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以下の古典文章の品詞分解が分かりません。

「『すべて返事もなかりけれども』、たびたびとかく申して、相住み給ひけり。」
という文章の『』の部分です。

すべて=副詞
返事 =名詞
も  =助詞
ども =助詞

と、ここまでは理解できます。問題は『なかりけれ』の部分です。
形容詞が含まれることは確かに分かるのですが、私は

なかりけれ=形容詞(已然形)

と判断しました。
しかし本当は

なかり=形容詞(連用形)
けれ =助動詞(已然形)

らしいのです。
はっきりと後者と言える根拠というものは何なのでしょうか?
ご教示いただければ幸いです。よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

「なかりけれども」は「なかったが」という意味なので、大元の形容詞は「なし」で、これに過去を表す助動詞と逆接の助詞がついていると考えるのが妥当です。



したがって、「なし」の連用形「なかり」と助動詞「けり」の已然形「けれ」と助詞「ども」に分解できるわけです。

参考までに、ク活用の形容詞の活用形は以下の通りです。
未然形:ーく、ーから
連用形:ーく、ーかり
終止形:ーし
連体形:ーき、ーかる
已然形:ーけれ
命令形:ーかれ
もしも「なかりけれ」が一つの形容詞なら終止形は「なかりし」となるはずですが、それはともかく、他の活用形は何だか不自然だと思いませんか?
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この回答へのお礼

ありがとうございます!!
基本的な文法事項が把握できておりませんでした、お恥ずかしい・・・


おっしゃる通り、「なし」の已然形は「なけれ」であって、「なかりけれ」ではないですね!
「なし」の已然形=なかりけれ、と私が誤って記憶していただけでした・・・


ご回答いただいた皆様、ありがとうございました!!

お礼日時:2010/09/01 06:24

質問者さんは


>なかりけれ=形容詞(已然形)
とかんがえられたということですが、では、それの終止形はいかがですか?

「なし」(無し)という形容詞の活用は、ク活用で連用形が「なく」と「なかり」なのです。
「けれ」は連用形接続の助動詞です。

この回答への補足

勘違いをしていたら申し訳ありません。
「なし」は確かにク活用ですが、連用形は「なく」or「なかり」(助動詞接続)ではないかと判断しております。

けれ=連用形接続助動詞の已然形と、ここまでは理解できます。
しかし今回どうして形容詞の已然形ではなくて形容詞+助動詞と判断できるかが知りたいのです。

補足日時:2010/09/01 06:21
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