昨日見た夢を教えて下さい

国債を国民の資産で買支えできなくなった先は?



現在、国債は、銀行などを通じて国民の預金で買い支えていると思います。

ただ、このまま税収が劇的に増えず、これまで通り国債残高が増え続けた場合、国民の預金を上回る日が、5年先から8年程度で来るようです。

国内では買い支える資金が無くなるということだと思うのですが、その先のシナリオはどのようなことになっているのでしょうか?

外国に買い取ってもらうから現実的には大丈夫?なのでしょうか。


よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

金融機関の国債買付け余力が低下しているのは事実です


金融機関の金融資産額2700兆円といっても中身は株式・債券・融資等も含まれますので国債買付けにすぐ動かせる資産ばかりではありません。
また理論上の限界買付け高と実際の買付け行動には乖離があります

国債の2大引き受け先を見るとどちらも余り余裕はありません。
・ゆうちょの総資産196.9兆円のうち 国債・地方債の保有高は161兆円で80%を超えている
 預金残高176.4兆のうち国債の占める割合は約90%
・かんぽ生命、国債保有高67.6兆円
 総資産100.9兆円のうち国債の占める割合:67.0%、有価証券80.8兆円のうち国債の占める割合:83.7%
亀井元大臣のゆうちょペイオフ引き上げは、目減りするゆうちょ預金を増加させる為の策だともいわれてます。
これほど全面的に国債買付けに動かせる金融機関は他にはありませんから

民間の大手金融機関の国債保有額は軒並み高くなっています。
企業向け融資などの本業がありますので、ゆうちょ・かんぽ程買付けはできないでしょう
・三菱UFJファイナンシャルグループ33.0兆円(預金残高122.0兆のうち国債の占める割合:27.0%)
・みずほファイナンシャルグループ26.6兆円預金残高74.4兆のうち国債の占める割合35.7%)
・三井住友ファイナンシャルグループ16.3兆円(預金残高76.0兆のうち国債の占める割合21.5%)
・日本生命12.1兆円(総資産47.6兆円のうち国債の占める割合:25.4%)
・第一生命10.8兆円(総資産30.6兆円のうち国債の占める割合:32.7%)
・明治安田生命7.4兆円(総資産24.7兆円のうち国債の占める割合:29.9%)
・住友生命5.3兆円(総資産22.8兆円のうち国債の占める割合:23.3%)
毎年償還される分はありますが、国債が年々40~50兆円も増えるとなるとすぐに限界が見えて来るでしょう

>>日銀が国債を買い取るのは最終手段だと、

日銀の保有する国債は償還が近いものが相当数とはいえ過去最高の80兆円を超えて90兆円近くなっています
国内に流通する通貨の総量は約60~70兆円位ですからいかに多いか分かるでしょう
日銀には、「日銀の保有する長期国債の残高は、発行銀行券の範囲内に抑えなければならない」という自主ルール=銀行券ルールがあるのですが、どうやら長期債券対象で短期債券は除外のようです。
この自主ルール撤廃については日銀が否定的見解を示しています。
この制限を越えると、金融政策の範疇を超えて、国の資金調達支援の性格を帯びるからと考えているようです
通常日銀が保有する国債は50兆円位です

そこが、インフレを引き起こす可能性を生む境界かどうかは、諸説あり何とも言えませんが....
もっと積極的に迂回買付けをしたらどうかという意見もあります。
日銀の国債直接買い付けは、法で制限されていて国会の承認が無いと出来ません。
歴史的経験からハイパーインフレを引き起こすとされている為、どこの国も制限してます

国債の入札で売れ残りが出たら一大事ですから、日銀が買えばいいとか、海外に資金調達先を広げろとか色々いわれてます。
しかし与党にそこまで度胸もないでしょうし、日銀の財務官僚体質から言って積極的には動かないでしょうね

一方、アメリカはガンガン$を刷ってます。
機軸通貨で国外流通が多いという強みはあるでしょうが、対照的です。

年-月    通貨供給量(10億$)
1980      115
1990      246
2000      531
2005      723
2008-10   1,130
2009-10   1,936
恐しい位、刷りまくってます(笑)
ドルが下落して金融不安が起こる原因でしょうが、刷り過ぎを隠すためか2006年以降はM3指標を公開してません。他の指標から算出された供給量です。

ドルが多少下落しても、それを上回る刷りマクリ状態ですから、結局アメリカが使える資金が増えるのかな?と
世界的な金余り状態で、石油・資源や食糧などに資金が向かい、高騰する原因でしょうかね
産油国や中国が、ドルを嫌気してユーロに資金が向かい、金融不安が生じた原因でしょう
巨大な財政赤字を抱えながら、経済を廻して行くカラクリかも
このあたりはもう私の理解力を超えてます.....

