギFの変数T,Lをルジャンドル変換
G=F-XL
でL,Sに変え、ギブスの自由エネルギGの形の表示に変えると
dG=dF-d(XL)=-LdX-SdT
L=-(∂G/∂X)T T 一定での偏微分 (1)式に相当
ではないでしょうか。
つまり、ご質問の(1)式のFはギブスの自由エネルギGではないでしょうか?
この回答への補足
ノートでは、統計力学におけるヘルムホルツの式
F=-kT*logZ
をもちいて、一次元鎖においては、
F=-kTN*log(exp(aX/kT)+exp(-aX/kT))
となり、
L=-(∂F/∂X)=Na*tanh(aX/kT)
と導いています。
なので、ヘルムホルツの方だと思うんですが・・・。
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