No.1ベストアンサー
- 回答日時:
IS-LM分析は、ヒックスがケインズの「一般理論」のマクロ体系を2本の方程式に要約したときの分析方法で、用語はケインズに従っている。
ケインズは当時の支配していたマクロ理論(ケインズのいわゆる「古典派」)では貨幣を「貨幣数量説」のように主として取引手段としてしかみていないのに対して、貨幣の資産的側面(価値の保蔵手段としての面)を強調した。古典派では利子は待忍への報酬(消費しないことへの報酬)であるのに対し、ケインズは、利子とは流動性(liquidity)を手放すことへの対価(機会費用)であると考えた(いわゆる「流動性選好説」)。つまり、債券ではなく貨幣を保有するということは、債券を保有するなら得られたであろう利子を放棄することになるので、貨幣を保有することへの機会費用なのです。したがって、貨幣保有は主として古典派では所得に依存するのにたいして、ケインズの「流動性選好説」では利子率の関数(利子率が高いほど貨幣保有は小さくなる)なのです。したがって、実質貨幣需要(りゅうどうせ9をLであらわすと、L=L(r,Y)
と書ける。貨幣需要(流動性需要)はrが高ければ小さくなり、Yが大きいほど大きくなる。したがって、貨幣市場の均衡条件は
M/p=L=L(r,Y)
と表わせる。ただし、Mは貨幣供給量、pは物価、rは利子率、Yは国民所得あるいはGDP。Mを一定としたとき、rを縦軸に、Yを横軸にとったとき、この均衡方程式は右上がりの曲線となるが、LM曲線と呼ぶ。
No.2
- 回答日時:
回答1にある
>したがって、実質貨幣需要(りゅうどうせ9をLであらわすと、
とあるところは
したがって、実質貨幣需要(流動性需要)をLであらわすと、
と直してください。
要するに、Mは(名目)貨幣供給、Lは実質貨幣需要あらわしていると覚えればよいだけの話でしょう。通常、Mは名目値である(M/pが実質貨幣供給)のにたいして、Lは実質貨幣需要なので注意されたい。
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