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外国人が、日本人から 「い形容詞+だ/です」は文法的に間違いだと聞いた。ということで、私に
本当か?と尋ねてきました。
「かっこいいだ」とか「高いです」 「危なくないだ」  等の具体例をあげて、
これは間違っている?と聞かれたのですが、

そもそも私は、「い形容詞+だ/です」が文法的に間違いなのかどうかもわかりません。
「かっこいいだ」は言いませんが、「高いです」は使います。「危なくないだ」は言いませんけれどね・・笑えますね。
*まず、「い形容詞+だ/です」が文法的に間違いなのかどうか
*どういう場合ならよいのか
を教えて頂きたくお願いいたします。

A 回答 (5件)

No.1、2でコメントした者です。


 ちょっと古い資料をあげておきます。
 1999年のベストセラー『日本語練習帳』には下記のように書かれています。 この段階で、日本語学習者の教科書では許容されていたようです。国語の教科書や文法書がどうだったのかは知りません。
 詳しくは下記をご参照ください。
伝言板【板外編7】デス・マス体が書きにくいワケ1
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-277.h …
 以下は一部の抜粋(重言)。
 
【練習問題5】
 次の文をデス・マス体に書きかえてください。

  この本は高い。

 本文では、デス・マス体とデアル体のどちらが書きやすいのかは「意見が分かれるところです」と書きました。もう少し正確にいうと、意見が分かれるところではあっても、「デス・マス体のほうが書きにくい」と感じている人のほうが多いようです。デス・マス体の文章が書きにくいといわれる理由は文末の問題だけではなく、語彙の問題もかかわってきます。ここでは、文末の問題に限ってもう少し見ていきましょう。
 デス・マス体の文末が単調になりがちな理由として、すでにあげたように次の3点が考えられます(このうち、3)はあまり一般性をもたないかもしれません)。
  1)動詞で終わる文末がすべてマス(過去形の場合はマシタ)になる
  2)「名詞+〇〇」の形がデス(過去形の場合はデシタ)の1種類しかない
  3)体言止めや変則形が使いにくい
 このほかに、文末を「~イ」(形容詞の終止形)にできないという点があり、これが最大の問題ではないか、と思っています。
 先の表の中で、形容詞を〈例外1〉にし、次の例をあげました。

  現 在 形           過 去 形
  デアル体  デス・マス体    デアル体  デス・マス体
  高い    (高いデス)    高かった  (高かったデス)

 この(高いデス)や(高かったデス)は文法的には認められているようですが、おすすめできない形です(現在形でも過去形でも性質に大きな違いはないので、ここから先は現在形に限って話を進めます)。
 理由はよくわかりませんが、(高いデス)は許容できなくても、「高いデショウ(カ)」「高いデスか」「高いデスね」「高いデスよ」といった形なら使ってもよい気がします。これとほぼ同じことがいえるのが、「やや特殊な例」であげた(ないデス)と、〈例外2〉であげた(会わないデス)(会いたいデス)です。
 この(高いデス)と(高かったデス)について、『日本語練習帳』には次のように書かれています。

================================
 現在、外国人に日本語を教える教科書ではほとんどすべてが、
  高いです   高かったです
  美しいです  美しかったです
と教えています。これは現代語の必要に応じる、将来広まっていい形なので、社会的
に認めていいと思います。
================================

 そう書きながら、著者自身は「~イデス」という文末を認めていないようで、「~イ」で止めている例が多く見受けられます。これはデス・マス体の中にデアル体が入り込むので、変則形の一種です。
 文法的には認められていても、言葉に敏感な人なら「~イデス」には抵抗を感じると思います。「~イ」で止める形を使うか、ほかの表現を選ぶかは別にして、「~イデス」は避けるはずです。
(高いデス)や変則形を避け、「この本は高い。」という文をデス・マス体にするには、次のような書きかえが必要になります。

  1)これは高い本です。
  2)この本は高いものです。
  3)この本は高価です。
  4)この本は安くありません。
  5)この本は高いノです。

 おそらく、1)がいちばん自然な書きかえです。2)は多少無理が感じられます。3)も自然な書きかえですが、適切な言葉が見つからない場合には使えません。たとえば、「この本はおもしろい。」の場合はどう書きかえればよいのでしょうか。4)はほとんど反則です。「高い」と「安くない」では意味が違ってきますし、適切な反義語がない場合には使えません。5)は文法的には問題がありませんが、ノをつけると「強調」の意味になってしまいます。そのため、機械的に書きかえることはできません。
 もう少し別の例で見てみましょう。
 (以下略)
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回答はすでにでていますから、別の視点から眺めておきましょう。


用言(動詞・形容詞=イ形容詞・形容動詞=ナ形容詞)を丁寧語にするとき、本来は動詞には「ます」を、形容詞には「ございます」を、形容動詞には「だ」を「です」に言い換えることで済ませてきました。形容動詞は「元気でございます」もありました。

 例 行き<ます>  美しゅう<ございます>  元気<です>(元気で<ございます>) 
 さらに、助動詞で言い切る場合の丁寧形は個々の語によって違ってきますが、中でも問題になるのが、「た」と言う助動詞です。
 例 行き<ました> 美しゅう<ございました> 元気<でした・でございました> 