対抗して日本も刷ってもいいかなって気にもなりますし、円高抑止策かなとも
大阪学院大学の丹羽教授は、「カネがなければ刷りなさい」「ケインズも言ってます」なんて政府紙幣発行を主張してます
http://homepage2.nifty.com/niwaharuki/siyokun199 …
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。たいへん勉強になります。

実は、私はマクロ経済については、新聞などの断片的な報道しか見ていないので、一度、一通り勉強したいと思いました。そうすれば、数値の表す意味や感覚もよく分かってくると思います。

回答を拝読いたしましたが、実際上、国債を買える「お金」が無くなりつつあるということなのでしょうね。「買えるお金を増やして」、その後、ハッピーなのならいいですけど。。。

日本の過去にもありましたが、危機が迫ると、原則論を忘れて、観念のような妙な詭弁を振り回し、結局失敗するというパターンに陥りつつあるのが、現在の状況でなければいいのですが、、、と思っています。

江戸時代の、財政破綻した藩と、お金を貸しすぎて、運命を共にした御用商人を思い出しました。

お礼日時:2010/08/16 12:05

No.1です。


再投稿ですが、申し訳ありません。

日銀が国債を買い取る行為は最終手段なんかじゃありませんよ。

日銀、現先方式の国債買いオペを通告=総額1.2兆円
http://jp.reuters.com/article/marketEyeNews/idJP …

消えてなくてよかった・・・。日銀が国債を買い取る行為は、「買いオペ」と言って、記事中にも書かれて
いるように、毎年恒例として行われている行為です。今年は3月、1.2兆円行われました。

国債を支えているのは国民の資産ではありません。

「国内の民間の金融機関」の資産です。その中に国民の資産が含まれているだけのことです。
銀行に現金預金を行っているのは国民だけでなく、国内の非金融機関系の企業も含まれていますし、同系の
金融機関も含まれています。

その総資産は2700兆円に上ります。
一方で、政府の負債のうち、国債の金額として計上されているのは700兆円弱。8割を金融機関が負担し
ていると考えると、いまだに2100兆円以上を国債の運用に回すことができる、と考えることができるわ
けです。

まあ、実際には国民の急な引き出しに耐えられるだけの体力は残しておかなくてはなりませんから、
1500兆円程度でしょうか。

日本の国債が破たんしないには、破たんしないなりのわけがあります。

国債を日銀が買い取るとインフレが起きるのではないか、と心配する人も多くいると思います。
ですが、日本経済の現状を見たとき、ボトルネックとなっているのはインフレではなく、ま逆の「デ
フレ」。供給過多にあることです。需要と供給のバランスを保とうとするのなら、多少のインフレを
起こさなければ物理的に不可能なはずなのですが、なぜか「インフレになる」ことは問題だという
経済評論家ばかりです。

問題なのは、日銀がこれを行った折、もし国債を国外に公開していて、国債そのものが為替変動の
影響を直接受けたり、あるいは買い取りを行うことで、日本国経済が外国から不安視され、「格付け
の引き下げ」を格付け機関から行われた時です。

ですが、少なくとも日本国経済は国外に公開していませんし、96%近くが日本国内で流通しています。
しかも、すべて円建てですから、為替変動のリスクを被ることは100%ありません。何より、むしろ今
は円高で、日本円の価値は上がっていますから。また、仮に格付けを引き下げられたとしても外国に
公開していない以上、その影響を日本国債が受けることなど、微塵程度です。

日銀が国債の買い取りを行うと、インフレが起きる、などということを心配している人は、こういった
理屈を理解していな人か、意図的に日本経済を破壊しようと考えている人だと私は思っています。

さらに、このところ、国債の長期金利が1%代を割り込んだことがニュースとなっていました。
これは、日本の国債が大人気で、国債の価値がどんどん上がっていますよ、というニュース。良いこと
ばかりではないのですが、この状況の中で、日本国債が破たんするとあおる意味がわかりません。

本当に日本の国債が危ないんだったら、ふつうは国債などさっさと売り払って、現金に変えようとする
でしょう? 当然国債金利は上昇して、国が払わなければならない利息の額は上昇するはずです。

だけど、現状はこれとはま逆なことが起こっている。だいたい、財政破綻本が出回り始めてから、
一体何年経つんでしょう。一向にそんな兆しはありませんよね。少なくとも市場的には。

まあ、国のTOPが無能ですから、どんどん上昇する日本円の為替相場を放置して、一部財政破綻論者
が唱えていた「1ドル70円」の時代はにわかに現実味を帯びてきましたが、あれは日本の体力が弱って
きたからでもなんでもありません。ただ単に首相がを含め、与党が経済的に無能なだけです。まあ、
むしろ日本円の価値はどんどん上昇しているわけですから、=日本円は諸外国に比べて安全であると
認識されているということでしょう? 外国からも信頼されているわけです。少なくとも為替相場的
には。これを日本財政が破たんする理由として結びつけようとする意味もわかりません。

ってことで、変な情報に踊らされず、情報は冷静に見たほうがいいですよ。
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この回答へのお礼

