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「生贄」について
古来より、五穀豊穣や無病息災を願い、世界各地で生贄の儀式があったり、人間を山へ置き去りにし神様への贈り物としてきました。
なぜ、生きた人間が神様への捧げものとなったのでしょうか。
同じ社会生活を営む犬でさえ、死んだものを悼む気持ちで死骸をなめることはありますが、生きている仲間を懲罰以外では殺したりしません。
そんなことをしても何にもならないということを知っているからだと思います。
人間はどうして、生きた人間をささげることで五穀豊穣や無病息災がかなうと愚かしいことを考えたのでしょうか。
神道は八百万の神がいると聞きますが、生きた人間をささげたら必ず穀物は実り、水は湧き、人間は豊かになったわけでもあるまいし・・・。
神様への捧げものという名目で、生きた、しかも同じコミュニティの仲間を殺すのは人間だけだと思いますが違いますでしょうか。
もしかすると、食い扶持を減らすのが目的のひとつだったのでしょうか。
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
私の知る限り、五穀豊穣を祈願しての生贄というのはあまり聞かないですね。
生贄で聞くのは飢饉や天災を免れるといった目的での人身御供です。まず、犬は仲間を殺したりはしないとありますが、全くというわけではないと考えています。有名なのはリカオンで、最近は人間の影響もあってその群れは10数頭ですが、昔は100頭以上の群れは珍しくはないといった高度な社会生活を営むことで知られていますが、一番優位のメスの子以外は殺されてしまいます。
リカオンの群れの中のメスってまず姉妹なんですが、多くの場合一番上の子供だけが育てられ、妹の娘は叔母である姉に殺されるのです。場合によっては子を殺された妹が子供を殺した姉の子を育てるというのはリカオンの社会ではよくあることです。研究では、増えすぎると全体が餓えるからそうするのだろうとされています。
ライオンは逆ですよね。群れを別のオスに乗っ取られたら、乗っ取ったオスの最初の仕事は前のオスとの間にできた子供を殺すことですから。
ライオンにしろリカオンにしろ自分の子孫を残すための行動です。
本題に戻りますが、人間が人身御供を捧げるのは、一つは宗教というものを持ってしまったことに始まります。天災は神の行為とすれば、普段我々に恵みを与えてくれる神が災害を与えるのはかなり怒っているからだ、その怒りを静めるには人間の生命を捧げるしかない。そういった考えですね。
収穫も多少少ないけれどといった場合ではあまりやらなかったようです。つまり、大勢死ぬなら一人を捧げますからこれで勘弁してくださいといった感じです。例えとしてはかなり異質ですが、太平洋戦争において大勢の国民を守るためと信じて若者が神風特攻隊として生命散らしていきましたが考え方としては似たものがあると考えてもいいでしょう。
参考URL:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E8%BA%AB% …
ご回答ありがとうございます。
犬でも仲間殺しをすることがあるんですね。
食い扶持を減らすためらしいですが・・・。
やはり宗教が生贄制度の原因なんですね・・・。
どれだけの子供や人間が神の名のもとに命を落としたか、殺されたか・・・わかりませんね。
生贄を捧げられる神なんて悪以外の何者でもないような気がします。
まあ、大元を言えばそんな神を創り上げた人間が一番悪いんですが。
No.4
- 回答日時:
50歳代男性です。
権力者による生贄は中央集権化で起きるケースが多いですね。
いわゆる権力の誇示です。
これが過ぎると国力の衰えと反乱で大抵は衰退して次の王朝(侵略王朝も)に代ります。
こうした過程で生贄自体は国力の衰えに繋がると否定されて行く訳です。
奴隷制も似たようなものです。
これとは別に権力側(特に巫女的な者が多い)の生贄という大衆からの処刑もありました。
これは中央集権化の過程で消えたものと思います。
まあ、今でも戦争という名の殺し合いをしている人類ですから、