 これらが過去の標準形でした。しかし、まず「ございます」という丁寧語はあまりにも改まった感じなので使いにくくなってしまいました。その結果、「美しい<です>」「美しかっ<たです>」が生まれました。これには少し違和感を持つ人もあり、とりわけ「美しかっ<たです>」の場合は、「た」という助動詞と「です」という語の位置関係が変わってしまいました。これが違和感の大きな原因ですが、年と共に馴れてしまった状況でもあります。

 なお、質問に含まれている「だ」を「用言」に接続させるには、「準体助詞」の「の」を挟んで「行くのだ」「美しいのだ」「元気なのだ」という形になり、これはこれで意味が少し違ってしまいます。
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「い形容詞+です」は、現在では許容されています。



日本語学習者(外国人)のテキストにも、この文型はちゃんと出て来ます。

「おいしい」を例に取ると、現在の意味は「おいしいです」、過去の意味は「おいしかったです」と

なります。

なお、「い形容詞+だ」は、論外です。間に「ん」や「の」を入れれば、成立します。
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この回答へのお礼

そうですか「日本語学習」のテキストにも、出ているのですね。
新しいテキストを見るように勧めます。

「い形容詞+だ」は、論外です。間に「ん」や「の」を入れれば、成立します。

なるほど、これは初めて知りました。このことも伝えます。

本当にありがとうございました。

お礼日時:2015/06/07 17:52

No.1でコメントした者です。



 ついでに辞書の記述も。
 Web辞書『大辞林』の記述です。
 これはすばらしい〝です〟。
 以前ひいたときには、こんな記述はなかったような……。
 ついでに書いておくと、終助詞の「か」がつく形もアリでしょう。

http://kotobank.jp/word/%E3%81%A7%E3%81%99?dic=d …
================引用開始
(3) 形容詞の終止形に付く「楽しいです」「おもしろいです」は現在かなり広がっているが,多少ぎこちなさも感じられる。一方,それに終助詞を伴う「楽しいですね」「おもしろいですよ」などは普通に用いられる〕
================引用終了
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この回答へのお礼

重ね重ねありがとうございました。

終助詞を伴う方が、話の流れから感じるのも自然になりますね。
このことも質問した外国人につたえます。

私のおかしな日本語でのお礼ですみません。
とにかく感謝しております。

お礼日時:2015/06/07 14:18

ちゃんと書くととても長くなります。


 とりあえず結論。
 本来は「い形容詞+だ/です」は「誤用」でした。
 ただし、ずいぶん古く(当方が知る限りでは昭和27年)に「い形容詞+です」は許容されています。いまでは「誤用」としている辞書も文法書もないはずです(あったら教えてください)。
 個人的にはできるだけ使いません。話し言葉で「か」「ね」「よ」と併用するならアリかと思います。
 一方、「い形容詞+だ」は使う理由がないはずです。方言ではアリかもしれません。




 詳しくは下記をご参照ください。
【「形容詞終止形」+「です」 うれしいです うれしかったです】
http://1311racco.blog75.fc2.com/blog-entry-2417. …
 以下は一部の抜粋(重言)。

 なぜそんなことになったのかは、「文化庁の陰謀」じゃなくて「方針」のせいとしか言いようがない。

■Wikipediaから
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …
================================引用開始
形容詞・動詞+です
丁寧な断定の助動詞「です」が形容詞や動詞に接続することが誤った用法とされることがある。このうち「おもしろいです」のように形容詞に接続したものについては、1952年の国語審議会『これからの敬語』により「合法化」された。動詞に接続したものについては『これからの敬語』でも合法化されず、「です」の接続はおかしいという感覚をもつ者が多い[4]が、井上史雄は、将来的には動詞も含めて全てに「です」が付くようになるだろうと予測している。

4. 井上史雄『敬語はこわくない 最新用例と基礎知識』講談社現代新書、1999年、108頁。
================================引用終了

 昭和27年の『これからの敬語』の記述。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/joho/kakuk …
================引用開始
7 形容詞と「です」

 これまで久しく問題となっていた形容詞の結び方――たとえば,「大きいです」「小さいです」などは,平明・簡素な形として認めてよい。
================引用終了

 平成19年の『敬語の指針』P.28の記述。
http://www.bunka.go.jp/bunkashingikai/soukai/pdf …
================引用開始
4 丁寧語
「です」「ます」を付ける上で留意を要する点は特にない。(「高いです。」のように 形容詞に「です」を付けることについては抵抗を感じる人もあろうが,既にかなりの 人が許容するようになってきている。特に「高いですね。」「高いですよ。」「高いです か。」などという形で使うことに抵抗を感じる人はほとんどいないであろう。)
================引用終了
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この回答へのお礼

素早く、しかも詳しいご回答を、ありがとうございました。
とてもたすかりました。
きちんとした資料に基づいてご解説くださっているので、私自身も勉強になりましたし、堂々とこの外人に説明することができます。
本当にありがとうございました。感謝しております。

お礼日時:2015/06/07 14:09

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