No.2
- 回答日時:
コヘレトの言葉ってのがある。
むなしい すべてがむなしい、財をつくっても、知恵を蓄えても、すべては風のように消える。
コヘレトの作者は、どれを取り上げてもむなしいと考えた。
そんな彼が考え抜いて見出したのは、
自分のやった労苦に満足することが、唯一自分に許された自由だってこと。
今までいろんな苦労をしてきたと思う。
その苦労に満足することが、唯一あなたには許されたこと。
今までをふりかえって、苦労の数々を思い出してみたらどうでしょう?
「あんなこともあった こんなこともあった」と思い出して、「今までよくがんばってきたすごいぞ俺」って思えませんか?
結果じゃないです、過程が大事なんです。
この回答へのお礼
お礼日時:2010/02/14 20:51
そうか。
つい、苦労や苦しみには目をつむりたくなるというか封印したくなりますが、
乗り越えた苦労や苦しみに価値を与えて、それも達成感の一つに数えればいいんですね。
発想の転換が出来ました。目からうろこですね。
有難う御座いました。
No.3
- 回答日時:
死ねると思います。
実際、知り合いの60代が自殺してしまいました。裕福な方でした。
倦怠って、絶望の先にある諦観とさじ加減が似ていますもんね。人生がつまらないとか、生きるのが面倒という理由で死んでいる若者もいますし、自分もそれで死のうと思ったことあります。
生命力の枯渇という点から捉えると、絶望以外にも色々あるのではないでしょうか。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
倦怠という観念の中には、絶望も含まれていると思います。
絶望よりも深い絶望と言った方が良いのかもしれない。
つまり、絶望していることを忘れようとして、倦怠がやってくるのではないだろうかと思うのです。
絶望を感じることから身を守るために、苦し紛れに回避しようと防御すること、これが倦怠なのではないかと。
倦怠の方が絶望よりも、本質的には死に近いのかもしれません。
死を永眠と言うけれど、倦怠は心も体もエネルギーが枯渇している状況が
ずっと続くことですよね。
それは、死に良く似ています。
やはり、倦怠の影には絶望があると思います。
これは絶望ではないと、気力を奮い立たせようと繰り返す内に、絶望に慣れることを倦怠というのではないかと私は思います。
そして、倦怠というのは、心が老いることだと思うのです。
子供は泣き疲れて眠っても、次の日にはケロッとしていることが多いと思いませんか。
子供のときは毎日覚えること、吸収することが多くて、傷ついてばかりでは いられません。
子供は体の怪我も心の怪我も治りが早いですよね。
守られていれば尚のこと、不安から遠い位置にあると傷の治りは早いものです。
子供は本当の絶望を知らないから、ずっと辛いことは続かないと信じているし、心も体も若いから、倦怠とは遠い位置にいられます。
心が若いと初めてのことは新鮮だから、良いことは、より輝いて見えます。
辛い出来事があっても、それを覆い隠せるほどに。
子供のように経験が浅く、その上で良いことが続くと、その後も、ずっと続くように思えるものです。
そのように、内側から輝いていると絶望を遠ざけることが出来ます。
だから若い内は、真に絶望を感じる人は少ないと思います。
そして、努力は必ず実を結ぶと思うものでしょう。
これを心が老いていない人、心が若い人は幻想とは思いません。
現実だと信じること、引き寄せることも出来ます。
でも、疲れた大人は、倦怠感に憑かれた人は、それを幻想と呼びます。
大人になっていくと、続けていくのが難しいことに出会ったり、挫折を繰り返して、それに慣れて、希望を持つことが出来なくなることがあります。
心が若いと、何時も隣には希望があるから、倦怠は遠くにあります。
しかし、挫折を繰り返すと心も体も弱って、疲労が蓄積されて、いつの間にか倦怠に取り憑かれていることがあります。
すっかり、絶望が刷り込みされてしまっているからでしょう。
