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狂言の現代語訳 第2

「鬼瓦」という狂言の作品をフランス語で翻訳しようと試みますが、フランス人で、古語で書いてあるので文章がいくらか分かりません。添付した文章から以下に現代語で書き返りましたが正しいかどうかわかりません。だから、現代語のテクストを書き直していただけますか。 まだ古語でわからない言葉は【】で囲まれて、代わりに現代語をあげてください。

大名国もとへの、お暇までも下されたわ。
太郎冠者 これはずっとから、【おぼしめすまま】のお仕合わせです。
大名 そのとおりじゃ。さて、このように何事も、思いのままに叶うというも、以前からずっと因幡堂のお薬師を信仰するので、その御利生であろうかな。国もとへ下ったならば、参詣することもできまいから、お礼お暇乞のため、参詣しょうと思うがどうだ。
太郎冠者 これは【一段】といいでしょう。
大名 それじゃさっそく行こう。一緒に。
太郎冠者 畏まりました。
大名 サアサア 来い来い。
太郎冠者 参ります 参ります。
大名 さて、国もとではこんなことは知らないで、きょうかあしたかと、待っているだろうよ。
太郎冠者 言われるとおり、今か今かとお待っておりましょう。
大名 戻ってこの幸運なことを話せれば、きっと喜ぶだろう。
太郎冠者 たいへんお喜びでしょう。
大名 イヤ、何かといううちに、もう神仏の前じゃ。
太郎冠者 まことにお前です。
大名 お前もこれへ寄って拝んで。
太郎冠者 畏まりました。
大名 さて、いつ来っても、静かな聖なる場所ではないか。
太郎冠者 本当に静かな聖なる場所です。
大名 さて私が思うのは、このたび仕合わせ【よう】国もとへ下るのも、ただこのお薬師のおかげだから、国もとへ下ったら、このお薬師を勧請すればどうだ。
太郎冠者 これはとてもいいでしょう。
大名 それではこれほどにはできなくても、この御堂は恰好のよい御堂なので、この恰好に建てたいから、お前もここかしこへ気を付けて、よく見覚えておいて。
太郎冠者 もちろん畏まりました。
大名 さてもさても結構な御堂じゃなあ。
太郎冠者 そうです。
大名 あの欄間の彫物などは、非常に手のこんだ細工じゃなあ。
太郎冠者 よい細工です。
大名 どうせ、うしろ堂へ廻ってみょう。
太郎冠者 いいです。大名サアサア来い来い。
太郎冠者 参ります参ります。
大名 この御堂は、飛騨の工匠が建てた御堂じゃということが、どれから見ても、形のいい御堂ではないか。
太郎冠者 まことにどれから見っても、形のよい御堂です。
大名 ハハア、虹梁・蛙股・破風。おい太郎冠者。
太郎冠者 どうしたか。
大名 あの破風の上にある物はなんじゃ。
太郎冠者 こちらはあれを思っていますか。
大名 はい何とも知らない。
太郎冠者 あれは鬼瓦です。
大名 鬼瓦って。
太郎冠者 そうです。
大名 ウーン、鬼瓦という物は恐ろしいな物じゃなあ。
太郎冠者 そうです。
大名 あの鬼瓦をよくよく見るに、誰かの顔にように似たではないか。
太郎冠者 【イヤ申し】、あの鬼瓦に似た顔があるものであろうか。
大名 イヤイヤ、誰かの顔にそのままじゃと思うたが、誰であったか知らない。【オオそれそれ】。
太郎冠者 ヤ これはどうしたことだ。イヤ申し、こちらは何をそのように嘆かせるものですか。
大名さればそのことじゃ。あの鬼瓦が、誰かによく似たと思うと、国もとに残いておいた、妻の顔にそのままじゃ。

古語原文はこちらへ http://img227.imageshack.us/img227/9519/img002ql …

よろしくおねがいします。

A 回答 (1件)

 おぼしめすまま = お考えになった通り



 一段と = 思ったよりも

 よう = (し合わせ)よく、無事に

 イヤ申し = (注意を引くための言葉)申し(あげます)(訳は要らないかもしれません)

 下記のように狂言での用例がたくさんあります、現代語では(でんわなどの)「もしもし」に残っています。

 http://search.goo.ne.jp/web.jsp?MT=%A5%A4%A5%E4% …

 オオそれそれ = ああ、(思い出した)そうだそうだ
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この回答へのお礼

ありがとうございました!

お礼日時:2010/11/02 17:31

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