

No.4ベストアンサー
- 回答日時:
通常は熱によるボルツマン分布が適用されます。
しかし、レーザー発光用のエネルギー蓄積のように適切な波長の光を高強度で当て続ければn=2状態の方が主でn=1はほとんど空の状態も作ることが出来ます。
この状態で吸収スペクトルを測定するとn=2からの励起に相当するスペクトルを得ることが出来ます。
また、他のお答えにもありますが、n=1→n=2に相当するレーザーなどの強い光とn=2からの励起光を当てると多光子励起が起こります。
No.3
- 回答日時:
n=2以上の状態を励起状態といいます。
水素にレーザーを当てることで
実験的にも可能です。
No.2
- 回答日時:
「水素はn=1に電子を持つのになぜn=2以上が存在する」
その疑問はそのとおりです。
だいたい,物質その他の状態は,エネルギーの低い状態が,安定なのです。だから,水素原子でいえば,n=1に
1個の電子が入って,安定し,それでおしまいです。
「なぜn=2以上が存在する」
水素原子は,全くエネルギーの作用のない,暗闇にいるわけではありません。それは,水素に限らず,すべての物質に言えることです。したがって,外界からのエネルギーのやり取りは,水素原子に限らす,いつもあります。光が当たれば,光のエネルギーによりますが,そのエネルギーを電子が吸収して,n=2にも n=3にもなります。これを励起といいます。熱でも励起されますし,放射線などでも励起されます。こうして励起された状態はエネルギーの高い状態なので,不安定です。挙句の果ては,電子は原子核の束縛を離れて,どこかに飛んでいってしまいます。それがn=∞ということです。安定になるためには,たとえば n=3→2に遷移してそれに応じたエネルギーを放出して安定になるのです。外界とのエネルギーのやり取りがあるので,n=1で安定するわけではありません。安定になるためにエネルギーを放出しますが,それが,バルマー系列やライマン系列として観測されます。水素イオンH^+はn=∞の状態です。電子がどこからか飛び込んできて,H(n=2)になれば,バルマー系列の最も高いエネルギーの輝線が観測されるでしょう。
ところで,これまでの話は,原子1個の話です。原子1個では,人間は観測できません。原子の集団としての振る舞いが観測されるのです。その集団では,全部の原子がn=3であることはありません。原子によってn=3だったりn=5だったり,n=1に落ちたり,n=2に落ちたりしているので,バルマー系列やライマン系列が観測されるのです。
詳しくは,量子力学の話です,といって逃げとこ。
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