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ニュースで38度線付近に駐留の在韓米軍をソウル南部に移動する計画があると報道していました。これはどんな意味(戦略的)があるのでしょうか?単にアメリカ人の生命を盾とすることを恐れてだけではないと思いますが・・・ご意見をお願いします。

A 回答 (2件)

米軍にとっては、軍事的なオプションが増えたことを意味します。

つまり、北朝鮮の長距離砲が地上軍に届かない範囲に移動すれば、例えば北朝鮮に空爆を行ったとしても反撃をおそれる必要がなくなります。そういうプレッシャーを北にかけることによって、外交交渉も有利に立てるかも知れません。

一方、韓国にとっては、38度線が不安定化するとの懸念もあります。これまで韓国は、38度線付近に米軍が駐留することで、ここで戦火が起きれば米軍もほとんど自動的に戦闘に巻き込まれる=米軍が自らの防衛のために行動する=韓国の国境線が守られる、という形で、条約以外に米軍を韓国防衛に参加させる保障と位置づけてきました。ところが、遠くに米軍が引くことで、その保障は薄れてしまいます。今回の移動は一応、韓国は納得済みということですが、いずれにしても、北と南の国境がややきな臭くなるような意味合いを持っていると言えそうです。
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この回答へのお礼

早速の回答有難うございます。なるほどですね。アメリカはやっぱり韓国を助けると言うよりは「アメリカが北朝鮮に対して有利になるため」という感じですね。韓国に被害が出てもアメリカが優位に立てる・・・そういうオプションということでしょうか。このことは日米安保条約にもいえるのでしょうね。アメリカは日本のために戦うわけではないのかな。

お礼日時:2003/08/26 18:01

米軍の最大の目的は、先の方がおっしゃていたとおり、軍事オプションの多様化であると思います。


またトラップワイヤー(部隊を最前線に置くことによる介入保障)は、軍事技術(情報技術なども含む)の発達によってだんだん意味を持たなくなってきているともいえるでしょう。
対北朝鮮の抑止に関しては、第二師団の代わりにハイテク化された陸海軍などが受け持つといったところでしょうか。
もちろん越境の動きを少しでも察知したらすかさず地上部隊を増強させるでしょう(まずは緊急展開部隊から)。
またアメリカは在韓米軍の性格や役割を変化させていく意思があるように思えます。
現在展開している第二師団の二つの旅団(もう一つはすでに本土に引き上げている)のひとつをストライカー旅団(緊急展開部隊)に改編するそうです。このことは在韓米軍(主に陸軍)をこれまでの対北朝鮮の抑止部隊から北東アジアにおける介入の拠点としての位置づけを与えて行きたいという意思が読み取れます。
北朝鮮問題解決の後までを見据えているといったところでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。いきなり北朝鮮とアメリカが衝突するのでなく、韓国軍と北朝鮮軍が戦闘中にアメリカがいろんな対応するオプションを考えるということでいいのでしょうか。私には難しいなあ・・・

お礼日時:2003/08/26 18:09

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