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電気機関車についての質問です

最近の電気機関車は、国鉄時代(EF65、EF81など)に比べて流線型がかったといえばいいのでしょうか
流線型に近い感じの形状(完全に流線型ではありませんが)が増えている気がします。
EF210,EH200など。これからは、こういう形状が増えていくのでしょうか?

僕は、国鉄時代の真四角な感じの電気機関車(ただしEF58とEF66は好きです)は好きではありませんのでそういう形状は増えて欲しいです。

A 回答 (3件)

鉄道車両の正面デザインは「運転台の機器配置」「正面衝突時の衝撃吸収」「車体全体の剛性確保」などの問題があって一筋縄じゃ行かないんです。



以前の機関車は「重連運転」時に隣の機関車に移動しやすいよう、正面貫通扉前提のデザインになっていました。また、重連運転を前提としない機関車であっても、重連運転前提の機関車と大きな設計変更をしないで済ませるために、正面は比較的切り立ったデザインになっていたんです。

ですが、最近の機関車は「重連運転するくらいなら始めから2車体の機関車にする」考え方で設計されているために正面貫通路は不要になっていますし、以前より「運転台周辺の機器が増えたこと」と「正面衝突時の安全性が要求されること」で、機関士前面の空間が大きく要求されるために、正面を前方に突き出すことでこの余裕を生み出す設計になっているんです。

まあ、逆に言えば「この空間を遊びにも使う」面は無いわけじゃないと思いますけどね。EF66なんてモロそういう発想の部分がありますし。
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この回答へのお礼

>隣の機関車に移動しやすいよう
>正面貫通扉前提のデザインになっていました
そういう背景があったのですか。

>EF66なんてモロそういう発想の部分がありますし。
そういう発想があったのですか。知りませんでした。

回答ありがとうございました

お礼日時:2010/06/24 18:02

国鉄時代でも、ディーゼル機関車にはDD53やDD54、新幹線911形といった結構格好良い流線型デザインがあったんですが、電機はもう一つでしたね(DL好きなもので)。



電機の流線型(EF55/58/66以外)の系譜として、構想レベルでは
EH10の初期のデザインでは湘南型のデザインでしたが、量産車は前面窓だけ傾斜したデザインになってしまいました。
また、東海道全線電化完成当時、EF80(交直流電機EF80とは無関係の直流特急用電機)という流線型電機(前面三枚窓で半円形)が構想されています。
他に、EH50という特急電機の構想もあり、こちらは、二車体案と、(B-B)-(B-B)の一車体があり、いずれもEF58と似た湘南型デザインでした。

なお、完全に構想だけですが、原子力機関車AH100というのがあり、この機関車のデザインは典型的なドッグノーズ型の流線型です(アメリカでの同様の構想をパクったんじゃないかと)。

流線型の場合、重連仕業に使いにくいというのがあります。まあ、滅多に使うことはないのですが、貫通扉が設置できませんから、重連仕業で総括制御されている機関士が乗務していない機関車にトラブルがあったらお手上げです。まあ、実際問題として、EH形があるし、EF200を1600t牽引(6000Kw稼動に使えないような電源状況ですから、重連での仕業があるかは疑問ですが

電機でも支線区や入換に使う、1000Kw級のD型が構想されればデッキ付箱形や凸型(ペンシルベニア鉄道GG1みたいだったら格好良いんだけど)も考えられますが、現在、JRの機関車牽引列車の運行状況(長距離とイベントのみ)ではそういうのはほとんど無いでしょう。

ということで、今後も半流線型の増備が続くと思います。できれば、まともなインダストリアルデザイナーを起用して欲しいと思います(GG1のローウィーのように)
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この回答へのお礼

>結構格好良い流線型デザインがあったんですが
911形はカッコイイですね。私も好きです。

>電機はもう一つでしたね
はい。本当にそうですね。

>原子力機関車AH100
そんな計画があったのですか。
しかし、実現したらかなり怖いですね。

>ペンシルベニア鉄道GG1みたいだったら格好良いんだけど
あれは、カッコイイですね!大好きです!

>今後も半流線型の増備が続くと思います。
そうですか!それは嬉しいです!

>まともなインダストリアルデザイナーを起用して欲しいと思います
そうですね。

回答ありがとうございました。

お礼日時:2010/06/21 19:37

あくまで私見です。



国鉄時代に、流線型とか、窓部が左右、あるいは上下を斜めにした設計の機関車は、無いわけではありません。

片側のみ本務用運転台、今一方は機回し用の簡易運転台で、目的地に着いたら転車台(ターンテーブル)で方向転換することを前提に流線型で設計されたEF55は、試作の3両で量産されませんでした。試験終了後一時運用に着いたようですが、早々に引退して廃車され、唯一残っていた1号機がつい最近までイベント用に動態保存されたましたよね。

EF58は当初EF13や15同様に、両端にデッキがある箱形電気で製造されました。その後に客車牽引に使うSG(上記による暖房機)や電気暖房機を搭載するためにデッキなしの箱形電気(現在の外観)に設計変更され、完成期も順次車体を交換しています。この新型車体が、電車の80系同様に左右に斜めになった湘南型を採用していますね。

他にも、EF66(試作機EF90)も、車体は流線型になっています。

この3車種とも、コンセプトはにています。EF55は世界的な流行に合わせた面もありましたが、東海道などで特急牽引をする機関車と言う目的だったと聞いています。要するに、運転速度向上が目的でした。

EF58も客車列車の牽引のため、暖房機器を搭載させるときに車体を変更、当然ながら特急牽引も行うこととなるので、空気抵抗面を考えたのでしょうね。

EF90(量産機はEF66)は、それまでEF65型500番台の特急貨物専用機が、十連で引いていたコンテナ特急を1機で牽引することを目的に開発されています。当然ながら、重連ではできなかった速度向上も視野に入っていたでしょうね。空気抵抗面を考慮した形状だったのだと思います。

現在の機種の設計原点が、EF66にあるのではないでしょうかね。と言うよりも、F66が、設計の基礎を気づいたとでも言えばいいのかもしれないと感じてます。
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この回答へのお礼

>無いわけではありません。
国鉄時代は流線型はなかったとは書いてません。
私の書き方が悪かったですね。すいません。
私もEF58とEF66は流線型だと思ってました。

>EF66(試作機EF90)も、車体は流線型になっています。
はい。大好きな車両です。

>EF55は、試作の3両で量産されませんでした。
>1号機がつい最近までイベント用に動態保存されたましたよね。
こないだ1号機は大宮の鉄道博物館で永久保存されることがが決定しましたね。

>暖房機器を搭載させるときに車体を変更、
>空気抵抗面を考えたのでしょうね。
そうだったのですか。それは知りませんでした。

>現在の機種の設計原点が、EF66にあるのではないでしょうかね
>F66が、設計の基礎を気づいたとでも言えばいいのかもしれないと感じてます。
そうですか。それは面白い意見ですね。

つまり、これからも流線型の電気機関車は増えると考えてもいいのですね。

詳しい回答をありがとうございます!

お礼日時:2010/06/19 21:28

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