「山登りのみちにはいり込んでいる」、「黒木のなかのゆるい勾配をつめていく」
日本語を勉強中の中国人です。次の文章を中国語に訳しています。意味がわからない言葉がありますが、教えていただけないでしょうか。
「やがて虫取りと標本づくりの熱中がさめたとき、山登りのみちにはいり込んでいる自分に気がついた。中学四年、ころは五月、単身で十文字峠越えを決行した。秩父最奥の集落栃木から、武田往還の道すじをたどり、ほとんど西へ一直線に黒木のなかのゆるい勾配をつめていく。」
1.「山登りのみちにはいり込んでいる」はどういう意味でしょうか。動詞は「はいり込む」でしょうか。それとも「いり込む」でしょうか。「山登りのみち」の「みち」はどういう意味でしょうか。
2.「黒木のなかのゆるい勾配をつめていく」はどういう意味でしょうか。「黒木」は地名でしょか。「黒い木」という意味でしょうか。「勾配をつめる」はどういう意味でしょうか。
また、質問文に不自然な表現がありましたら、それも教えていただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
No.6ベストアンサー
- 回答日時:
ここで、軌道修正を致します(^^)。
1.「山登りのみち」は「山登りという趣味」という意味です。動詞は入り込む(はいりこむ)です。
「道」には、道路の他に、特定の分野、専門の方面という意味もあります。
例文の場合、その人の興味が、虫とりや標本作りから、本物の山登りへ移行していったということでしょう。
2.「黒木」は、辞書には載っていませんが「針葉樹」の別名です。戦前はこの言葉がよく使われていました。現在でも、林業に従事している人々には使われています(URL参照)。
「針葉樹林」
http://www.aikis.or.jp/~kinokuni/nature/P11.html
「勾配をつめる」は、登り坂を登りつめていくということです。
「つめる」には、「隙間なく詰める」の他に、「縮める」や「最後まで行く」という意味があります。
(勾配をつめていくと最後には頂上になって勾配がなくなります)
「黒木のなかのゆるい勾配をつめていく」は、「針葉樹林の中のゆるい坂道をのぼりつめていく」という意味です。
質問文に問題はありません。
No.5
- 回答日時:
1,
山登りの道=登山のために作られた道で登山道のこと
入り込む=はいりこむ 奥深く入る 中へ入る
複合動詞 自動詞5段活用
虫取りと標本づくりに夢中になって気がつけば、登山道の中へ入っていた。
2、
黒木の中=黒木は皮が付いたままの丸木の材木のこと
( 木を切って枝を払って、一本の棒のようにする)
その黒木が多分横に積んである間のゆるい勾配=傾斜 斜面 坂道
ゆるい勾配をつめてゆく=ゆるい坂をのぼり詰めてゆく、(登れるだけ登ってゆく)
ご親切に教えていただきありがとうございます。1について少し違う意見を持っています。2のご意見はとても参考になりました。とても参考になりました。本当にありがとうございました。
No.4
- 回答日時:
A.No1の者です。
A.No3さんの回答を読んでから質問を読み直してみたところ
「山登りの道」について
A.No3さんの解釈こそが正しいと僕も思いました。
申し訳ありませんでした。
また、「つめていく」についてはA.No2さんの回答通り
「上りつめていく」と解釈するのがとても自然だと感じます。
「黒木」はGoogleマップで調べた限りでは
秩父の十文字峠周辺に地名としては存在していない様なので
地名ではないと思います。
失礼しました。では。
No.3
- 回答日時:
1.山登りのみちにはいり込んでいる
動詞は、「はいり込む(入り込む)」です。
ここの意味は一応、2通りあります。
(1)「山登りという趣味に熱中している」
(2)「山登りのための道路に入っている」
ただし、直前に「虫取りと標本作りの熱中がさめた」とあるので、
この場合は新しい趣味の話、(1)が正しいことになります。
2.黒木のなかのゆるい勾配をつめていく
意味は、「黒い木が多く立っている、傾きの小さい坂道を登っていく」ということです。
黒木は、黒い木です。
勾配は、坂道のことです。
ゆるい勾配は、傾きが小さくて歩きやすい坂道のことです。
「つめる」は、間を縮めることです。
「勾配をつめる」とは、「坂道の頂点との間を縮める=坂道を登る」ということです。
質問文の日本語は完璧です。日本人の大学生よりずっと上手です。
中国の人が日本語に興味をもってくれるのは、嬉しいことです。がんばってください!
ご親切に教えていただきありがとうございます。1について私も(1)だと考えています。嬉しいです。2のご説明は納得できました。大変参考になりました。本当にありがとうございました。日本語の勉強、がんばります。
No.1
- 回答日時:
私の回答は正確では無いかも知れませんので参考まで。
1.「山登りの道に入り込んでいる」だと思います。
大雑把に言えば「登山道に入った(入っている)」という事ですね。
2.「黒木の中の緩い勾配を詰めていく」だと思います。
黒木は地名の可能性も有りますが、おそらく黒い木のことでしょう。
「勾配」は「坂(傾斜)」という意味です。
「詰めていく」はこの場合「歩いていく」という意味でよいと思います。
まとめると
「黒い木(が並ぶ山道)の中の緩い坂を歩いていく」という事ですね。
また、質問文は自然です。
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