絶望を深く意識しないまま、絶望に慣れてしまった状態を倦怠というのではないかと私は思います。
反応が鈍くなったまま(敢えて鈍くしたまま)、絶望を感じている。
小さな子供のように大声で泣いたり、わめき散らしたり出来ないので、強くなくても強くなるしかないから、絶望を感じないようにしている。
…そんな状態を倦怠というのではないかと。
>絶望とまではいかずとも、人生への倦怠。それにより人は死を選んだりもするでしょうか?たまらなく死にたくなります。
倦怠があって何も執着が無くなると、死ねる人はいると思います。
倦怠があっても、家族がいたり、情熱の残り火があったり、何か心残りがあると、人は死ねないのだと思います。
いつでも初めてのときのような感動が持てた若い心の自分と比べると、何だか、今の自分は絞りかすのようで情けなく思えたり、自尊心もプライドも薄まって、上澄みみたいで中身がないなと思ったり、隣に希望があった頃と違って常に無気力と共にあることを感じたりすると、悲壮感から死にたくなることもあるでしょう。
そして、無気力を相棒に生きていくのも嫌で、そんな自分に嫌気が差して、プライドから死のうと思う人もいるのではないかと思います。
倦怠に襲われても、今の自分がここにいるのは何故なのか、全てを感じることから始めるのが良いと思います。
遠く、祖先に思いを馳せるのも良いと思います。
祖先は倦怠に悩まされても、停滞を選ばずに、逞しく生き抜いてくれたので今の自分がいるのでしょうから、その逞しさの欠片も自分の中にも受け継がれているのではないかとね。
両親のみならず、自分自身が出会えなかった人達の見えない手も、今の自分の命を運んでくれたのでしょうから。
一人を心の底から楽しむ時間を持つことも良いのではないかと思います。
ときには、いつも身近にいる人から離れて全体を見渡すのも良いのではないでしょうか。
旅に出るのもいいでしょう。
仕事に行くにも少し早起きして、何時もの通勤路と違う道を行くのも良いかもしれません。
仕事を早く切り上げて、寄り道して帰るのも良いかもしれません。
普段歩く道ですら、同じ道ばかり選んで、同じ風景に見飽きて何も感じなくなってしまったのかもしれませんよね。
いつもは遠回りになるからと、行こうと思わなかった道に足を向けるのも良いかもしれませんね。
効率ばかり考えて、雑踏を楽しむこと、周りの風景を楽しむことすら忘れてしまっていたかもしれませんよね。
子供の頃、自転車に初めて乗れるようになったとき、何処までも遠くへ行けると思ったような、そんな冒険心が無くなってしまったのは、時間に追われて同じ毎日を過ごしてばかりいたからじゃないでしょうか。
例え小さな変化であっても、工夫を忘れなければ、思いがけない楽しみや発見が隣にあると思います。
同じことばかりしているのは安心だけれど、つまらないものですからね。
ここまで書いていて、以前、ニュースで見たことをふと思い出しました。
事件で息子夫婦と孫を一度に亡くしたお祖父さんが、
「いつもと同じ毎日、日常が当たり前にあることが幸せだったのだと、家族を失って初めて解りました」
と、淡々と語っていらっしゃいました。
肉親の命を奪った犯人に対する恨みよりも、失った命と生活の尊さを訴えていらっしゃいました。
倦怠というのは、贅沢な絶望なのだなと思います。
何もかも奪われたのではないのに、…ね。
お祖父さんは深い絶望を知ったので、今までの生活が本当は大きな幸せだったと悟り、生きると言うことの本質に目を向けることが出来たのでしょうね。
長く生きないと、本当の幸せが解らないこともあるのかもしれませんね。
小さな喜びを大きな喜びに思える心を忘れなければ、例え人生の中のほんの一時であろうと幸せをもたらしてくれた人達に感謝する気持ちを忘れなければ、辛かった日々も嫌な記憶も覆い尽くし、人生は輝きを失わないのでしょうね。
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