そんなに大した差はないと思いますね。
私に言わせれば契約社員は公的生贄だと思いますよ。
それが言い過ぎなら公的階級制度ですね。
そろそろ何とかしないと国が滅びますね。
ご回答ありがとうございます。
私が訊きたかったのは儀式での生贄だったのですが、公的階級制度の件、納得できます。
契約形態によって社会保障が違う、なんて嫌ですね。
かといって、ヨーロッパの先進諸国みたいに社会保障費を公費で全額負担なんてできそうにないですしね。
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No.3
- 回答日時:
「自分はこういうのは嫌いだし、愚かしいと思う」というのはそれはそれで良いですが、それは主義主張であって、歴史のQ&Aにはなりません。
歴史を考える時は今の価値観や自分の価値観だけで判断できないと思いますよ。
生贄を捧げていた時代は今ほど科学も技術も発達しておらず、考え方だって違ったでしょう。
もっと日常から生きるか・死ぬか、命が掛かっていたわけです。冷暖房の効いた室内でパソコンを打ち、冷蔵庫から冷たい飲み物を取り出せるような生活をしていません。
とはいえ「昔式」「遅れている」「進歩しなければ」という考え方をし過ぎると、これもこれで「どこそこは遅れている」「我々は進んでいる」というような「私の文化が正しい」の見方になりがちなので、これも注意が必要。
ご回答ありがとうございます。
「愚かしいと思うがどうか」ではなく、「儀式などの名目で人を公然と殺していたのはなぜか」を訊きたかったのですが、文章が悪かったみたいですね。
現代人は(法的には)生きる権利を保証されていますが、昔は「生贄を捧げれば豊かになる」という確証もないのに生贄なんてよく捧げることができたものだと思っています。
No.1
- 回答日時:
欲望にまみれた現代人と違い、古代の人々は洋の東西を問わず神と自然に対しフェアな気持ちで接していました。
そもそも「願い事をかなえて欲しいと願うなら、それに見合ったものを捧げなければならない」と考えていました。五穀豊穣は人々の切実な願いです。現代のように「今年は不作だね」と終わる話ではありません。場合によっては村が全滅してしまいます。だから、神に豊作を願うのは生きるか死ぬかをかけた真剣なお祈りだったのです。現代人のお祈りとは本気度が雲泥の差です。
人間、とりわけ子供の命というのが、人々にとって最も尊いものです。その、最も尊いものを神に捧げることによって、神からそれに見合うだけの豊かさを与えて欲しいと願ったのです。
また自然災害というのは、神の怒りです。神の怒りを鎮めるには、鎮めるに値するものを捧げなければなりません。人々にとって、最も手放したくないものを捧げることによって神の怒りを鎮めようとしたのです。
それなら年寄りでもいいじゃないかと思うでしょうが、年寄りにはさほどの価値がない(知恵と経験はありますが)ですよね。子供と年寄りじゃ年寄りの方が価値が低いからそっちのほうがいいじゃないかと思いますよね。子供が成長すれば働き手になりますから。
だからこそです。子供には価値があるからこそ、価値があるものを捧げたのです。それに若い女性とかね。どちらも非常に価値が高いものですよね。
捧げ物は、価値がある物を捧げるからこそ意味があるのです。発想からして違うのです。「神様、どうか、私たちにとって最も大切なものを捧げますから我々の祈りを聞いてください」と祈っているのですよ。
人間というのは大自然の元ではあまりにちっぽけな存在です。山や海で大嵐に遭ってごらんなさいな、「神様、助けてください」しかできなくなりますから。
ご回答ありがとうございます。
「神との取引」ということですね。
でも、神へ捧げ物をしても必ずしも異常が収まるわけじゃないですよね。
百発百中だったならまだしも、100%じゃないのに生贄を捧げるのはおかしいなぁと思いました。
多分私は神へ頼ることは無いと思います。
「詰んだな」と思うぐらいでしょうか・・・。
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