No.4
- 回答日時:
商品交換が、現物交換のときは、貨幣はいりません。
等価交換が原則です。商品とは、自給自足経済で余剰がでてきたときに、その余剰生産物を交換して、必要な物品(商品)を入手した。商品は、売るために作られるもの。使用価値と交換価値をもっています。(もっていなければ、商品になれない) 使用価値とは、その商品の有用性です。食品であれば、調理して、空腹を満たすことができます。道具であれば、農作業、日曜大工、そのほか、用途に応じた作業が、能率よくできるようになります。交換価値は、すべての商品に共通に含まれるもの、つまり人間の労働生産物、という価値です。労働時間の長さで測られます。
さて、商品交換が、数百年、数千年続くうちに、小さくて、価値の大きい商品で、みんなが欲しがるものが等価物のなかで、一般的等価物という、頂点に立ちます。塩や、お米などです。金、銀、銅なども、等価物のなかで、一般的等価物になったのでしょう。貨幣の誕生です。商品と商品の交換は、相手が自分のほしい商品をもっているときだけ成立します。ところが、貨幣をもっていると、どんな商品でも購入できます。
商品と貨幣の交換と、貨幣と商品の交換、これは、あきらかに違います。貨幣は、オールマイティです。全能なのです。商品から貨幣への交換は、命がけの飛躍です。
商品、貨幣の物神性、呪物的性質です。
貨幣が、自己増殖しないかぎり、どんなに大きなかたまりでも、消費生活をする人間が、食べて、着て、遊んで、なくなります。
自己増殖する貨幣のことを、資本といいます。資本主義経済の、富である、利潤、地代、利子の源泉は、労働者が生産する剰余価値です。
剰余価値の発見は、マルクスに負っています。
経済学のカテゴリで質問すると、もっと的確な回答が、もらえるかもしれません。
No.5
- 回答日時:
等価交換を実現するための手段で、貨幣が無ければ、物々交換するか、自給自足の生活に戻ります。
No.6
- 回答日時:
貨幣制度の長所を述べます。
そのむかし 不覚にも病いを得て仕事が思うように出来なくなったり 自然の災害によって家もそれまで仕事で得た資産も失くしてしまい一から始めなくてはならなかったりしたとき たとえば資金を借りるのではなく そうではなく 家を建てることを手伝ってもらったりあるいは 仕事の道具を貸してもらったり 果ては食べるものから何から隣の人びとにめぐんでもらったりという状態になった場合を考えてみてください。
その場合なかには意地のわるい人間がいます。やがてその《貸し》が積もり積もって雪だるま式に増えてしまったとき 中にはおれのしもべとなって働けと命じる者も出ます。債務奴隷になるという事態です。
こういう情況に対してひとつの人間的で民主的な策として 貨幣があったらよいという側面も見られるのです。つまりひとつに 労働そのものではなく――ましてや 人身売買ではなく―― 持てる力としての労働力をいわば売り買いするという制度です。 つまり貨幣をつうじての売り買いの対象は 労働契約にもとづく労働のための拘束時間に限るというかたちにすることです。
むろん社会的な力学がはたらきますから 上下関係ないし強弱関係がつきものですが まづは対等な両者の労働力の等価交換なのです。ひとに貸しをほどこして多くの人間の債権者になった有力者によって やつこ(奴隷)として屋敷内に飼われるという情況をまぬかれる度合いが大きいと思われます。いわゆる人権が守られると考えられます。
つまり 貨幣価値が定量的に決められることによって 債権債務の関係がその価格という量の範囲におさめられるという長所があります。個人の資産をも担保にして事業をいとなむかたちの合資会社ではなく 株主にとって株式の額面(ないし払込金額)のみに責任を限ったかたちの株式会社になったというような事例ですね。
つまり 貨幣があるおかげで 貨幣の金額まで債務を負えばよいという側面もあります。事実――その貨幣制度の所為かどうかはっきりしないところがありますが―― 奴隷制度はなくなっています。
No.8
- 回答日時:
貨幣とは必要悪です。
それは、3千年前の原始共産制(=現代の家族も)から、助け合いとしての意識(自律的社会行動)を省略して、簡潔に社会行動をとらせるために矯正具として発達した物質(あるいは情報)。つまり金をもらうために働くようになった(=他律的社会性)のです。そもそも、物々交換の時代から、本来「助け合いの証拠」としていた情報を「貨幣」という物体に転嫁したのが現代です(必要悪)。その物体を奪い合い欲しがるようになった、ていう。
これを解消するには個人により物価が変動する制度が有力でしょう。
あなたが1000円しかなければ、それで衣食住がまかなえるように、例えば1食1円で構わない制度。個人物価変動制度です。(もちろん国庫から自動で飲食店には支払われるので店には損はなし)
お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!
似たような質問が見つかりました
- 経済 貨幣とは何か?その価値の根拠は? 11 2022/12/11 19:16
- 経済学 兌換紙幣と正貨について。 兌換紙幣は正貨と同等。 例えば1万の兌換紙幣なら、1万の正貨と交換できる。 1 2022/11/11 20:17
- 歴史学 兌換紙幣と正貨について。 兌換紙幣は正貨と同等。 例えば1万の兌換紙幣なら、1万の正貨と交換する必要 1 2022/11/11 19:56
- 北アメリカ 米ドルはなぜ「1ドル」が未だに紙幣メイン流通なのですか?(自販機向けのコインは補助的流通) 4 2023/07/01 09:16
- 経済学 貨幣制度で壊れたものは何だと思いますか? 5 2022/08/08 19:58
- 経済 マネタリズムはなんで流行った? 1 2022/07/11 17:26
- 経済学 貨幣市場について、マクロ経済学に詳しい方、教えて下さい。 LM曲線を活用する分析について、略であるL 2 2022/03/29 12:17
- 経済学 貨幣の使用期限 4 2022/12/16 21:02
- 歴史学 明治の一円銀貨について ピカピカの新品のような明治の一円銀貨は偽物でしょうか? 明治の貨幣がピカピカ 5 2022/12/23 16:58
- 経済学 インフレで物価高になったとき、なぜ貨幣流通量を下げる政策をするのですか? 第一次世界大戦後のインフレ 3 2023/01/18 11:56
おすすめ情報
デイリーランキングこのカテゴリの人気デイリーQ&Aランキング
-
古典派とケインズの貨幣観について
-
マルクス『資本論』の商品語とは?
-
G、W について
-
在庫理論アプローチについて・・
-
金貨などが、物品貨幣として使...
-
マネタリストは貨幣供給量を増...
-
一文銭
-
従来の貨幣資産は金融資産にな...
-
ただでもらった商品は在庫に計...
-
仕訳科目の選択
-
ドルの円換算は切り捨て?それ...
-
簿記、仕訳のカッコ書き
-
取引を丁寧にお断りするにはど...
-
減価償却費と固定資産減耗の違...
-
取引先を変える際の注意点
-
公益法人会計の基金取崩の仕訳...
-
誤謬訂正仕訳の疑問。なぜ逆仕...
-
会社で口座を持ってないから取...
-
【日本政府の経常収支?】国の...
-
負債総額って?
マンスリーランキングこのカテゴリの人気マンスリーQ&Aランキング
おすすめ情報