たびたびの回答ありがとうございます。

国債を買い支えられる金融資産が、日本にまだ、そんなにあるとは知りませんでした。

国債の利率が低いのは、銀行をはじめとする金融機関が、預金の運用先に乏しい(というか、貸出をしない。需要も無いけど)ため、消去法的に市場の原理で国債が買われているからと思うのですが、見方を変えれば(知人の債権トレーダーの受け売りです)、買い手によって人気を支えられているだけなので、その支えが無くなると、、、と思っていました。

件の知人のトレーダー複数は、返済の裏付けの無い国の国債がどういうものなのかを私にとうとうと語っていて、現在の状況について、そこから想定されるリスクのヘッジくらいはしておけよーーと忠告してくれていたのですが、それは、彼らの杞憂のようですね。

国債が高いという市場状況から見て、市場のことは、市場に聞けという原則を、これでは彼らトレーダー自身が忘れていますよね。

国債が高いのは、安全であることから信頼されているという積極的な理由からだったのですね。安心しました。

税収増が見込めない不景気の状況で、国内の財に対して、通貨が増えれば、単純に通貨価値が下がり、年金生活者の年金を物価に完全にスライドさせると、ますます国債を多く発行せざるを得ない、また、年金生活者が生活のために預金引出しが増えると、国債を買い支えていた銀行の資金も少なくなってしまう、、、という状況を想像して、まずいなぁと思っていました。

では、国債が絶対安全であると教えていただけたところで、インフレ対策も兼ねて、皆さんも、余剰資金で、10年ものの変動金利国債をバンバン買ってもよさそうですね。私はもう少し別の運用方法をとりますが。

お盆で親戚や友人で集まる機会に、資産運用について話し合っていたのですが、回答して下さった内容を説明し、国債は安全であると報告させていただきます。

ありがとうございました。

お礼日時:2010/08/15 14:07

まず、国の借金がどれだけあるかですよね


http://www.mof.go.jp/jouhou/kokusai/siryou/zanda …
総額では970兆円になりますが、短期の借り入れを除けば今年度末で770兆円です
そのうち70兆円は日銀が保有してますので、正味700兆円と言ったところです
通常国の借金をいう場合は、短期を除いて、中長期の借金をいいますので後者になります
問題は、地方の借金や外郭団体の借金が200~400兆円ともいわれている点です
特殊法人などは独自の借金もありますが国は保障してません

国民金融資産の合計は日銀の集計で1500兆円弱です。内、国民預金残高800兆円
国債で見ればあとわずかですが、地方の借金などを考えると、既に国民の預金残高を越えている可能性があります
国債の外国人保有は4%程度ですが、短期で10兆円位増えたり減ったりしてます。
外国人保有の全体の率にして20%程度はコロコロ変る感じです
外国人の国債保有が増えるのは、確かに不安定な側面があります

しかし、民主党が急に国債の外国向け促進部署を作ったのは、切羽詰っている事情がある為です
郵貯・簡保・公的年金が保有する国債・財投債は303兆円、発行残高の44.3%となっています。
郵貯・簡保の総資産は減少傾向ですし、残り資産もあとわずかですので、相当キビシイ。
あとは、民間銀行と年金(しかし運用している部分が殆どで資産運用に余裕がある訳ではない)かな?

アメリカの経済学者の一部は、今年以降数年内での新規発行国債で売れ残りが出てもおかしくないといってます
勿論売れ残ったら破綻ですから、銀行他に入札要請するでしょう

日銀が買い付けるのは最後の手段です。
これをやると、円の暴落の危険性が生じますから。
増税などで回避するよう、IMFまでもが直ちに増税を勧告してきてます
IMFは金融監督権をもってますから。(強制ではないですが)

様々な手段で破綻回避・時間稼ぎしても、最後は日銀の買付けなどで、インフレ処理と多くの経済学者が考えてます
つまり、返済不能で、保有者が殆ど国内であるためデフォルト宣言できない(=宣言したら、国家経済が破綻しますから)ので、通貨を刷るしかない。
そうなれば、インフレを引き起こし、国民資産を減らすことで帳尻合わせになるだろうと予測してます

増税他対策は全く無意味ではない。
そうなる時期を先送りできますし、最終局面のインフレ危機の度合いを弱められますから
例えば、通貨価値が1/2になるところを2/3程度で抑えられるとか....ですが

前例がないので、意見・予測はまちまちですが、こういう予測が大勢を占めてます
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この回答へのお礼

たいへん分かりやすい解説をありがとうございます。

状況はよくなさそうですね。日本の全金融資産が全て、公的な借金に置き換わってしまう日が来そうですね。

日銀が国債を買い取るのは最終手段だと、いろいろなところで伺っていますが、その最終手段を毎年、続けなければならないことにはなって欲しくないと祈ります。

お礼日時:2010/08/15 03:24

日銀が国債を銀行から買い取れば済むだけの話です。



国内で売り切れるのであれば、わざわざ外国に株式を公開する必要はありませんからね。

どこ情報かわかりませんが、あまりあやふやな情報に踊らされないほうがいいですよ。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます

お礼日時:2010/08/16 12:06

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