
No.2ベストアンサー
- 回答日時:
村上龍はその時々に、興味のあることに食いついているだけだと思います。
それが、経済であったり、ひきこもりであったり、サッカーであったり。ただ、彼の小説やエッセイを通してテーマのようなものが見えてくるのも確かだと思います。そのテーマの中でも繰り返し出てきているのが「近代化」ということです。様々な事象を描いていたとしても、彼がテーマにしているのはそのことだけと言い切ってもいいのかもしれません。そのテーマに、今は経済から迫っているのだと思います。質問者が言うように彼の評論は稚拙だと思います。ただ、彼の経済に対する見方、距離のとり方、そのバランス感覚は、他の経済評論家たち以上のものだと思います。本人は自分のことをお調子ものだといいますが、とにかくバランス感覚がいい。だから司会の役割もこなしているのでしょう。他の作家や経済評論家がカンブリア宮殿をつくることは難しいと思います。
この回答への補足
たしかに、彼の時代を先取りする嗅覚は確かですし、信頼に値する。
近代化というキーワードから紐解くと、面白いかもしれません。
ただし昨今「近代化が・・・」などと一般人に云えば、「お前、なに言い出すの?大丈夫?」と思われる古めかしい言葉だと感じます。
彼が紹介する映画は蓮實重彦や黒沢清が推薦する映画には到底及ばないし、経済も然り。
お勉強につきあわされている気がするのです。
「会社員を体験したことのない龍さんに経済あるいは組織論が語れるのか」という疑問も一方である。
つまり、ある分野を専門としている方に及ばず、しかし総合的になりつつ、経済をその主要部分と捉えて、多方面に能力を拡散してしまっている印象を受け、質問した次第です。
例えば、坂本龍一の本は駄作が多い。しかし、専門の音楽はやはり凄い。
そういう意味で、小説に集中すれば、春樹なんていうレベルを余裕で超えられると感じます。
経済がすべての重要な事象を象徴する、或いは先取りする分野であるからこそ村上龍は拘るのでは。
小説に効果的にフィードバックする最も有効な手段、それが「経済」であると。
最近は勝手にそう思っています。

No.5
- 回答日時:
好きで興味があるからやってるんでしょう。
読者が「私はその路線は好きじゃなくて、こういう作品を読んでいるほうが好き」と言うのは自由ですが、「合わないからやめるべき」みたいに言うのは違うと思います。
誰かに言われても、彼はやめないでしょうけどね。
No.4
- 回答日時:
「危機感」という言葉を彼はよくつかってまよね。
若いころその「危機感」を感じないで生きていた日々が何年かあったとかどこかで語ってました。
その若いころの自分自身に対して反発しなければいけないと小説を書いていくうちに見つけたんだと思います。
今まで生きてきて見ないですんでいたことをみてやろうという意気込みから出発したのかもしれませんね。
それが彼自身の資質の反発としてここまで過剰?といってもいいほど関わっているのだと思います。
先日「限りなく透明に近いブルー」を電子書籍で配信を始めたようですが、この本を読んだらわかるようにほとんど経済もくそもなにもないです。若者達が暴力やったりドラッグやったり乱交したりでむちゃくちゃですが、還暦を迎えた中でもこの作品を配信するからにして、彼にとっては「そこが中心」なんだと思います。
そこが中心ですが、その正反対のような領域に属する経済に打ち込むのは日々の自分自身の資質の反発に対して自然だと思いますよ。
No.3
- 回答日時:
おもしろいからだと思います。
作品を読んで思うのは、基本的に欲求のままに生きてる人だと言うことです。
なので、学問としての経済はレベルが低いとは思います。
しかし、そこに重要な何かがあると判断できる嗅覚があるのでしょう。
そして、世の中の一般人は厳密さよりもわかりやすさを求めてますし、
素人に伝わると言うのは大事だとも思います。
金があれば色々できますからね。
キューバの音楽でもでかい映画でも世界中を旅するのでも。
もちろん、国家レベルでのお金があれば文化とか色々なものに影響を与えます。
経済と言う学問ではなく、色々楽しいことをやるために必要であり、切っても切れない関係にある経済と言うのも、積極的に突っ込むと言うのも、アグレッシブさの片鱗な気がします。
ちなみに、私は経済も文学も門外漢なので個人的な印象です。
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