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 18世紀末頃、オックスフォード大学に工学部はあったでしょうか?具体的には機械工学で蒸気機関車の設計などを学ぶようなコース。
 質問の背景;浅田次郎氏の最近著「マンチュリアン・レポート」にそのような(棟梁(フォアマン))
人物が出てくるのですが、当時のオックスブリッジは物理学や化学の延長線に工学的ものがあるに過ぎなかったように理解しています。小説の世界と割り切るならそれでもいいのですが・・・。

A 回答 (1件)

 オックスフォード大学の創立は1096年、英語圏では最古の大学ですが、本格的な工学教育が始まったのは1880年代、工学部の設立は1908年です。

現在でも、学部卒業生は年間160人に過ぎず、レベルはともかく、規模では日本の大学の工学部に比べはるかに小さいといえます。

http://www.eng.ox.ac.uk/events/centenary/history …

 もともと、イギリスの大学は工学など応用科学に無関心でした。イギリスで最初にできた工学部はグラスゴー大学で、1840年です。ということは、産業革命で活躍した技術者は、専門的な工学教育を受けていなかったことになります。実際、かれらは、大学の物理や化学の実験装置の製作などで腕を磨いたのです。

 日本でも、京都の島津製作所などがそれですね。

 大学で、工学の研究教育に力を入れたのは19世紀中葉のドイツで、産業革命の後進国ドイツが急速に追いついたのは、工学教育の充実のおかげだと言われています。ただし、最近になって、各地のポリテクニックが大学に昇格したので、イギリスでも工学部が乱立しています。
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この回答へのお礼

blackhillさま

 ご回答有難うございました。質問に間違い(18世紀は“19”世紀の間違い)がありましたが、このご回答で疑念が解消いたしました。
 浅田氏の著書では、1908年西太后が北京から奉天に向けて走るお召し列車が、英国のスウィントンで製作され、それを担当し清まで運び運用(機関士ではありませんが)した人物がオックスフォード出身と記されています。どこにも工学部とは書いていませんが、チョッと妙な感じがしました。フィクションと割り切ることにいたします。

お礼日時:2010/09/24 21:45

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