
マグネシウムブロマイド??
有機化学の勉強をしていて、分からないところがあったので質問します。
2-プロパノールに臭化水素を付加させて、その生成物にマグネシウムを反応させると、
マグネシウムブロマイド(この場合プロピルマグネシウムブロマイド??)なる物質ができるそうなのですが、
マグネシウムブロマイドって一体何ですか?
Yahoo!などで調べたところ、メチルマグネシウムブロマイドなるものがグリニャール試薬やら
いろいろと関連するそうですが、
いくら調べてもどういう構造なのか分かりませんでした・・・
一体、マグネシウムブロマイドとはどういう物質なのですか?
回答宜しくお願いします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
再度こんにちは。
>「2-プロパノールの酸化による生成物」は「アセトン」と「水」だと思うんですが、
酸化という表現にはいくつかの異なった意味合いがあります。今回の場合には「2-プロパノールから水素原子を偶数個引き抜いたときに生成する物質」を指し、引き抜かれた水素の酸化物=水については考えないという暗黙の了解があります。というのも、2-プロパノールを酸化してアセトンを生成する場合には、酸化剤の種類によって水以外の副生成物が生じるケースもあるからです。つまり、このケースでは「2-プロパノールの酸化による生成物」は「アセトン」であると考えればOKです。
さて、アセトンすなわちケトン類とグリニア試薬の反応は、有機反応の代表的な反応のひとつであり、大学のや大学院の専門課程の講義で用いられる有機化学の教科書の多くに載っている反応です。またウェブ検索しても情報が載っているサイトを見つけることができると思います。
なお、蛇足ではありますが、水とグリニア試薬は激しく反応します。例えばイソプロピルマグネシウムブロミドと水が反応したときには、プロパンとMg(OH)Brが生成します。したがってグリニア試薬を扱う際には、空気中の水分とグリニア試薬が接触しないように配慮する必要があるため、窒素ガスやアルゴンガス雰囲気下で実験操作を行わなければなりません。
再び回答ありがとうございます。
自分で調べたところ、水やアルコールとグリニャール試薬が反応することは分かりましたが
ケトン類との反応は分かりませんでした。
回答者の皆様の反応を窺うに非常に有名な反応のようですが、大学の教科書に本当に載っていないものですから驚くばかりです;;
ウェブで調べても極端に高度なレベルであったりと苦戦しましたので、お二方の回答は分かりやすくとても参考になりました。
本当にありがとうございました!

No.2
- 回答日時:
すべて教科書に書いてありそうなもんですけどね。
一般にアルキルマグネシウムハライドをグリニャール試薬と呼びます。
それと、○○マグネシウムブロマイドという言い方をする人は多いですが、日本語の命名法としては、○○マグネシウムブロミドまたは臭化○○マグネシウムと呼ぶべきです。
グリニャーリ試薬はアルコールや水に対して不安定で、酸塩基反応を起こします。グリニャール試薬は強い塩基でもあるからです。
すなわち、2-プロパノールと反応すれば、グリニャーリ試薬の方はプロパンになり、2-プロパノールの方は、(CH3)2CHOMgBrすなわち、アルコキシドになります。
それと、前の回答に関連してなぜあなたはこの時点で2-プロパノールの話を持ち出されるのでしょうか。普通に考えれば、2-プロパノールは2-ブロモプロパンに変化した時点で、この話題から消えているはずです。何か誤解をしておられるのではないかと危惧します。
回答ありがとうございます!
呼び方にもいろいろあるんですね。
個人的にはブロマイドの方が好きです。
グリニャール試薬がアルコキシドになるくだりは自分で調べた段階で誤解していましたので
非常に助かりました。
>前の回答に関連してなぜあなたはこの時点で2-プロパノールの話を持ち出されるのでしょうか
この質問は大学の有機化学の試験の過去問を解いていて生じたものなのですが、
カリキュラムが違うため授業ではあまり取り扱っていない上に、大学で貰った教科書には
グリニャール試薬について全く記述がありませんでした。
なので、2-プロパノールの生成物とイソマグネシウムブロマイドとの反応について
質問させていただいた次第です。
No.1
- 回答日時:
こんにちは。
真面目に勉強してらっしゃる方のようですね、頑張ってください。しかし、貴方の理解や御質問文の表現が間違っている個所がありますので、それらの指摘も含めて回答したいと思います。
>2-プロパノールに臭化水素を付加させて、
これは付加反応ではありません。2-プロパノールの水酸基を臭素原子に置換して2-ブロモプロパンを得ているのです。
その2-ブロモプロパンに金属マグネシウムを作用させると、2-ブロモプロパンの炭素-臭素結合の間に金属マグネシウムが挿入したグリニャール試薬(CH3)2CHMgBrが生成します。
>この場合
>マグネシウムブロマイドって一体何ですか?
ここで二重三重に貴方のミスが浮き彫りにされます。まず、2-などの置換位置を示す記号を省いてプロピルと言ってしまうと、それはノルマルプロピル基を指してしまいます。2-プロピルとノルマルプロピルは別物です。したがって「プロピルマグネシウムブロマイド」は大間違いであり、「2-プロピルマグネシウムブロマイド」又は「イソプロピルマグネシウムブロマイド」が正解となります。
さらに、マグネシウムブロマイドとはMgBr2のことであり、今回のグリニャール試薬とは全く別の化合物を指すこととなります。このように、化合物名の一部を省略しただけでも全く別物になりますので、いついかなるときも化合物名を省略してはいけない、というのが化学のルールです。簡略化した呼称を用いたいときには、化合物番号を使いましょう。
グリニャール試薬の性質については、大学院向けの有機化学の教科書や有機金属化学の教科書を調べると良いでしょう。グリニヤ試薬、グリニア試薬、グリニアル試薬という呼称も見かけます。ネットでも調べてみると良いでしょう。
この回答への補足
回答ありがとうございます!
置換を付加と書いてしまったのは凡ミスでした;
イソプロピルマグネシウムブロマイドもよく分かりました!
補足なのですが、この「イソプロピルマグネシウムブロマイド」と「2-プロパノールの酸化で生じた生成物」はどのように反応しますか?
「2-プロパノールの酸化による生成物」は「アセトン」と「水」だと思うんですが、
どちらがイソプロピルマグネシウムブロマイドと反応しますか?
水くらいしか想像がつかないのですが・・・
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